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総合出版 コスモ21

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最先端・老化研究の新常識「老化は治せる病気」6つの若返り実践法

サイセンタン・ロウカケンキュウノシンジョウシキ「ロウカハナオセルビョウキ」6ツノワカガエリジッセンホウ

老化症状が消える 市民活動で実証

笠井忠夫著 周東寛著・監修

「介護されない 介護をしない」を目指す

 本書は、最先端の細胞レベルの研究を取り上げ、「老化は歳だから仕方がない」のではなく、「老化は治せる病気」であることを明らかにしている。
 著者自身がもう一人の著者である医師の指導を受けながら老化防止に取り組み、老化症状を解消することに成功。82歳を過ぎた今も、老化による症状とは無関係な日々を送っている。体感ではさまざまな身体の不調を感じるようになった50代より若返っているという。
・白内障が無くなる
・右耳の耳鳴りが無くなる
・喉の不快感が無くなる
・舌とくちびるの痺れが無くなる
・顔のしわが激減する
・手と腕のしわが激減する
・ふくらはぎがつることが無くなる
・足の指の無感覚が無くなる
・頻尿が無くなる
・おならが無臭になる
・下痢しなくなる
・5分も歩くと疲れていたのが疲れを感じなくなる
・右肩甲骨の筋肉の痛みがとれる
・高血圧も改善される
 これを可能にした「6つの若返り実践法」は、さらに市民活動として広がっている。
「頭・背中・腰が痛い」「舌・唇・手足の指先が痺れる」「足がつる」といった老化症状が解消され、老化防止と健康長寿を実現する体験者が増えている。
 本書の巻末には、ファイトケミカルが豊富に含まれる野菜を使ったスープ(ファイトケミカル・スープ)の作り方も紹介さている。

主な内容

1章 老化は治せる病気である
2章 老化防止に欠かせない7つのポイント
3章 すぐはじめられる老化防止6つの若返り実践法
4章 医療と上手に付き合う
5章 高齢期の生きがいを見つめ治す 
付録 ファイトケミカル・スープの作り方(カラー)

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最先端・老化研究の新常識「老化は治せる病気」6つの若返り実践法
価格
1540円(本体1400円)
判型
四六判
頁数
168 頁
発行日
2023.5.24
ISBN
978-4-87795-426-0

立ち読み

はじめに

老化防止(アンチエイジング)の輪を広げよう

 あなたは、心身が老化していくことに不安を感じることはありませんか。

 あなたは、老化して身体が不自由になり、「介護されるようになるのではないか」と不安を感じることはありませんか。

 できることなら老化を防止したい、若返りたい、最後まで介護のお世話にならずに人生を全うしたい。誰でもこのように望むにちがいありません。ですから、身体に良さそうな健康情報があると試してみたくなります。

 ところが、「いろいろ試してみたけれど続かなかった」とか「寄る年波には勝てないので諦めた」ということも多いようです。

 商社マン生活の長かった私(笠井)も、50代を迎えたころからさまざまな身体の不調を感じるようになりましたが、年齢とともに起こる老化現象だから仕方ないと思って過ごしていました。

 ところが現役を退き70歳を迎えたころから、少し動いただけでもひどく疲れるようになり、急に老化が進行していることを自覚しました。血圧も高くなり、240にまで達したときは医者から「明日の命も危ない」から即入院しなさいと言われました。

 このまま医療と薬に頼って生きるしかないという現実に直面し、私の中に眠っていた何かに火が付いたようです。周囲の同年代の方たちが口癖のように「すぐ疲れる」「日中から眠くなる」「意欲が湧かない」などと言っているのを耳にすると、そんなふうになりたくないと思っている自分がいることにも気づきました。

 私の場合は、そこから老化防止へのチャレンジが始まりました。

 そもそも、人はなぜ老化するのでしょうか。年齢を重ねるにつれて身体が不自由になっていきます。私も以前はそういうものだと諦めていましたが、最先端の細胞レベルの研究では、「老化は治せる病気である」と考えられ、治療法の研究も進んでいます。

 なかでも私が注目したのは、ハーバード大学医学大学院のデビッド・A・シンクレア教授の研究です。くわしくは本文中で紹介しますが、病気の原因には遺伝子の働きを操作している遺伝情報(エピゲノム)が生活習慣などによって変化することがあります。老化という病気も年齢や生活習慣によってエピゲノムが変化することから始まります。

