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和漢方はなぜそんなにすごいのか?

ワカンポウハナゼソンナニスゴイノカ?

若い女性の行列ができることで話題の

青山重雄著

和漢方と西洋医学を融合

和漢方と西洋医学を融合し、独自の工夫を組み合わせた「和漢方青山メソッド」。ニキビ治療に来たのに便通もよくなりきれいになった! 口コミの輪が広がりをみせ、若い女性の行列ができるクリニックとなり話題に。なぜ「青山メソッドなのか」、本書でつまびらかになる。

主な内容

第1章 なぜ小さなクリニックに行列ができたのか?
第2章 トータルケア、オーダーメイド治療
第3章 漢方の診立ては「証」で行なう
第4章 「未病」と「生薬」が西洋医学に差をつける
第5章 日本オリジナルの「腹診」が漢方の精度を高めた
第6章 現代医学の限界を感じた小児科医
第7章 「和漢方青山メソッド」の誕生

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和漢方はなぜそんなにすごいのか?
価格
1512円(本体1400円)
判型
四六判
頁数
152 頁
発行日
2015.10.21
ISBN
978-4-87795-322-5
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立ち読み

エピソード1 若い女性の行列のできるクリニック

 今、若い女性が行列を作るといえば、おいしい料理やスイーツ、あるいは最新ファッションやブランドのお店と、相場は決まっているのではないでしょうか。

 ところが、流行とはまったく関係ないところで、若い女性が治療を受けるために行列ができてしまうクリニック(医院)があるというのです。

 治療を受けるための行列なんて、年金暮らしの高齢者が早朝に大病院の受付前にならぶ光景じゃないの? と思われるかも知れません。

 でも、これは本当の話で、名古屋市にある、実は私のクリニックでの出来事なのです。このようなことは珍しいので、地元のTV局が取材にきて、人気番組「行列のできる法律相談所」ならぬ「行列のできるクリニック」として、ニュース放映されたこともあります。

 このTV局では当時、「行列のできる○○」として地元のラーメン屋さんや菓子店などの人気店をシリーズ化して紹介していたのですが、

「まさかクリニックで行列のできるところがあるなんて予想してませんでした。ほかに聞いたことがないですねえ」

 と、取材スタッフの方が感想を述べていました。

 行列ができるのは、朝の8〜9時と、夕方の5時以降、6時ごろがピークになります。出勤前と勤め帰りの若いOLさんたちがクリニックの受付前に順番待ちの長い列を作るのです。テナントビルなので同じ階にほかの事務所もあり、ご迷惑にならないよう気を配らなければならないこともしばしばでした。

 漢方専門医である私のクリニックは、名古屋一の繁華街・栄にあります。栄は東京でいえば銀座に相当するところで、近くには、秋元康氏プロデュースのアイドルグループ「SKE48」の本拠ビルも存在しています。

 おしゃれなお店が集積しているため、自然と若い女性たちが集まる場所でもあるのですが、それでもクリニックに行列ができるのは、不思議な現象に違いありません。

 しかも、漢方ですから、ますます、

「おじいちゃん、おばあちゃんの間違いじゃないの?」

 といわれそうです。

 でも、これにはちゃんとした理由があります。

 それはこのクリニックに並ぶと「きれいになれる」からです。

 いいえ、私は美容整形の医師ではありません。漢方専門医です。

 理由をもう一つ付け加えれば、肌をきれいにするため私のクリニックにくる若い女性たちには、もれなくある特典がつくのです。

 その特典(おまけといっていいかも知れませんが)とは、いろいろな健康上のトラブルが解決して元気になれることです。

 たとえば、なかなか治らないニキビに困って、私のクリニックに治療に通っていた女性が、ニキビが治るのと同時に永年悩まされていた生理痛から解放され、4〜5日はたまっていつも気分を落ち込ませていた便秘も治っていた、というようなことが、きれいになる治療の「特典」として、頼まなくてもついてくるのです。

 始めからねらったわけではありませんが、これが口コミの大きな輪を広げました。

 お肌の治療は結果が目に見えて分かります。かわいそうなぐらいの肌荒れや吹き出物だらけだった顔がきれいになっていれば、周りの人は誰でも気付きます。

「あれっ、どうしたの? 最近きれいになってるわねえ」

 と質問されれば、その原因である私のクリニックのことを話さなければなりません。なかには、

「保険もきくし、エステや美容院よりいいわよ」

 と、経済的メリットまで説明してくれる方もいたようです。

 女性で「きれいになること」、美容に関心のない方はいないといってもいいでしょう。その上、冷え、便秘、生理不順、消化不良、ストレスなど女性の方の多くがかかえる健康トラブルまでいつのまにか解消してしまう、というのですから、これほど関心があって、しかもおトクな話はありません。

