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夢は神さまからの最高のシグナル

ユメハカミサマカラノサイコウノシグナル

究極の「夢辞典」/なぞ解き「夢療法」で人生大好転!

坂内慶子著

夢は誰より的確に助け船を出してくれる

何気なく見ている夢。その夢は、その人の人生の目的を、もっと正確に言えば「魂の目的」を夜ごと知らせてくれる専任のアドバイザー。夢さえ理解できれば、どんな困難が訪れても、人生をシンプルに捉え、前向きに生きていけると断言する。夢療法の第一人者による、究極の「夢・キーワード辞典」。

主な内容

☆夢は神の宿る超意識からのシグナル
☆誰でも簡単に実践できる夢療法
☆夢と上手に付き合うための心得
☆キーワード辞典
 人物/もの/場所/スピリチュアル/自然/行動・出来事/生き物/食べ物/感情/時/色・数字そのほか抽象概念

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夢は神さまからの最高のシグナル
価格
1650円(本体1500円)
判型
四六判変型
頁数
294 頁
発行日
2015.6.10
ISBN
978-4-87795-312-6

立ち読み

はじめに


夢は魂の目的を教えてくれる

 夢というと皆さんは何を思い浮かべるでしょうか。

 毎夜見る何か掴みどころのないイメージやストーリー、目覚めたらすぐに忘れてしまう意味不明なもの。日々忙しく働いている方のなかには「夢など見ない!」という方もおられるかもしれませんね。

 私は二十年以上に渡って日本でも珍しい夢療法家として活動してきました。クライアントの夢を頼りに、その方が本来持つ輝きを、元気を取り戻すお手伝いをしてきました。

 私にとって夢はこれ以上にない確かな導き手であり、何にも勝る最強の味方です。人生でどんな事が起きても、その解決法は夢が教えてくれます。

 トラブルが起こりそうな時は予め警告してくれますし、どうしてそれが起きるかという理由も教えてくれます。身体の具合が悪くなりそうな時は具体的に食や運動のアドバイスをもたらしてくれることさえあります。

 夢さえ理解できれば、どんな困難が訪れても、人生をシンプルに捉え、前向きに生きていける。私はそう断言できます。

 なぜなら、夢はその人の人生の目的を、もっと正確に言えば「魂の目的」を夜ごと知らせてくれる専任のアドバイザーだからです。

 人は自分の魂の目的から離れさえしなければ、心身が健やかでいられます。魂の目的は世間体や親に教え込まれた価値観とは異なることも多いものですが、たとえ周囲に理解されなくても、それが自分の生きるテーマなのだという穏やかな自信があれば、私たちはしっかりとした足取りで歩いていけます。

 人生とは自分の「魂の目的」を見失わず、それに誠実に取り組めばいいだけのものです。もし道に迷っても、また夢のメッセージに耳を澄ませばよい。夢は決して飽きることなく、諦めることなくあなたの傍で励まし続ける素晴らしいコーチなのですから。

 と申しましても、ピンとこない方も多いかもしれませんね。ではこれから、私がこのように確信するに至った経緯を簡単にお話ししましょう。


エドガー・ケイシーとの出会い

 私は幼少期から約四十年間、周囲の人々から「病気のデパート」とからかわれるほど身体の弱い人間でした。デパートというくらいですから、一つならず病気を抱えているわけです。いつもどこか調子が悪いのです。

 病院に行ったり、高価な薬を飲むこともありましたが効き目は芳しくありません。健康に生きていくのはほぼ不可能だと、本人も周りも思いこんでいました。

 そんななかで出会ったのがケイシー療法でした。アメリカ人のエドガー・ケイシーが提唱する病気への対処法です。

 ケイシーという人はすでに亡くなったアメリカの写真技師ですが、幼い時から不思議な能力がありました。催眠状態(変性意識状態)になるとどんな問いにも答えることができたのです。非常に高度な科学や医学に関することから政治や経済の動向、宗教や哲学についてはもちろん、夫婦喧嘩など人間関係のトラブル解決法など、ありとあらゆることに、です。

