儲けることばかり考えるな! お客様が涙で感動する仕組み
モウケルコトバカリカンガエルナ!オキャクサマガナミダデカンドウスルシクミ
住宅販売全国1位の秘密は「皆生感動システム」/売上150%アップは当たり前
五嶋伸一著
「感動」こそビジネスの真の感動力!
全国で約140社が登録している住宅フランチャイズでダントツ1位の住宅販売実績を誇る会社社長が著者。その実績の裏には、「皆生(かいせい)感動システム」があった。儲けることを考える前に、どれくらいお客様に「感動」を与えられるか、買う側も売る側も皆が感動でつながっている。
主な内容
1章 「皆生感動システム」で日本一を達成
2章 お金では買えないものを渡す
3章 お客様は集めすぎるな! [集客編]
4章 勝負は出会う前に決まっている [見学会編]
5章 笑顔で申込書を差し出すだけ [クロージング編]
6章 職人さんの顔が見える家づくり [着工式編]

- 価格
- 1430円(本体1300円)
- 判型
- 四六判
- 頁数
- 186 頁
- 発行日
- 2015.3.10
- ISBN
- 978-4-87795-308-9
立ち読み
はじめに
「自社のノウハウを公開して、何かいいことがあるんですか?」
私が本を出版すると告げたとき、スタッフたちは私にこう問いかけました。
言いたいことはよくわかります。せっかく構築した独自のビジネススタイルであり、実践のなかで獲得した成功ノウハウです。それを公開したら、他社から追随を受け、自社が劣勢になっては困るからです。
じつは、数年前から研修会や見学会を実施し、私たちのビジネスのすべてをシェアし始めています。
そのために、スタッフも私自身も目まぐるしいほどの忙しさを経験しましたが、私たちが属する住宅業界はもちろん、他の業種も含めてすでに100社以上の企業が参加してくださっています。2014年度だけでも全国から50社以上が参加し、今後はさらに増えていきそうです。
そこでとくにお伝えしていることは、しっかりとした家をつくり販売することは当然で、これからは“サービス業界を超えるサービス”を提供していくことが求められているということです。
そのサービスのいちばんのテーマは、儲けることを考える前に、どれくらいお客様に「感動」を与えられるかにあります。「いいね!」と言ってもらえるレベルに満足するのではなく、お客様に心から感動してもらえるレベルのサービスを追求していくのです。
私たちの会社はまだまだ歴史が浅いですが、だからこそ変わることを怖れず、新たな可能性に挑戦してきました。どんなに売り上げのための闘いが厳しくても、「感動」を提供することをビジネスの現場で徹底してきました。
そのなかで生まれたのが本書で紹介する「皆生感動システム」です。東京オリンピックの招致を契機に、日本特有の“おもてなし”が注目されていますが、「皆生感動システム」はこの“おもてなし”を営業目的の最上位に置いて実践するビジネスシステムであるともいえます。
はじめに
「自社のノウハウを公開して、何かいいことがあるんですか?」
私が本を出版すると告げたとき、スタッフたちは私にこう問いかけました。
言いたいことはよくわかります。せっかく構築した独自のビジネススタイルであり、実践のなかで獲得した成功ノウハウです。それを公開したら、他社から追随を受け、自社が劣勢になっては困るからです。
じつは、数年前から研修会や見学会を実施し、私たちのビジネスのすべてをシェアし始めています。
そのために、スタッフも私自身も目まぐるしいほどの忙しさを経験しましたが、私たちが属する住宅業界はもちろん、他の業種も含めてすでに100社以上の企業が参加してくださっています。2014年度だけでも全国から50社以上が参加し、今後はさらに増えていきそうです。
そこでとくにお伝えしていることは、しっかりとした家をつくり販売することは当然で、これからは“サービス業界を超えるサービス”を提供していくことが求められているということです。
そのサービスのいちばんのテーマは、儲けることを考える前に、どれくらいお客様に「感動」を与えられるかにあります。「いいね!」と言ってもらえるレベルに満足するのではなく、お客様に心から感動してもらえるレベルのサービスを追求していくのです。
私たちの会社はまだまだ歴史が浅いですが、だからこそ変わることを怖れず、新たな可能性に挑戦してきました。どんなに売り上げのための闘いが厳しくても、「感動」を提供することをビジネスの現場で徹底してきました。
