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頭にいい、体にいい、楽しい本満載!

くり返す体の不調が自力ですっきり解消! 超簡単「足指はがし」

クリカエスカラダノフチョウガジリキデスッキリカイショウ! チョウカンタン「アシユビハガシ」

慢性的な痛み・しびれ・疲れはすべて足元から! 16万回以上の施術で解明

山田 真著

すべての発端は足指の機能不全から!

大好評のロングセラー『「足指」の力 体の不調がスッと消える3分つま先立ち体操』に続く待望の第二弾である。
著者の鍼灸整骨院には腰痛、肩こりを筆頭に、ぎっくり腰や椎間板ヘルニア、五十肩の他にも頭痛、めまい、耳鳴り、首の寝違え、膝痛、手足のしびれ、冷え性、内臓の不調、さらに姿勢矯正や産後の骨盤矯正など多岐にわたる症状を抱えた人たちが訪れる。体の状態をチェックしていくと、足元に問題があるケースが圧倒的に多いという。
だから、施術はまず、足指の状態を改善し、しっかり地面を踏みしめて歩けるようにするところからはじまる。
前作で紹介された自分でできる「3分つま先体操」は、全国から大反響でたくさんの声が寄せられている。
「なぜもっと早くこの本に巡り合えなかったのか。本を読んだ後すぐに実行した」
「何か所か整体に通っても改善しなかった足のだれるさがなくなった」
「原因のわからない不調がある方におすすめの本だと思う」
「脳卒中の後遺症で左半身麻痺だが、親指の曲がりが改善し、左股関節の耐えがたい痛みが改善した」
……
その一方で
「もっと足指をうまく使えるようになりたい」
「足指の崩れが全身にどのように連鎖するのか、もっと詳しく知りたい」
「体への悪い連鎖を断ち切る方法を教えてほしい」
という声が増えてきて、それに答えるために生まれたのが本書である。
近頃、「筋肉はがし」や「肩甲骨はがし」ということばが盛んに使われるようになったが、本書は、体の土台としてもっと大切な足元の改善、とくに足指の使い方の改善のために「足指はがし」をすすめている。つま先立ち体操と組み合わせることで、足指をよりしっかりと使えるようになり、体の変化を体感できるにちがいない。
本書では、著者が施術の現場で行なっている「足指はがし」を中心に、下半身と上半身における14種類の「はがし」の実践法を、誰でも簡単にすぐ行えるようにイラスト解説で紹介している。本書を手に取ったその日からはじめることができる。

著者は、もう一つ「体に“良いこと”をするのは大事だが、それと同じくらい体にとってと同時に“良くないこと”を減らすことも大切」と伝えている。歩き方、座り方、寝方、日常動作などには、気づかぬうちに行なっている体の崩れや不調につながる生活習慣のクセや体の使い方のクセがある。2章では、そのことがわかりやすく解説されていて、はっと気づかされることが多いが、それらを減らすことで、さらに「足指はがし」による体の変化を体感でできるにちがいない。

主な内容

1章 体の不調の原因は足元にある
2章 不調につながる生活習慣や体の使い方を徹底チェック
3章 超簡単! 全身の不調がスッと消えていく「はがし」実践法

詳細な目次のページを開く

くり返す体の不調が自力ですっきり解消! 超簡単「足指はがし」
価格
1650円(本体1500円)
判型
四六判
頁数
208 頁
発行日
2024.5.15
ISBN
978-4-87795-433-8

立ち読み

はじめに

 私の初めての著書である『「足指」の力 体の不調がスッと消える3分つま先立ち体操』が出版されてから3年近く、私の鍼灸整骨院には新たにさまざまな症状を抱えた方がたくさん来院されています。

 腰痛、肩こりを筆頭に、ぎっくり腰や椎間板ヘルニア、五十肩の他にも頭痛、めまい、耳鳴り、首の寝違え、膝痛、手足のしびれ、冷え性、内臓の不調、さらに姿勢矯正や産後の骨盤矯正など多岐にわたっています。

 その方たちの体の状態をチェックしていくと、足元に問題があるケースが圧倒的に多いのです。私が患者さんにそのことを告げると、皆さんが口をそろえて「足元なんて気にしたことがなかった」「そんなことを言われたことがなかった」と言われます。ご自分の症状の原因が足元、正確には足指が正しく使えていないことにあると知って本当に驚かれるのです。

 足指の状態を診ると、指と指が互いにくっついていたり、足指が反り上がったりしています。私の院での施術はまず、このような足指の状態を改善し、しっかり地面を踏みしめて歩けるようにするところからはじめます。そのうえで必要な施術を行なっていくことで、不調が出ている箇所を最初から施術するより顕著な変化が出てくるのです。

 人間は、二足歩行で活動しますが、地面に接している二本の足裏は体全体の面積に比べて、あまりにもわずかです。ところが、立って活動するときはそんな狭い足裏で地面に着地し、足の先端の足指で地面を踏みしめて蹴ることで移動しています。

