タニファ

ニュージーランド民話　海と空と大地の宝物

ロビン・カフキワ作絵／浜島代志子訳

タニファっていう　かいじゅうが　かわにすんでいるんだ。タニファは　ぼくを　せなかにのせて　くものうえや　ふしぎなところに　つれていってくれるんだよ。

ぼくのかわには　タニファがいる
タニファは、いろんなことを　はなしてくれる
タニファは、ぼくをのせて　あっちこっちへ
あるひ、タニファは、むかしのことを　はなしてくれた。
……

民話の普及に一役——2009年8月16日付産経新聞

ロビン・カフキワ（ろびん・かふきわ）

ニュージーランド、ウェリントン在住。ユニークな作家として著名。子どもの絵画教室を開いている。

マオリ族の女性。マオリ族の文化が白人に押されて消えていくことに危機感を感じている。マオリ族の神話、昔話の絵本を多数出版。

『タニファ』は、ニュージーランドでは、一般に男性と見なされているが、カフキワは母性的な女性とみなしている。