topbanner

総合出版 コスモ21

頭にいい、体にいい、楽しい本満載!

夫が寝たあとに読む本 「怒り」をおさめるコツ

オットガネタアトニヨムホン 「イカリ」ヲオサメルコツ

思ったことを表現しない妻 気持ちを察知できない夫

篠原尉子著

幸せ夫婦になる「愛の法則」

 夫婦コンシェルジュとして活動する著者が自ら離婚の危機を乗り越えた体験も含めて、それこそ毎日のように沸き起こる夫への「怒り」の正体を明らかにし、それをおさめるコツを示しているのが本書です。「それでも離婚しない」で夫婦円満に過ごす知恵が満載です。

 現代は約3組に1組が離婚する時代ですが、厚生労働省の2020年の調査によれば、結婚5年未満の離婚が全体の約3割を占め、そのなかでも離婚率がもっとも高いのが結婚2年目の時期といわれます。
 この時期は、一般的には妊娠・出産を体験する夫婦が多く、女性と男性のギャップが現実問題として顕在化しやすい。たとえ、そのときは表面上は何事もなく過ぎても、そのときの小さな傷がその後の夫婦の亀裂の元になっていく。
 このことに注目した著者は、その最大の理由が男女間で察知力、共感力が異なると説明しています。
 おませな女の子のように正しさばかりを優先しやすい女性は、いつも“THE 大人の男性”に守られたいという願望を抱きやすく、それに応じられない夫に不満を募らせる。そこに怒りの正体であるというのです。
 確かに男性には女性が期待するような察知力や共感力はありませんが、いつも愛する女性のヒーローでいたいという、少年のような純粋性がある。そのことに気持ちの焦点を合わせるだけで、夫への見方が変わり、夫婦円満が過ごせる日が増えていく。
 本書で著者は多様な事例も交えながら、このことをとてもわかりやすく解説してくれています。

さらに超簡単実践編では、「こんなとき怒りをおさめるにはどうする?」をケース別にわかりやく紹介しています。
・夫を責めたくなったとき
・気持ちがうまく伝わらないとき
・もっと手伝ってほしいのにやってくれないとき
・思ったほど育児を手伝ってくれないとき
・お願いしたいことがうまく伝わらないとき
・イライラが爆発しそうなとき
・私の変化に気づかないことにイラッとしたとき
・話を真剣に聞いてくれない夫にモヤッとしたとき
・父親の自覚がなさすぎてカチンとしたとき
・互いに勝ち負けにこだわってしまったとき  etc.
 気になる項目から読むこともでき、たくさんのヒントを得ることができます。

主な内容

1章 愛と離婚の分かれ道は結婚初期にある
2章 超簡単実践編 こんなとき怒りをおさめるにはどうする?
3章 それでも離婚しないという選択

詳細な目次のページを開く

夫が寝たあとに読む本 「怒り」をおさめるコツ
価格
1650円(本体1500円)
判型
四六判
頁数
148 頁
発行日
2024.9.27
ISBN
978-4-87795-435-2

立ち読み

はじめに

 私、篠原尉子(皆さんからは「やっちゃん」と呼ばれています)は夫婦円満コンシェルジュという活動をしています。それにもかかわらず、じつは5年ほど前、私は2度目の離婚の危機に陥りました。

 このときはすでに夫婦円満コンシェルジュとして活動していたのですが、悩みに悩んだうえで夫に離婚を切り出しました。

 いちばんの理由は「夫と二人きりの生活が息苦しくなっていた」からです。日々の小さな喜びを見つけ、幸せを感じながら笑って楽しく生きたい私と、見るもの聞くものすべてを否定的に捉える夫。もちろん、ときどき二人で外出したいこと、楽しい話がしたいこと、否定的な話は聞きたくないことなどを、あの手この手で伝えました。軽いタッチで話したり、真剣にお願いしたり、けんかしたり、あえて夫の言葉に返事をしなかったりと、思いつくかぎりの方法を試しましたが、夫が真剣に向き合ってくれることはありませんでした。

 ある日、夫が寝たあとで、一人で考えていると、わが家は夫から放たれているネガティブな暗くて重い空気に飲み込まれていることに気づきました。私の中には「怒り」が溢れています。このままでは私も夫もダメになると思った瞬間、「外の世界は陽の光に溢れ、キラキラと輝き、空気は軽く暖かい。世界は明るく幸せに溢れている!」とひらめき、私にまとわりついていた重くて暗いものを消し去る決心をしました。

「私が私自身を守ってあげなければ!」

 じつは、私が主催する「幸せな男女つながり学講座全9回」の中でいつも「自分を大切にすることが男女の違いを知ることと同じくらい大切です」とお伝えしていたのに、その私がなんと自分をないがしろにしていたのです。

 結婚生活で大切なことを伝えている私が自分でそのように生きているのか、もう一度問い返し、確かめることを求められたのです。まさしく、必然の出来事だったと今では思っています。

 心の中で離婚を考えたことのある女性はきっと多いと思います。そのとき夫婦として幸せに過ごす「愛の法則」があります。詳しくは3章で書かせていただきますね。

 先に出版になった『甘え下手な妻 不器用な夫 夫婦円満魔法の呪文「男6歳 女9歳」』では「男女の違いを知る」ことにフォーカスしましたが、本書では、それこそ毎日のように沸き起こる夫への怒りの正体を明らかにします。それは結局、女性自身が自分を大切にすることができないことへの怒りなのですが、それをおさめるコツをお伝えします。それこそ夫婦が円満に過ごすいちばんの近道だからです。