 シンクレア教授は、そのエピゲノムに適度なストレスを与えることが老化防止に有効であると述べています。具体例として「食べる量を減らす」「食べる回数を減らす」「運動をする」「寒さと暑さに身体をさらす」などが挙げられています。

 私自身も、老化防止の実践に取り入れていますが、顕著な効果があることを実感しています。

 従来の病気は「生活の質が下がるような心身の異常が認められる状態」であると定義され、老化は病気ではないと考えられてきました。

 本文でくわしく説明しますが、細胞の新陳代謝が衰え、停止すると老化細胞になります。この老化細胞の増加が老化の正体です。つまり、老化は細胞で異常が起こることから始まっているわけです。ですから最先端の研究では、老化は病気であり、治せる病気であると考えられています。

 たとえば、がんを防ぐには、がん細胞の発生と増殖を抑えることが必要で、そのための研究が行われてきました。同じく老化という病気に対しても、老化細胞の増加を防ぐための研究が行われています。

 本書は、そうした研究成果を取り込みながら、日常生活で実践できる老化防止と若返りの方法を具体的に紹介しています。私自身、この方法を実践することで75歳を過ぎたころ、それまで感じていた老化症状はほとんど無くなりました。これらはどれも、高齢になると出てくる症状です。

・白内障が無くなる

・右耳の耳鳴りが無くなる

・喉の不快感が無くなる

・舌とくちびるの痺れが無くなる

・顔のしわが激減する

・手と腕のしわが激減する

・ふくらはぎがつることが無くなる

・足の指の無感覚が無くなる

・頻尿が無くなる

・おならが無臭になる

・下痢しなくなる

・5分も歩くと疲れていたのが疲れを感じなくなる

・右肩甲骨の筋肉の痛みがとれる

・高血圧も改善される

 以前の私ならば、「歳だから仕方ない」と諦めていたかもしれませんが、本書で紹介する老化防止を実践することで82歳を過ぎた今も、老化による症状とは無関係です。体感では、さまざまな身体の不調を感じるようになった50代より若返っています。

(以下つづく)

