世界に誇る日本の道徳力
も く じ

序章  いま、なぜ二宮尊徳か
——経済とモラルを調和させる実践哲学

道義大国への道はどこにあるか?
尊徳が教えた人の道、経済自立の道
尊徳こそ“日本の民主主義の元祖”
日本人の道徳力を高める智慧の宝庫
 ●尊徳を読むためのキーワード
 ●尊徳の略歴

1 章  小を積んで大と為すのが成功の原点
——積小為大のすすめ
  1. 小事を嫌って大事を望む者に成功はない
  2. 小を積む努力なしに夢の実現はない
  3. 早起きが富と成功への第一歩
  4. 金銭が多すぎるのは不便の至り
  5. 働いて後に楽しみを得るのが人生の基本
  6. 作らずに刈り取るのは鳥獣争奪の道
  7. 成功は勤倹の者には近づき怠奢の者からは遠ざかる

2 章  富に至る橋、貧に陥る落し穴
——分度と勤倹を守れば必ず富にいたる
  1. 大切なのは、お金の稼ぎ方より使い方
  2. 貧者は昨日のために今日をつとめる
  3. 貧富の違いは分度を守るか失うかによる
  4. 倹約と貯蓄は変事に備えるため
  5. 分度と勤倹こそ富にいたる橋
  6. お金が集まるのは偶然ではない
  7. 心が正しく平らでなければ得た富も逃げていく
  8. まちがった学者、教育者はこじき坊主と同じ
  9. 焦りは禁物、時を待つ姿勢も大切
  10. 怠惰な者に対しては心改めるまで待つ
3 章  勤、倹、譲こそ富者の道
——勤労、分度、推譲で富に至る橋をかけよ
  1. 勤、倹、譲の一つでも欠けてはならない
  2. 財貨は世の中に風のように満ちている
  3. 今日のものを明日に譲れば富に至る
  4. 多く譲れば多く返ってくるのが天理である
  5. 譲って損はなく奪って得はない
  6. 貧窮に陥るのは分内の財を散らすため
  7. 人の人たるゆえんは推譲にある
  8. 推譲こそ成功への近道と知れ
  9. 国や家の土台は分度を立てることにある
4 章  尊徳流リーダーシップのすすめ
——争わずに富と成功を得る
  1. 運、不運に迷うことなく明るく努力せよ
  2. 「一家を廃して万家を興す」覚悟が必要
  3. 利をもって利とせず、義をもって利とせよ
  4. 我も人も、これ以上尊いものはない
  5. 報恩、報徳の精神が幸福の原点
  6. 努力して徳を積むことが富貴にいたる道
  7. 人間らしい優しさが和をもたらす
  8. 政治の要は国民の仕事と食を足らすこと
  9. この世に生きるものは、みな天の分身である
5 章  強運は因果論を知る者に開かれる
——天地自然の経文から学ぶ
  1. 「己(自分)」という私物を捨て去る工夫が肝心
  2. 吉凶好悪は全て「我」から生ずる
  3. いい種も悪い種もすべて自分が蒔いたもの
  4. 強運は毎日の勤労努力なくして開かれない
  5. 利は不利に通ずる
  6. 瓜を植えて茄子を求めるまちがいをするな
  7. 人の死生も自然の循環のうちにある
  8. 禍福は紙一重、道にかなっていれば福に至る
  9. 今日の幸せは昨日の苦労のたまものと知れ
  10. 因果輪廻の法則を知れば先を読みとることができる
  11. 天地自然の経文から学べ
6 章  成功への大道を知る
——「報徳」こそ人生の勝利への成功哲学
  1. 報徳以外に成功の道はない
  2. 報徳こそ争わないで勝つ法
  3. 衰退も栄光も人の行動の結果である
  4. 垣根の中に閉じこもって議論しても無益
  5. 真の豊かさは貧富が相和するところから
  6. 報徳は誰でも行ない得る道
  7. 倹約は君子の公道、吝嗇は小人の私欲
  8. 聖人は正大な大欲をもって人を動かす
7 章  自立への道は知識より行ないにある
——至誠と実行だけが人を動かす
  1. 道は書物にあるのではなく、行ないにある
  2. 嘘は事実によって必ずあばかれる
  3. 一人ひとりが道を尽くし行なえば結果が出ないことはない
  4. 大道は水、学者の弁は氷で役に立たぬ
  5. 自分の衣食は自分で稼ぐのが自立の第一歩
  6. 富と幸福は善行と勤労で積み上げよ
  7. 成功の人間学に東西の差はない
  8. 知識や学があっても行動しなければ事は成らぬ
8 章  人の道を行なうのが第一の原則
——「天道自然」「人道作為」を知ること
  1. 人道は一日怠ればたちまちすたれる
  2. 善心が起こったら、すぐに行動せよ
  3. 清浄な米でも肥し桶に入れたら誰も食わない
  4. 諦めず人事を尽くすことがもっとも尊い
  5. 実行だけが誠意の証し
  6. 理想や夢想だけでは現実は変えられない
  7. 「衣食足りて礼節を知る」の道理
  8. 「天道自然」「人道作為」の理を知れ
  9. 躾と教育でようやく人道は立つ
  10. 相手が従わないと怒り、見捨ててはならない
  11. ひとつことに一喜一憂せず人の務めを果たす
  12. 人は放っておくと鬼畜のようになる

9 章

 すべては人の道理を説くことから始まる
——心田開発のすすめ

1 小さい善事でも実行することが尊い
2 やりすぎては嫌われる
3 運と不運は、先んずるか後れるかの違いだけ
4 日々の努力を軽んじて良い実りを望む愚かさ
5 まじめに働けば魚も山に登り富にいたる
6 人生の真理は自然から学べ
7 すべては心の荒地をたがやすことから始まる
8 人の道理を説くことこそ教育の神髄
9 人の特性をどう活かすかはリーダーの器しだい

10 章  真理だけが人を動かす
—一円観の真理で難関を突破せよ
  1. 運も不運も循環している
  2. ここに日本開闢の大道がある
  3. 一円的な見方が人を生かす
  4. 指導者は心眼、心耳を使い人徳を磨け
  5. 真理は心眼で見よ
  6. 犬の立場も考えよ
  7. 半面を知って全面を知らないのは半人前の見識

    あとがき

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