序 章 大人でも子供でも心に響く尊徳のことば ─ どう考え、どう生き抜くか

今、私たち日本人にもっとも必要なこと 14
今、世界は日本人の生き方を注目している 15
尊徳が教えた人の道、自立の道 16
「積小為大」の法則を発見した七十年の生涯 17
日本の民主主義の元祖と称えられる 20
道徳的思考力を鍛える智慧の宝庫 23
●尊徳を読むためのキーワード 25
●尊徳の略歴 26

1 章 小を積んで大と為すのが成功の原点 ─ 積小為大のすすめ

①小事を嫌って大事を望む者に成功はない 31
②小を積む努力なしに夢の実現はない 32
③ムダを省き小を積み重ねることが成功への第一歩 34
④金銭が多すぎるのは不便の至り 35
⑤働いて後に楽しみを得るのが人生の基本 38
⑥作らずに刈り取るのは鳥獣争奪の道 40
⑦成功は勤倹の者には近づき怠奢な者からは遠ざかる 42

2 章 富に至る橋、貧に陥る落し穴 ─ 分度と勤倹を守れば必ず富に至る

①大切なのは、お金の稼ぎ方より使い方 47
②貧者は昨日のために今日をつとめる 48
③貧富の違いは分度を守るか失うかによる 50
④倹約と貯蓄は変事に備えるため 51
⑤分度と勤倹こそ富に至る橋 53
⑥お金が集まるのは偶然ではない 54
⑦心が正しく平らでなければ得た富も逃げていく 57
⑧まちがった学者、教育者はこじき坊主と同じ 59
⑨焦りは禁物、時を待つ姿勢も大切 60
⑩怠惰な者に対しては心改めるまで待つ 62

3 章 勤、倹、譲こそ富者の道 ─ 勤労、分度、推譲で富に至る橋をかけよ

①勤、倹、譲の一つでも欠けてはならない 66
②財貨は世の中に風のように満ちている 68
③今日のものを明日に譲れば富に至る 69
④多く譲れば多く返ってくるのが天理である 71
⑤譲って損はなく奪って得はない 74
⑥貧窮に陥るのは分内の財を散らすため 76
⑦人の人たるゆえんは推譲にある 77
⑧推譲こそ成功への近道と知れ 79
⑨国や家の土台は分度を立てることにある 81

4 章 リーダーが備えるべき道理 ─ 争わずに富と成功を得る

①運、不運に迷うことなく明るく努力せよ 86
②「一家を廃して万家を興す」覚悟が必要 88
③利をもって利とせず、義をもって利とせよ 89
④我も人も、これ以上尊いものはない 93
⑤報恩、報徳の精神が幸福の原点 94
⑥努力して徳を積むことが富貴に至る道 96
⑦人間らしい優しさが和をもたらす 97
⑧政治の要は国民の仕事と食を足らすこと 99
⑨この世に生きるものは、みな天の分身である 101

5 章 「報徳」こそ幸せに至る根本哲学 ─ 天地自然の経文から学ぶ

①「己(自分)」という私物を捨て去る工夫が肝心 108
②吉凶好悪は全て「我」から生ずる 110
③いい種も悪い種もすべて自分が蒔いたもの 112
④強運は毎日の勤労努力なくして開かれない 113
⑤利は不利に通ずる 115
⑥瓜を植えて茄子を求めるまちがいをするな 118
⑦人の死生も自然の循環のうちにある 121
⑧禍福は紙一重、道にかなっていれば福に至る 123
⑨今日の幸せは昨日の苦労のたまものと知れ 125
⑩因果輪廻の法則を知れば先を読みとることができる 128
⑪天地自然の経文から学べ 131

6 章 成功への大道を知る ─ 「報徳」こそ人生に必要な成功哲学

①報徳以外に成功の道はない 135
②報徳こそ争わないで勝つ法 137
③衰退も栄光も人の行動の結果である 139
④垣根の中に閉じこもって議論しても無益 141
⑤真の豊かさは貧富が相和するところから 143
⑥報徳は誰でも行なうことができる人の道 145
⑦倹約は君子の公道、吝嗇は小人の私欲 147
⑧聖人は正大な大欲をもって人を動かす 149

7 章 自立への道は知識より行ないにある ─ 至誠と実行だけが人を動かす

①道は書物にあるのではなく、行ないにある 155
②嘘は事実によって必ずあばかれる 156
③一人ひとりが道を尽くし行なえば結果が出ないことはない 158
④大道は水、学者の弁は氷で役に立たぬ 160
⑤自分の衣食は自分で稼ぐのが自立の第一歩 162
⑥富と幸福は善行と勤労で積み上げよ 164
⑦成功の人間学に東西の差はない 165
⑧知識や学があっても行動しなければ事は成らぬ 168

8 章 人の道を行なうのが人生の原則 ─ 「天道は自然」「人道は作為」

①人道は一日怠ればたちまちすたれる 173
②善心が起こったら、すぐに行動せよ 175
③清浄な米でも肥し桶に入れたら誰も食わない 177
④諦めず人事を尽くすことがもっとも尊い 180
⑤実行だけが誠意の証し 181
⑥理想や夢想だけでは現実は変えられない 182
⑦「衣食足りて礼節を知る」の道理 183
⑧「天道は自然」「人道は作為」の理を知れ 185
⑨躾と教育でようやく人道は立つ 187
⑩相手が従わないと怒り、見捨ててはならない 188
⑪ひとつことに一喜一憂せず人の務めを果たす 190
⑫人は放っておくと鬼畜のようになる 191

9 章 教育は人の道理を説くことから始まる ─ 心田開発のすすめ

①小さい善事でも実行することが尊い 197
②やりすぎては嫌われる 198
③運と不運は、先んずるか後れるかの違いだけ 200
④日々の努力を軽んじて良い実りを望む愚かさ 202
⑤まじめに働けば魚も山に登り富に至る 204
⑥人生の真理は自然から学べ 206
⑦すべては心の荒地をたがやすことから始まる 207
⑧人の道理を説くことこそ教育の神髄 209
⑨人の特性をどう活かすかはリーダーの器しだい 211

10 章 真理だけが人を動かす ─ 一円観の真理で難関を突破せよ

①運も不運も循環している 215
②ここに日本開国の大道がある 216
③一円的な見方が人を生かす 218
④指導者は心眼、心耳を使い人徳を磨け 219
⑤真理は心眼で見よ 220
⑥犬の立場も考えよ 222
⑦半面を知って全面を知らないのは半人前の見識 223

 

あとがき 226