目 次

最先端・老化研究の新常識「老化は治せる病気」 6つの若返り実践法……もくじ

はじめに

老化防止(アンチエイジング)の輪を広げよう

老化防止の要はミトコンドリアの活性化と腸管ホルモン「インクレチン」

1章 老化は治せる病気である

老化の仕組みが見えてきた

老化は病気であると認識すべき

老化防止のため今すぐできること

老化を防ぐ薬の可能性

老化細胞の増加防止と除去のために適した生活スタイル

自然治癒と医療的ケアの連携で老化防止がレベルアップ

老いなき世界を目指す

2章 老化防止に欠かせない7つのポイント

(1)老化対策にできるだけ早く取り組む

(2)食生活では4つのことを必ず避ける

①「塩化」を避ける

②「糖化」を避ける

③「油化」を避ける

④「酒化」を避ける

(3)体の酸化、炎化を避ける

(4)失われたホルモン分泌を増やす

(5)たばこは控える

(6)適正体重を維持する

(7)ヘルスチェーンを修復する

3章 すぐはじめられる老化防止6つの若返り実践法

健康に関する確かな目安をもつ

老化防止のための確かな実践法

 Ⅰ野菜でファイトケミカルを効果的にとる

ファイトケミカルの主な働き

【コラム】野菜の生のしぼり汁とゆで汁の抗酸化力を比較

ファイトケミカルによる発がん予防

 Ⅱ6大栄養素(たんぱく質・糖質・脂質・ビタミン・ミネラル・食物繊維)をバランスよくとる

①良質なたんぱく質を積極的にとる

②炭水化物(糖質)は老化防止の妨げになることもある

【コラム】炭水化物不要論とは

③糖質を摂取しなくても脳の働きに支障はない

④糖質制限で医療費を確実に減らせる

⑤脂質(油)は不飽和脂肪酸を優先する

⑥抗酸化力が強いビタミンを摂取する

⑦ミネラルをバランス良くとることも大切

⑧食物繊維も積極的に摂取する

 Ⅲ老化防止を促す酵素をとる

消化酵素の働き

そもそも生命活動には酵素が不可欠

酵素の働きを助ける補酵素も大事

亜鉛は補酵素として必要不可欠

 Ⅳ運動でホルモンバランスを整える

健康に過ごすにはホルモンバランスも大切

ホルモンバランスを整えるには運動が効果的

 ・オステオカルシン(骨細胞ホルモン)を増やす運動

 ・アディポネクチン(脂肪細胞ホルモン)を増やす運動

 ・マイオカイン(筋肉関連ホルモン)を増やす運動

 ・3種類のホルモン分泌を一挙に活性化する運動法

「幸せホルモン」も増やしましょう

Ⅴ長寿遺伝子・ミトコンドリアを活性化する

長寿遺伝子の活性化で健康改善の可能性が拡大

長寿遺伝子を活性化する方法

【コラム】NADの働き

老化防止の要はミトコンドリアの活性化

ミトコンドリアを増やし活性化する実践法

【コラム】週末断食のすすめ

インクレチンを増加させてミトコンドリアを活性化

 Ⅵ入浴・睡眠の質を高める

老化防止には血流をよくする入浴が重要

血流を良くして快適な睡眠

睡眠の質を高める入浴法

4章 医療と上手に付き合う

自然治癒と医療的なケアを組み合わせる

早期発見・早期治療は老化対策の効果を高める

定期的に健康診断を受ける

健康診断でわかること

異常が見つかったら

 ①特定健診

 ②がん検診

 ③その他の検診

未病の早期発見も心がける

老化を止める医療から若返りの医療へ

老化防止の実践表で毎日チェック

☆実践の記録表

5章 高齢期の生きがいを見つめ直す

高齢者にとって生きがいとは

社会活動への参加で得られるもの

高齢者の社会参加の形

付録 ファイトケミカル・スープの作り方

ファイトケミカル野菜・野菜の切り方

圧力釜へ野菜を仕込む・出来たスープを9等分して保存

朝食メニュー例

 

おわりに

プロフィール

笠井忠夫(かさいただお)

1940年生まれ。

2015年に高血圧が発覚し、240台まで高くなり、医師から薬の服用をすすめられる。しかし、薬は細胞を壊死させ、老化を早めるため、薬に頼らない方法を探求しはじめる。老化防止に関する最先端の研究成果を調べるなかで、「人は自然の摂理で老化し、寿命が来たら永眠するのではない、『老化は治療できる病気である』」ことを学び、強烈な衝撃を受ける。

医師の助言も受けながら老化防止の実践に取り込むことで240台の血圧は120台に下がる。

その体験を機に、老化防止(アンチエイジング)を市民活動として広めることで社会貢献しようと考え、2018年に埼玉県越谷市の市民活動登録ボランティア団体として「アンチエイジング実践会」を設立し活動を開始し、代表を務める。

「老けない人はあなたと違うものを食べている」というテーマで講座を開催したところ超満員となる。「老けない」というテーマに関する中高年層の関心の高さを実感。それ以来開く講座はいつも満員。講座の開催とともに広報活動を行いながら、とくに食事改善のための実践活動に力を入れる。講座への参加者はすでに数千人におよぶ。

周東 寛(しゅうとうひろし)

1952生まれ。1978年昭和大学医学部卒。昭和大学藤が丘病院などを経て1986年自らの医療方針を実現するため駅ビル医院「せんげん台」を開院し、1990年に医療法人健身会を設立して理事長に就任。2003年には南越谷健身会クリニックを開院。昭和大学藤が丘病院兼任講師。テレビやラジオ出演多数。

中国医学、漢方、食事療法に精通し、西洋医学に東洋医学を取り入れた「早期発見、早期治療、予防医学により健康寿命を延ばす」ことを重視して、医療活動とともに食事指導や栄養指導、運動指導などを行う。また「老化症候群」の早期発見と治療を唱え、「老化による病気を治療すると元気になる」ことを目指した医療に重きを置いている。日本呼吸学会、日本アレルギー学会、日本内科学会、日本登用医学会などに所属。

70冊以上の著書があるが、主な著書として『病気にならない食事療法』(講談社)『男性ホルモン補充療法 新ミトコンドリア実臨床』『亜鉛はミトコンドリアの源である』(以上ICI出版)『楽しく歌うだけで脳が若返る』(コスモ21)『健康の真髄』(共著 コスモ21)等多数。周東寛ZOOM講演会1-3、Dr.周東寛チャンネル『ミトコンドリアの重要性と周辺知識』等の情報発信。