 家にたとえるなら、足元は建物を支える土台の役割を担っています。どんなに立派な建物でも、土台に問題があると、床が傾いたり、骨組みが歪んだり、壁にひびが入ったりするかもしれません。

 普段、足裏や足元を意識することは少ないと思いますが、皆さん一度確認してみてください。歩くとき足裏はどのように地面に接しているか、足指はしっかりと地面を踏みしめて蹴っているか、足元に歪みは生じていないか。それらが全身の状態に影響してきます。足元の状態も家の土台と同じなのです。

 もし足元に歪みがあると、体のバランスが崩れますし、そのしわ寄せで体のさまざまなところに不調も出てきます。ですから、足元を正常に保つこと、とくに足指を正しく使えることは体全体を正常に保つためにとても重要なのです。

 前著『「足指」の力 体の不調がスッと消える3分つま先立ち体操』では、そのための方法として「つま先立ち体操」を中心にお伝えしました。全国の読者の皆さんからもたくさんの反響がありました。その声の一部をご紹介します。

「なぜもっと早くこの本に巡り合うことができなかったのか。本を読んだ後すぐに実行し、今なお継続中です」

「エクササイズが短時間で無駄なく継続しやすい」

「何か所か整体に通っても改善しなかった足のだるさがなくなった」

「原因のわからない不調がある方におすすめの本だと思う」

「脳卒中の後遺症で左半身麻痺だが、つま先立ちをする前の予備運動を継続したところ親指の曲がりが改善し、左股関節の耐えがたい痛みが改善した」

……

 こうした声の一方で、「もっと足指をうまく使えるようになりたい」「足指の崩れが全身にどのように連鎖するのか、もっと詳しく知りたい」「体への悪い連鎖を断ち切る方法を教えてほしい」……、そんな質問を受けることが増えてきました。それにお答えするために生まれたのが本書です。

 最近、「筋肉はがし」とか「肩甲骨はがし」ということばが盛んに使われています。本書でも「足指はがし」をはじめ体のさまざまな部位の筋肉を「はがす」と表現しています。

 本書での「はがす」とは、過剰に縮こまって固まった筋肉の捻れをほぐし、正常な位置から崩れている骨を正常な位置に戻すという意味で使っています。

 筋肉が過剰に縮こまって固まってしまうと、骨は正常な位置から崩れ、正しい動きができなくなります。その状態で無理に動かそうとすると痛みにつながっていきます。

 また、過剰に縮こまって固まった筋肉の中の血管は収縮し、血流が悪くなるため痛みやだるさ、冷えなどの症状が出てきます。さらに神経までもが引っ張られたり、圧迫されたりすると、しびれなどの症状につながることもあります。

 そうして体に現れた症状を改善したいと願うのは自然なことですが、そのためには、体の土台である足元の改善、とくに「足指はがし」からはじめるというのが本書でもっともお伝えしたいことです。この方法を実践することによって、症状が現れている部位の根本的な改善につながっていきます。

 私の鍼灸整骨院にお越しになる患者さんには、セルフケアとして自宅で誰でも簡単に実践できる方法をお伝えしています。それらを日々行なうことで、施術による改善の効果もさらに高まるのです。

 実際に慢性の膝痛で歩行するのも大変だった方は足の親指と2本目の指が反り上がり使えていませんでした。ところが「足指はがし」を行なって足指をしっかり使えるようにしただけで、すねの骨が正しい位置に戻り、何事もなく歩けるようになったのです。

 また、数十年頭痛で苦しみ、毎日のように鎮痛剤を服用していた方は「足指はがし」を継続して行なったところ足指をしっかり使って歩けるようになり、そこから連鎖していた腕の筋肉の捻れが改善しました。ついには、薬を服用しなくても頭痛が起こらなくなりました。

 本書で紹介しているセルフケアの実践法は、実際多くの方たちに変化が認められたものです。「足指はがし」を中心にして、誰でも簡単に取り組めるように説明しています。

 当院では、これまで16万回以上、直接体に触れて施術に取り組んできました。そのなかで得られたいちばんの確信は「幸せは健康の上に成り立つ」ということです。体が健康でないと生活の質はなかなか向上しません。体が健康であることは、きっと誰もが持っている願望で、それは日々の努力次第で近づくことが可能だと信じています。本書がそのためのお役に立てることを願ってやみません。

目 次

くり返す体の不調が自力ですっきり解消! 超簡単「足指はがし」…もくじ

はじめに

1章 体の不調の原因は足元にある ――メカニズムを徹底解明

不調を感じている箇所だけを施術しても良くならない

不調の原因(真犯人)は足元にある

骨格が歪むと筋肉は硬くなる

体の前側の筋肉が縮こまりやすい

・足指に問題があると体の前側の筋肉が縮こまりやすい

・体の前側と後ろ側の筋肉は綱引きをしている

筋肉の硬さにムラがあればあるほど症状はきつくなる

・筋肉の硬さにムラが生じる理由

・筋肉の硬さにムラが生じるメカニズム

体はつながりで動いている

・体のつながりのスタートは足指

・つながりを見ながら固まっている箇所を探す

足指のことをもっとよく知る

・足指の状態を見分けるポイント

・足指を正しく使えるとこんな変化が起こる

ストレッチの前に筋肉はがしを行なうと効果的

・日常生活のなかで筋肉をどのように動かしているか

筋肉の捻れをとるだけで驚くほど体が変わる!

