市民プロジェクトとして始まる
本書は、「自然治癒力とは何か」について考えようという市民プロジェクトの一貫として、企画・編集されたものです。
「自然治癒学プロジェクト」は、2004年2月8日(大阪)、2月11日(東京)に開かれた東西二つのシンポジウム[シンポジスト:帯津良一先生(帯津三敬病院名誉院長・NPO法人日本ホリスティック医学協会会長)、上野圭一先生(CAMUNet副代表)、川西秀徳先生(前ニュージャージー州ロバート・ウッド・ジョンソン医学校内科教授、現市原寮グループチーフメディカルディレクター)、安保徹先生(新潟大学医学部教授)、伊丹仁朗先生(すばるクリニック院長)]を皮切りにスタートしました。
その後、自然治癒学に関する東西各5回の連続講座を骨子として、「自然治癒力」とはいったい何か? おのおのの代替・補完療法は自然治癒力発動にどうアプローチし得るのか、この先の医療が「治癒系」という概念にどう取り組むべきなのか、一方、患者側は医療に何を求め、どういう態度で臨むべきなのか――などを話し合い、その過程を1冊の冊子にまとめていこうというのが、当初の骨子でした。
しかし、二つのシンポジウムは当初の予想を上回る大きな反響があったため、DVDビデオ化することになり、連続講座についても、終了後にそのエッセンスを広く一般の方々に提供してはどうかと内部から提案がありました。
(中略)
このたび、自然治癒学プロジェクト推進委員の有志の協力を得て、私たちNPO法人「日本ホリスティック医学協会」によって企画・編集された本書は、「誰にでも備わっている自然治癒力に着目し、自らそれを高めることでホリスティックな健康を望む」人たちに、多くの示唆を与えることができるに違いないと確信しています。
本書が、自然治癒力を主役とする、新しい医療の時代を築くための一助になれば、これにまさる喜びはありません。
NPO法人日本ホリスティック医学協会とは?
当協会は「ホリスティック(全的)な健康」を志向する医師、歯科医師、鍼灸師、その他の医療関係者、各分野の研究者、一般市民の協力によって、1987年に誕生した非営利団体(2006年1月現在、会員数2300人)です。当協会が考えるホリスティックな健康とは、「精神・身体・環境がほどよく調和し、与えられている条件において最良のクオリティ・オブ・ライフ(生活の質)を得ている状態」を指します。
当協会は、ホリスティックヘルスの普及とホリスティック医学の発展に寄与することを目的としており、どなたでもご入会いただけます。 |