 本人は敬虔なクリスチャンで非常にまじめな人柄でした。しかし貧しい家の生まれで高等教育を受けておらず、彼の「言葉」は明らかに別次元からのメッセージのようでした。その発信源は謎に包まれており、いまだに不明です。諸説ありますが、証明するのは難しいことです。

 こういった話はいかがわしいと思う人も多いでしょうが、肝心なのはケイシーの言葉が具体的であり、実際非常に有益だったということです。病に悩む人を助け、研究に行き詰まる人にヒントや解答を与え、死にたいと絶望する人に希望を与えました。

 噂を聞きつけた発明王エジソンがアドバイスを受けに来たのは有名な話ですし、当時の大統領がひそかに訪ねてきたりもしました。ケイシーのアドバイスで病気を治した人は引きも切りませんでしたし、彼の言葉をもとに作られた薬や化粧品は現在も多くの人に愛されています。

 私がケイシーを知ったのは残念ながら彼の死後でしたから、私のためのアドバイスは受けられませんでした。ですが、残された言葉から自分には「食事療法」「ひまし油湿布」「洗腸」が良いようだと判断し、これらに取り組みました。ケイシー療法の詳細は専門書が出ていますのでそちらに譲りますが、とにかくどれも驚くべき効果がありました。

 これらを黙々と実行していると、心と身体の緊張がどんどん取り除かれていくのです。いつの間にやら身体のもたつきは取れ、冷えは解消し、医師も見放していた数々の悩みは雲散霧消していきました。当時は自分でも半信半疑でしたが、なんと私は夢にまで見た健康体になれたのです!

 以来ケイシー療法は健康維持のため、私の生活の一部になっています。


健やかに生きるための三つのツール

 このような体験から、私はエドガー・ケイシーに絶大な信頼を置くようになりました。病気が治って以降、彼の医療関係の言葉だけでなく、人間の生き方についての言葉も読み始めました。

 長年病気と付き合うなかで、病と生き方は表裏一体ではないか、病気は心の現れではないかと思い始めたからです。ケイシーも

「人生に対する考え方が健全に保たれていれば、食事と運動によってほとんどの病気は鎮静され、克服される」

と述べています。やはり心の持ちようと身体はつながっているようです。

 ではどうすれば「人生に対する考え方を健全に保つ」ことができるのでしょう。これに対してもケイシーはたくさんのアドバイスを残していますが、私の心に残ったのは

「根本になるのは瞑想と祈りであり、それとともに心からの献身的な態度を持ち続けることと、規律ある建設的生活をいとなむことが大切だ」

加えて

「呼吸と食物に留意することや毎朝目覚めた時に前夜の夢を注意ぶかく記録しておき、それを分析すること」

「夢は超意識の自己と交流する一つの門であるから」

(『超能力の秘密―エドガー・ケイシー・レポート』ジナ・サーミナラ著 十菱麟訳 たま出版)。

 これは、祈りにより自分の意志を明確にし、それに対する神からの答えを瞑想や夢で気づいていくということではないでしょうか。これをくり返していれば、進むべき人生の道から外れることはない。驚くほどシンプルな提案です。

 そういえば、私はケイシー療法に興味を持って間もない頃、こんな夢を見ていました。

 UFOがやってきて、私の頭上でピタリと止まると、真ん中から光が差し、その光の中からするすると丸いものが降りてきます。

 両手でそれを受け取ると、木製のサラダボールそっくりです。そのサラダボールの底にはオイルが入っていて、オイルの中に人の顔が浮かび上がっている。それを飲み干すように言われたと思い、飲み干します。

 空になったサラダボールを膝の上で両手でひっくり返し続けると、それが原稿用紙の束になり、本にするための原稿なのだとわかります。

 オイルの中の顔が誰のものなのか、しばらくわかりませんでした。厳しい、哲学者のような表情の人でした。夢を見たのと期を同じくしてアメリカにあるエドガー・ケイシー財団(ARE)に入会したところ、間もなくしてパンフレットが届きました。そこに掲載されていたケイシーの顔こそ、夢の中の人のそれだったのです。

 当時の私の祈りは、ただただ健康になりたいということでした。それに対して、夢は確かに答えをくれていたのです。ケイシー療法を実践しなさい、と。ケイシー療法はオイル療法と言ってよいほどオイルを多用しますから、夢の中でオイルを飲んだのも納得できます。