 こうして、私のクリニックの話題は、職場を中心に、

「私もきれいになったでしょ」

 という具合いに、若いOLさんたちのあいだにどんどん広まっていったようです。実際統計をとってみますと、私のクリニックでは、患者さんの来院は8割が口コミによるものですから、彼女たちの伝播力のすごさが分かります。

 この場合の私の願いはただ一つ。「彼女たちをきれいにしてあげたい。体の中から和漢方で」というものです。

 若い女性の行列ができるクリニックになれたのは、この願いが叶ったことでもあるのです。

 そしてこの願いを現実のものにしてくれた医術こそ、この本でご紹介する「和漢方」なのです。

 もう少し正確にいわせていただければ、西洋医学の小児科医であった私が漢方を学び、西洋医学との融合をはかりながら、実践をかさねて独自の工夫を加え、最高の医療を目指してつちかってきた「和漢方青山メソッド」ということになります。

 ベースとなる漢方は、若い女性にばかりでなく、体質的に弱い立場の高齢者や乳幼児にもやさしく、西洋医学の欠点をおぎないながら、病気や体質改善に対してみなさんが想像する以上の力を発揮してくれます。当然、若・壮年の男性の病気・健康維持にも漢方はきわめて有効です。

 なぜそうなのかは、なぜ「青山メソッド」なのかもふくめ、本文でじっくりご説明したいと思います。

目 次

和漢方はなぜそんなにすごいのか? もくじ

エピソード1 若い女性の行列のできるクリニック

エピソード2 漢方は日本の伝統医学

第1章 なぜ小さなクリニックに行列ができたのか?

●ニキビ治療に来たのに生理が軽くなって便通も良くなった!

●診療費、安さのヒミツ

●「栄の奇蹟」と呼ばれた青山メソッド

●漢方は実は心の病に強い

第2章 トータルケア、オーダーメイド治療

●地球上で唯一ひとりのためだけの調合薬

●ランダマイゼーションかセレクションスタディか

●心身一如――根本治療に欠かせない心のケア

●800年前にあった母子同服

●ストレス、神経症などにも対応できる漢方

●マス指向とインディビジュアル指向

●西洋医学の先を行っていた漢方

第3章 漢方の診立ては「証」で行なう

●「証」は一律の病名でなく、体質・症状を仕分けする

●バランスのくずれを見つけ出す「証」

●陰・陽、表・裏、寒・熱、虚・実の組み合わせで「証」を診る

●病気とたたかう力も判断する

●病気の進行状況も把握する

●体温計の温度とは違う「熱」

●望診、聞診、問診、切診、脈診、腹診、舌診など多方面から診察

●気・血・水で診る

第4章 「未病」と「生薬」が西洋医学に差をつける

●生薬の漢方薬と合成化学の西洋薬

●容量、療法がきびしく決められている漢方薬

●「未病」は体が発するサイン

●早めの根本治療を目指す

●生き方まで考えた「養生」

●高血圧と低血圧は同じ血流の病気

第5章 日本オリジナルの「腹診」が漢方の精度を高めた

●「哲学医療」を「実務医療」に変えた和漢方

●日本人の改良能力

●漢方から和漢方へ

●中国の貴人は腹を出せない

●繊細な日本人の体質

●受難の時代を乗り切ってきた漢方

第6章 現代医学の限界を感じた小児科医

●アレルギー疾患が治らないジレンマ

●3歳でアトピー、5歳で喘息、10歳で花粉症

●乳幼児に必要な体質改善ができない

●伝統の和漢方復活の系譜

●漢方医としての修行時代

●小児科医が有利な条件となった

●徹底して伝統医学を学ぶ――対症療法の西洋医学と体質改善の漢方

第7章 「和漢方青山メソッド」の誕生

●患者さんの話を徹底的に聴く診療スタイル

●伝統医学の診立て+科学的精密検査で的確診断

●検査数値も利用する

●診断に必要な多面性

●常に二重検証している

●痛みはシグナル

●西洋医学と漢方を統合し、かつ適切に選択する

 

エピローグ 日本が世界の医療に貢献できるのは「和」漢方

プロフィール

青山重雄(あおやましげお)

あおやまクリニック院長。

1953年名古屋に生まれる。東海中学・東海高校を卒業。東京慈恵会医科大学卒業後に三重大学医学部小児科入局、関連病院勤務を経て三重大学医学部大学院修了。三重県立一志病院小児科医長。

その後一転西洋医学から漢方の世界へ入り、日本漢方医学研究所附属名古屋診療所へ12年間勤務し、青山廉平先生、松田邦夫先生より指導を受ける。

2003年あおやまクリニックを開業。2013年医療法人青雄会あおやま第2クリニックを開院。