そのなかで生まれたのが本書で紹介する「皆生感動システム」です。東京オリンピックの招致を契機に、日本特有の“おもてなし”が注目されていますが、「皆生感動システム」はこの“おもてなし”を営業目的の最上位に置いて実践するビジネスシステムであるともいえます。
私は平成19年、29歳のときに宇都宮市でリフォーム会社を起業し、平成24年からは社員6名で新築事業もスタートさせました。
一人の営業マンは住宅業界の経験がまったくないながら、初年度に29棟、2年目にはなんと61棟を受注しました。私たちの会社が加入している住宅フランチャイズには全国で約140社が登録していますが、そこでダントツの1位でした。
一人で年間61棟の受注は、月平均にすると5棟というハイぺースです。住宅業界では一人の営業マンの年間平均が5棟くらいなので、それを毎月達成している感じです。
この結果を見た人たちからは、よくこう言われました。
「普通の人には、とてもマネできる数字じゃない。俗に“天才”といわれる営業マンが出した成績でしょう?」
答えは「NO」です。この営業マンは、元々は経理スタッフです。それでも2年目で年間61棟という驚異的な実績を達成できたのです。会社も3年間で17億まで売り上げが伸び、ほぼ150%アップです。これには確かな理由があります。それは「皆生感動システム」を実践していることです。
このビジネスシステムの基本理念は、簡潔に言えば、たとえ利益を追求する企業活動であっても「お客様の幸せを第一に考え、感動を提供する」ことにあります。それをビジネスの現場で実践すると、サービスの質は格段に向上し、お客様の満足度(CS)とスタッフの満足度(ES)は相乗的に向上していきます。
私たちの場合は住宅を販売していますが、それによって建築物の質が向上し、売り上げも大きくアップしています。このことは、先ほどお話ししたように受注実績にも如実に表われています。
本書では、私たちが実際に現場で取り組んでいることを取り上げ、それを通してこのビジネスシステムの全貌を紹介していきます。住宅業界はもちろん、あらゆる業界でサービス向上の必要性を感じている方々に、必ずや参考にしていただけると確信しています。
最後に、本書はこれから家を持とうと検討をされている方にも参考にしていただきたいと思っています。
家を持つ目的は「建てたから幸せになれた、幸せになりたいから家を建てた」というのが本来だと思います。ところが、実際は、家を持つこと自体が目的になってしまっているお客様が多くおられます。とにかく家を建てようとされます。
それでは家を持つ目的がズレてしまいます。「家を建てて、どうなりたいですか? 身近な人が建てたから自分も建てたいだけですか?」と問いかけると、いろいろな答えが返ってきますが、本質に気づかれていないことが多いのです。
家を持つ本来の目的は、そこで家族が暮らして幸せを感じたいからだと思います。家族が同じ空間と時間を共有し、互いに触れ合い、絆を深める場として家があるのです。本書でそのこともお伝えできれば、もっと家を建てて幸せになってくださる方が増えるにちがいありません。
では、いよいよ本論に入ります。何よりも、本書との出会いが読者の皆さんの心に感動を呼び起こすことを願ってやみません。
プロフィール
五嶋伸一(ごしましんいち)
宮城県出身。1978年生まれ。中学校を卒業後、15歳から鉄骨鳶として7年間働く。その後、22歳で結婚し長男が生まれる。「生まれてくる子と一緒に生まれ変わろう」そう決心し、携帯電話をすべて変え、友人関係もすべて断ち切って生まれ育った故郷を離れる。23歳の時にはじめて履歴書を書いて、住宅リフォーム会社の営業マンへ転職。営業未経験ながら6カ月で支店長に昇進し、25歳でスタッフ300名を超える会社の営業本部長に最短、最年少で昇進。
その後26歳で独立。リフォーム事業を柱とするリアンコーポレーションを設立し代表取締役に就任。平成24年に新築事業を始め、平成26年にはゼロパートナーズ住宅販売で全国一位に。平成24年から平成26年まで全国のリフォーム事業者や工務店から構成される一般社団法人JACKグループの関東理事。独自の集客から組織作りについての講演も多く手掛ける。
独自の営業システムである「皆生感動システム」を公開する研修会を栃木県宇都宮市で開催。全国から住宅業界はもちろん、他業種からも参加している。