 そして原稿用紙の束。将来こうした私の体験が本にでもなるのだろうか、と淡いのぞみを抱きました。

 これだけはっきりしたアドバイスをくれる夢には何かあるに違いない、私はわくわくしてきました。明らかにただの占いやおまじないではありません。きちんと読み解きさえすれば、夢はもっともっといろいろなことを教えてくれるかもしれない……。

 そういえばギリシャ神話の名医アスクレピオスも治療において夢を使っていました。またマレーシアのセノイ族は朝、子供たちに夢の話をさせ、子供の成長を夢を通して共有する習慣があります。同じようにネイティブ・アメリカンも毎朝家族で夢の話をして、お互いの心のありようを確認し合い、とくに子供の成長に役立てたという話も聞きます。フロイトやユングが夢分析をしていたことは、知らない人はいないでしょう。現代でも、夢を治療に役立てている臨床家は世界各国にいます。

 とはいえ、夢の価値を実感している人は多くありません。冒頭にも書きましたが、なんだかよくわからないもの、という認識がほとんどでしょう。

 私は当時から今に至るまで、それが残念でなりません。病気まではいかなくても、人生にトラブルはつきものです。そんな時、夢は誰よりも的確に助け船を出してくれます。私はこの世に生を受けて四十年以上に渡り、それに気づかず過ごしてしまいました。仕方のないことではありますが、この誰にも日々もたらされている恩恵を、一人でも多くの方に気づいてほしいと強く願っています。

夢と生きる

 それから私は自分の夢に本格的に取り組み始めました。夢に関する本を読みあさり、その内容を自分の夢で検証する、という独学でしたが。学びのなかで夢のパワーを改めて実感したのが五十歳で結婚した時です。以前もふれたことがあるので詳細は省きますが(『ドリーム・ブック』ベティ・サーズ著 坂内慶子訳 中央アート出版 巻末のエピソード参照)、出会いから結婚に至るまでの紆余曲折を、夢は丁寧にサポートしてくれました。

 この人と交際していいのか、ケンカしてしまった時どうしたらいいか、結婚に踏み切って間違いないだろうか……恋愛していると悩みはつきないものです。

 ですが、夢はその人の心の成長に合わせて、時に優しく、時に厳しいメッセージを送り続けてくれます。もちろん結婚してからも変わりません。

 私はますます夢を信頼していきました。そして夢療法家として独立しました。開業した頃はクライアントがまったく来ないということも多々ありましたが、そんな時も夢はサポートし続けてくれ、私は逆境を糧にする強さを身につけていきました。

 結婚したことで、夢を語り合える相手がいたのも良かったと思います。私は、夢を語り合うのにもっともふさわしいのは伴侶だと思います。

 夢分析は一人でもできますし、他人の考えに左右されないという点では一人のほうが良い場合も多いのは確かです。ところが、自分の良いところ、悪いところ、過去の辛かった出来事などを把握している人と話すと、思いがけないアイディアをくれたりすることもあります。ただ聞いてもらうだけで、心が落ち着いて冷静な判断ができたりもします。夢のアドバイスは正確なだけに辛辣なこともありますが、それすら二人で受け止めれば楽しいものに変わったりするのです。

 結婚なさっている方はぜひご夫婦で夢を語り合ってほしいものです。お互いがお互いをより深く愛せるようになります。これから結婚を考えている方も、お相手と臆せずに夢を話し合ってみましょう。違った角度からその人に近づけるかもしれません。お子さんがいらっしゃる方は、夢を聞くことで彼らの言うに言えない悩みを発見できることもあります。

 夢とともに生きる素晴らしさを少しでもお伝えできたでしょうか。もちろん夢を大切に暮らしていても、辛いことも悲しいこともあります。思いがけないことは起こるし、夢という導きがあってもなお失敗する自分自身にうんざりすることもままあります。試練が訪れない人生などありえません。

 ですが、どんな時もサポートがあるという安心感があり、自分の行くべき道を歩んでいるという揺るぎない確信があると、人は必要以上に落ち込みません。日々を淡々と、それでいて精一杯生きる、そんなしなやかさを発揮できるようになります。