①体の動きが変わる

②姿勢が良くなる

③体の痛みが改善される

④神経の機能が回復する

⑤自律神経が整い、睡眠の質が良くなる

⑥血流が良くなり、疲労やだるさ、冷えなどが改善される

⑦内臓の働きが良くなる

体の不調はやはり足指からはじまっている

・足指の不調には二つのパターンがある

・足指の不調から起こる下半身の崩れ

・下半身の崩れは上半身に連鎖

・体に良いことをすると同時に良くないことを減らすことも大事

2章 不調につながる生活習慣や体の使い方を徹底チェック

歩き方

・足を前に振り出して歩行していませんか?

・足指を使って歩行しよう!

・スマホ歩きは厳禁

・歩行時の目線は下ではなく前に向ける!

・散歩や通勤のコースはいつも同じルートになっていませんか?

座り方

・足の裏はしっかりと床に着いていますか?

・ソファに長時間座っていませんか?

・顎を突き出して座っていませんか?

・テレビは正面から見ていますか?

・毎日座る位置が同じになっていませんか?

・マッサージチェアの落とし穴!?

寝方

・横向きで寝ることによる弊害

・うつ伏せは避けましょう!

・「寝ながらスマホ」は厳禁!!

・毎日寝る位置が同じでも不調になる!?

・寝だめはダメ!

日常の動作

・手のひらを下に向けて行なう作業が多いのは要注意!

・脇が甘い人は肩こりが多い!?

・電話の受話器を肩と耳の間に挟んで話すのは要注意!

・抱っこ、荷物、スマホを持つ手はいつも同じになっていませんか?

・お子さんを片手で抱っこしていませんか?

・食べるときの歯はどちら側?

・前にかがむとき腰から曲げていませんか?

・ぎっくり腰になりやすい無意識の動作とは?

・筋トレで体を痛めたことはありませんか?

・一時的に楽になる道具に頼りすぎていませんか?

・マスクで不調を感じたことはありませんか?

・気づいたら肩に力が入っていませんか?

・車の運転でこんなことをしていませんか?

3章 超簡単! 全身の不調がスッと消えていく「はがし」実践法

「はがし」の基本のステップ

☆ステップ1からステップ5

☆ステップ6からステップ12

☆ステップ13からステップ15

☆自分の体に合わせて日替わりで行なう

イラスト解説ですぐ実践! 14種類の「はがし」テクニックとつま先立ち体操

足指はがし

・歪みは足指からはじまっている

下腿部はがし

・足指の使い方によってすねの位置が変わる

・二つのはがし方

膝のお皿はがし

・膝のお皿の動きをチェック

大腿部はがし

・大腿部は体のバランスに大きな影響を及ぼす

鼠蹊部はがし

・鼠蹊部の緊張を解放するメリット

つま先立ち体操

・下半身の安定と上半身へのつながりを確立する

肋骨はがし

・肋骨の働き

胸骨はがし

・胸骨を正しい位置にする

鎖骨はがし

・鎖骨周辺は神経、血管、リンパ管の重要拠点

肩甲骨はがし

・肩甲骨は上半身の重要な中継ポイント

前腕はがし

・前腕の捻れの影響

上腕はがし

・上腕の捻れは姿勢の崩れに直結

顎はがし

・顎周辺の緊張によって引き起こされる症状

こめかみはがし

・こめかみが硬くなると起こる症状

前頭骨はがし

・前頭骨の歪みで起こること

 

おわりに

プロフィール

山田 真(やまだまこと)

まほろば鍼灸整骨院院長。美骨痩身サロンBELUNA代表。

1972年生まれ。神奈川県横浜市出身。明治大学商学部卒業。明治東洋医学院専門学校柔整学科卒業。森ノ宮医療学園専門学校鍼灸学科卒業。柔道整復師、はり師、きゅう師。

「幸せは健康の上に成り立つ」という信条の下、大学卒業後は健康関連事業で人の生活に貢献している明治乳業株式会社(現、株式会社明治)へ入社。入社4年を経過した頃、自分の独自色を活かして人の健康に貢献できないかと考え、脱サラして柔道整復師の資格取得を目指す。7年間修業した後、平成21年大阪府吹田市に、まほろば鍼灸整骨院を開院。開院後、施術回数は16万回を超えるが、足元から全身につなげていく施術を行ない、足指を正しく使えるようにしたところ、患者さんの体の不調が劇的に改善。遠方からも評判を聞きつけて多数の患者さんが来院。

現在、来院する患者さんは筋肉の痛みだけではなく、内臓の不調、アトピー、頭痛、耳鳴り、めまい、姿勢矯正、産後骨盤矯正、発達障害、慢性疲労、自律神経失調症など多岐にわたる。