毛髪ミネラル検査のすすめ
モウハツミネラルケンサノススメ
見てわかる図解版デトックス健康法の決め手
大森隆史著
「体内汚染」のチェックは健康の必須条件
必須ミネラルの不足とともに、水銀、鉛、ヒ素、カドミウムなど有害ミネラルの過剰が病気を誘発するきっかけになっているという。その有害ミネラルのチェックに、毛髪ミネラル検査を実施、体内浄化(デトックス)療法を加えることで高い治療効果が得られているという。
主な内容
1章 「毛髪ミネラル検査」で体内汚染を徹底チェック
2章 ここまで健康障害の原因が見えてくる
3章 見逃すな! 有害ミネラル汚染は危険レベルに
4章 トータルデトックスで健康の基本をつくる
補章 データ編・有害ミネラルで起こる健康障害

- 価格
- 1320円(本体1200円)
- 判型
- 四六判
- 頁数
- 208 頁
- 発行日
- 2005.10.26
- ISBN
- 4-87795-077-X
立ち読み
環境汚染、食物汚染、水質汚染といった言葉をよく耳にしますが、私が医師として心配しているのは、体への汚染、体内汚染です。
こうした汚染の原因のほとんどは生活環境に氾濫する化学物質ですが、深刻なのは、私たちの体内に侵入して蓄積され、きわめて深刻な健康障害をもたらすものがあるということです。
そのなかでも水銀や鉛、ヒ素やカドミウムなど有害ミネラルの毒性と疾患の関係については、かなり明らかになっています。
私のクリニックで検査を受けた3000人近い患者さんを見ても、その約8割の方に有害ミネラル汚染が認められています。しかも、そのことが神経障害や腎障害、肝障害、骨粗しょう症、骨軟化症と関係していました。さらには、ガンの発生を促す疑いもありました。
これまでの健康法は、どちらかといいますと、“体にいいもの”を加えることには関心を向けてきましたが、すでに体内が有害ミネラルなどで汚染されていることへの対応は、ほとんどなされてきませんでした。
それで今、デトックス(体内浄化)が注目されています。本当に健康を守ろうと思うなら、“体にいいもの”をプラスするだけでなく、体内に蓄積している有害物を排泄すること、デトックスすることが必要だからです。
ただ、ここで一つ問題があります。私たちの体がどの程度、有害物に汚染されているのか、それを検査する方法はあるのか、ということです。それで注目されはじめたのが、本書で紹介する「毛髪ミネラル検査」です。
環境汚染、食物汚染、水質汚染といった言葉をよく耳にしますが、私が医師として心配しているのは、体への汚染、体内汚染です。
こうした汚染の原因のほとんどは生活環境に氾濫する化学物質ですが、深刻なのは、私たちの体内に侵入して蓄積され、きわめて深刻な健康障害をもたらすものがあるということです。
そのなかでも水銀や鉛、ヒ素やカドミウムなど有害ミネラルの毒性と疾患の関係については、かなり明らかになっています。
私のクリニックで検査を受けた3000人近い患者さんを見ても、その約8割の方に有害ミネラル汚染が認められています。しかも、そのことが神経障害や腎障害、肝障害、骨粗しょう症、骨軟化症と関係していました。さらには、ガンの発生を促す疑いもありました。
これまでの健康法は、どちらかといいますと、“体にいいもの”を加えることには関心を向けてきましたが、すでに体内が有害ミネラルなどで汚染されていることへの対応は、ほとんどなされてきませんでした。
それで今、デトックス(体内浄化)が注目されています。本当に健康を守ろうと思うなら、“体にいいもの”をプラスするだけでなく、体内に蓄積している有害物を排泄すること、デトックスすることが必要だからです。
ただ、ここで一つ問題があります。私たちの体がどの程度、有害物に汚染されているのか、それを検査する方法はあるのか、ということです。それで注目されはじめたのが、本書で紹介する「毛髪ミネラル検査」です。
ふつう健康検査といえば、血液検査や尿検査、便検査などを想像するでしょう。しかし、こうした方法では、ミネラルのように、長期間にわたって蓄積され、ごく微量でも健康障害を引き起こすような体内成分を調べるのには限界があります。
これに対し、毛髪には体内ミネラルの長期にわたる変化が、安定した状態で記録されています。毛髪さえ残っていれば数世紀後でも調べることができるわけです。ナポレオンの毛髪から高濃度のヒ素が検出され、毒殺説が流れたこともあります。
そのほかにも、毛髪には血液型の記録や性別、年齢など数多くの情報が記録されていますが、他の検査に比べて肉体への負担がきわめて少ないことも好都合です。実際、たった0・2グラムの毛髪があれば検査することができます。
ところで、体内の微量成分といえば、20世紀はビタミンが注目されました。それが21世紀に入ると、ミネラルに関心が集まっています。米国のライナー・ポーリング博士によれば、私たちの体には72種類の必須ミネラルが欠かせないといいます。ビタミンだってミネラルがなければ作用できないのです。
たしかに、私の診療体験を通しても、必須ミネラルの不足や有害ミネラルの過剰が、さまざまな病気を誘発するきっかけになっていることがわかります。それで、疑いがある場合には、毛髪ミネラル検査を受けてもらい、体内ミネラルの状態をチェックしています。とくに有害ミネラルの蓄積が認められた場合には、他の治療にデトックス療法を加えることで、より高い治療効果を得ることができています。そうした症例のいくつかは本文中でも紹介しています。
ところで、体に異変が発生する最初の段階では、細胞レベルでの生化学的な変化が起こります。これにミネラルが密接に影響しているのです。ですから、毛髪ミネラル検査で、この変化を早期にチェックできれば、早い段階で病気に対処することができますし、発症する前に予防することも可能になります。
それだけではありません。これまでの検査では特定しにくい病気の原因を解明したり、治療したりするのにも有効なのです。
毛髪ミネラル検査やデトックス療法への関心の高まりは、長年取り組んできた私自身、驚くほどですが、まだまだ正確な情報は不足しているようです。
プロフィール
大森隆史(おおもりたかし)
東京健康クリニック総院長・内科医師
九州大学工学部大学院合成化学専攻修士課程修了。九州大学医学部卒業。病院勤務では主に呼吸器内科・神経内科・離島医療などを経験。その後、西洋医学、補完・代替療法の区別をなくした統合医療を基本に、「デトックス診療」に取り組む。デトックスをコンセプトにした「金属アレルギー外来」「広汎性発達支援外来」など幅広い診察に取り組む。この分野の第一人者。