 2020年の厚生労働省の人口動態統計によりますと、結婚5年未満の離婚が全体の3割を占めるそうです。そのなかでもっとも離婚率が高いのが結婚2年目です。また、2020年の離婚件数は19万3253組となっていますが、なんと約2分に1組が離婚している計算になります。今この本を読んでいただいている間にも、どこかで離婚届が受理されているのです。

 あなたが最後に結婚式に出席されたのはいつのことでしょうか。その結婚式を思い浮かべてみてください。ドレスや着物で着飾った花嫁さんの輝くほどの美しさ。そして寄り添う花婿の誇らしげな顔。幸せそうな二人の姿が浮かぶことでしょう。

 私は幸せの象徴である結婚式が大好きです。結婚式のお二人の頭には「離婚」なんてかけらもないはずです。ああ、毎日が結婚式ならいいのにと思ってしまいますが、皆さんはいかがですか。

 それなのにどうして離婚に至ってしまうのでしょうか。じつは、私の両親も私自身も離婚歴がありますし、冒頭に書いたように最近の私にも危機がありました。愛し愛される夫婦を増やしたい、子どもたちのためにもいちばん近くにいる赤の他人である夫婦のコミュニケーションが円滑にいく術を広めたいという思いで、夫婦円満コンシェルジュとして活動しているのに、その私に再び離婚を選びたくなる日が来るなんて……。

 その体験を通して、それでも夫婦円満になる「愛の法則」をお伝えするのが本書です。心の栄養素として読んでいただけたら嬉しいです。

目 次

夫が寝たあとに読む本 「怒り」をおさめるコツ…もくじ

はじめに

1章 愛と離婚の分かれ道は結婚初期にある

女性と男性のギャップが最初に顕在化する妊娠・出産期

妊娠・出産で生じる最初のズレ

男性も察知力と共感力を持っていると勘違い

勘違いを思い知らされる最初の出来事

とにかく妊娠・出産は女性にとって不安なもの

妻を苦しめる夫の何気ない言葉

小さな心の傷が亀裂の元になっていく

男性にとって女性のロールモデルは母親

不仲の原因は“勘違い”と“思い込み”

男性の中に6歳の少年のような純粋な心を探してみる

いつも“THE 大人の男性”に守られたいは女性の幻想

父親の中にも6歳の少年がいた!

夫をバカにしても得はない

あなたが女神になる

女性は、おませな9歳の女の子のように正しさばかり優先しやすい

男性の不快な言葉には深い意味がない

6歳という年齢の意味

夫を6歳の少年として見るのはバカにしている?

あなたは大人? ご主人は大人?

6歳じゃなくてもOK

夫の見方を変えるのはあなたが自由になるための練習

6歳の男の子と女の子のようにわがままに生きていい

2章 超簡単実践編 こんなとき怒りをおさめるにはどうする?

夫を責めたくなったとき

気持ちがうまく伝わらないとき

もっと手伝ってほしいのにやってくれないとき

思ったほど育児を手伝ってくれないとき

お願いしたいことがうまく伝わらないとき

イライラが爆発しそうなとき

記念日を忘れていることにイラついたとき

私の変化に気づかないことにイラッとしたとき

頑張って掃除したのに無反応なことにイラッとしたとき

話を真剣に聞いてくれない夫にモヤモヤしたとき

父親の自覚がなさすぎてカチンときたとき

互いに勝ち負けにこだわってしまったとき

3章 それでも離婚しないという選択

夫婦円満コンシェルジュの私に二度目の離婚の危機

あなたが自分をどれほど大切にしているかがポイント

自分を大切に生きると決めたら相手が変わる

本当の自分とつながる

わがままな結婚生活のすすめ

もしもあなたが男性だったら

男性のスーツは戦闘服

人生という映画の主人公はあなた自身

まずは知ること

 

おわりに

プロフィール

篠原 尉子(しのはらやすこ)

愛称「やっちゃん」

東京都葛飾区生まれ。山脇学園高等学校卒。

Gafas Rosas代表(Gafas Rosasとはスペイン語でピンクのメガネを意味する)。

2023年より神奈川県藤沢市に拠点を移し、夫婦円満コンシェルジュとしてパートナーシップ専門のコンサルティング、カウンセリングを行っている。♥幸せな男女つながり学講座全9回♥を継続して主催。

2022年7月、『甘え下手な妻 不器用な夫 夫婦円満魔法の呪文「男6歳 女9歳」』を出版し、同年8月には、ラジオ番組「ピンクのメガネをかけるだけ」パーソナリティも務める。

2023年7月22日、神奈川県にて「ピンクのメガネをかけるだけvol.1」を開催。

13歳のとき両親の離婚を体験し、23歳で結婚するも自ら離婚。そして33歳で18歳年上の現在の夫と再婚。

そのなかで「男性は永遠に6歳の男の子のような純粋な心を持っている」ことに気づけば夫婦円満になることを実感。それを伝えていくと、夫婦関係が変わったという声が増える。それこそが夫婦円満の秘訣と確信し、2018年プライベートサロンGafas Rosasを立ち上げる。すでに延べ630人以上の相談を受けているが、離婚の危機を乗り越えたラブラブ夫婦が次々と生まれている。

地方での講演活動も積極的に進めている。