 失敗や困難があっても、それらはみな「魂の磨き砂」。痛みを感じることがあっても、そこから必要なことを学んだらあとはまた自分の魂の目的地に向かって歩きだすだけです。このシンプルな姿勢になれた時、お金が有ろうと無かろうと、健康であろうとあるまいと、人は幸福なのかもしれません。

 そうです、夢と生きることは幸福に生きること、なのです。

目 次

夢は神さまからの最高のシグナル もくじ

はじめに

・夢は魂の目的を教えてくれる

・エドガー・ケイシーとの出会い

・健やかに生きるための三つのツール

・夢と生きる

☆夢は神の宿る超意識からのシグナル

・夢とは何か

・夢療法のはじめの一歩

「性的な夢・セックスの夢」

「飛ぶ夢・落ちる夢」

「死の夢・殺人の夢」

「追いかけられる夢」

「お金の夢・買い物の夢」

☆誰でも簡単に実践できる夢療法

1 夢に質問してみよう

2 夢の記録ノートをつけてみよう

3 夢を感じ、味わってみよう

4 夢を生活に役立てよう

○「エントランスに恐竜がいて大暴れしている」

○「不良二人を車からひきずり出す」

☆夢と上手に付き合うための心得

・夢に問いかける問題をくるくる変えない

・夢のメッセージはあくまで「私」向け

・他人の心に踏み込むような質問はしない

☆キーワード辞典

▇人物

[自分・家族]/[職業]/[職業(集団)]/[役割]/[からだ]/[病気など]

▇もの

[陸の乗り物]/[水の乗り物]/[空の乗り物]/[着物]/[装身具・靴など]/[鉱物・宝石・資源]/[さまざまなもの]

▇場所

[建築物・人工の場所]/[水に関する所]/[陸に関する所]

▇スピリチュアル

[神・聖者]/[聖典・伝承・物語の登場人物]/[聖典・伝承・物語]/[瞑想・セラピー]/[シンボルなど]/[心理学]/[建築物]/[その他]

▇自然

[天気に関するもの]/[天災]/[陸に関するもの]/[水に関するもの]/[空に関するもの]/[宇宙に関するもの]/[その他のもの]

▇行動・出来事

[行動]/[出来事・イベント]

▇生き物

[魚]/[両生類]/[は虫類]/[鳥類]/[ほ乳類]/[水中のほ乳類]/[軟体動物]/[虫]/[甲殻類]/[貝類]/[その他の動物]/[植物]/[菌類]/[古代の生き物]/[その他]

▇食べ物

[主食]/[おかずなど]/[菓子・デザート]/[野菜・海藻]/[果物・木の実]/[ソフトドリンク]/[アルコール]/[調味料・スパイスなど]/[その他]

▇感情

[思い]/[体感]/[その他]

▇時

[一日の変化]/[一年の変化]/[四季]/[特別な日]/[その他]

▇色・数字そのほか抽象概念

[色]/[数]/[文字・言葉]/[方位・向き]/[形]/[状態]/[概念]

夢・キーワード索引

プロフィール

坂内慶子(ばんないけいこ)

和洋女子大学短期大学部国文科卒業。家政学部中退。幼少より数々の病魔に冒され辿り着いたエドガー・ケイシー療法により健康を取り戻す。健康で居続けるには自分を知ることだと悟り、ケイシーがその道具のひとつとして取り上げた夢の研究に取り組む。縁あって瞑想の指導者ベティ・ベサーズ著『Dreambook』を教本に夢への実践的解釈を体験する。1992年『ドリーム・ブック「夢」のシンボル辞典』(中央アート出版社)を翻訳出版。前後して夢とアートセラピーを合わせた夢解釈法をアートセラピー・スクール「オーロラ」で学ぶ。以後、アートセラピー・スクール「オーロラ」、朝日カルチャー新宿校及び横浜校、エイトスター・ダイヤモンド、サロン・ド・テ・ミュゼ イマダミナコ新宿タカシマヤ店、吉元由美のLIFE ARTIST、船井メディア等で講演並びにワークショップ開催。2008年『夢のメッセージ』(PHP研究所)を出版。