君には無限の可能性がある
キミニハムゲンノカノウセイガアル
中学生のやる気と集中力が高まる言葉たち
百瀬昭次著
読むほど自尊感情が高まる
“子どもに読ませたい本”シリーズで大評判の著者が、ほんとうに知りたい人間らしく生きるために必要な知識や考え方を著した「子どもと大人がいっしょに学べる本」。教室で朗読、家族で音読の輪が広がる!
主な内容
1 可能性を信じて挑戦しよう!
2 自分を見つめてみよう!
3 教えられるよりみずから学びとろう

- 価格
- 1430円(本体1300円)
- 判型
- 四六判
- 頁数
- 148 頁
- 発行日
- 2014.12.1
- ISBN
- 978-4-87795-304-1
立ち読み
はじめに
みなさんは気づいているでしょうか。人間らしく生きるチャンスはだれにも平等にさずかっていることを。
そのチャンスを生かすのに、置かれた境遇や能力の違いは関係ありません。必要なのは自分の可能性を高く評価し、信じることだけです。
人間として生を得たら、いち早くこのことを悟り、自分の生き方として確立することが肝要です。そのためにもっともふさわしい時期がみなさんの十代です。それで、わたしはこの年代を「黄金期」と呼んでいます。
わたしは長年、二十一世紀を担う人材づくりに取り組んできました。そのなかでわかったことがあります。十代の子どもたちがいちばん知りたがっているのは、人間らしく人生を過ごすために必要な知識や考え方です。
「人間としていかに生きるか」
「人生の目的は何か」
「自分はなぜ人間としてこの世に生まれてきたのか」
「自分の存在価値はどこにあるのか」
「自分の夢を実現するにはどうすればいいのか」
「宇宙や自然と自分にはどんな関係があるのか」
はじめに
みなさんは気づいているでしょうか。人間らしく生きるチャンスはだれにも平等にさずかっていることを。
そのチャンスを生かすのに、置かれた境遇や能力の違いは関係ありません。必要なのは自分の可能性を高く評価し、信じることだけです。
人間として生を得たら、いち早くこのことを悟り、自分の生き方として確立することが肝要です。そのためにもっともふさわしい時期がみなさんの十代です。それで、わたしはこの年代を「黄金期」と呼んでいます。
わたしは長年、二十一世紀を担う人材づくりに取り組んできました。そのなかでわかったことがあります。十代の子どもたちがいちばん知りたがっているのは、人間らしく人生を過ごすために必要な知識や考え方です。
「人間としていかに生きるか」
「人生の目的は何か」
「自分はなぜ人間としてこの世に生まれてきたのか」
「自分の存在価値はどこにあるのか」
「自分の夢を実現するにはどうすればいいのか」
「宇宙や自然と自分にはどんな関係があるのか」
どれも、本来なら大人が当然知っていなければならない本質的なテーマばかりです。ところが、こんな質問を問いかけても、大人はたいてい、そんなことを考えている暇があったら、もっとやるべきことがあるでしょう、と答えて終わりです。
きっと、そんな大人も、十代に同じように言われながら育ったのでしょう。
この悪循環を脱する力になるのが読書です。
読書といっても、いろいろな読み方があります。娯楽として読むこともあれば、何か特定の知識が欲しくて読むこともあると思います。いずれにしても、たいていは一通り読んでそのままということが多いでしょう。
じつはもう一つの読み方があります。とてもお気に入りの本があって、何度も何度も読み返したという体験はないですか。どの頁に何が書いてあるかまでそらんずることができるまで読み返したという本もあるかもしれません。
とくに、人生の師となるような本に出合ったなら、このような読み方をすることが大切です。脳の髄にしみわたるまで、何度もくり返して読むことが必要です。できれば音読すると、さらに脳への浸透効果が高まります。
この本もそのような一冊として、人生の黄金期にあるみなさんに音読していただくことを願い、執筆致しました。この国の未来を担うみなさんが、自分には無限の可能性があることを確信し、明るい未来を築く担い手となるお役に立てれば、著者としてこれ以上の喜びはありません。
プロフィール
百瀬昭次(ももせあきつぐ)
1937年長野県松本市生まれ。1960年北海道大学理学部物理学科卒業。日本製鋼所入社。1968年鋼の凝固の研究で日本鉄鋼協会「俵論文賞」を受賞。その後、教育の荒廃に着目し、1976年百瀬創造教育研究所を設立。「ももせ方式」を提唱し、教育委員会、学校、各種教育団体と協力しながら、教育改革の促進に尽力。教職員や児童、生徒、親、さらに企業人を対象とした講演も多い。音読による教育を推進し、そのための書籍も多数執筆。
現在、百瀬創造教育研究所所長。
著書として『君たちは偉大だ』『君たちの未来』『君たちは受験生』(以上偕成社)『今、教育は「人間学」』『今、読書は「人間学」』(以上明治図書)『夢のある本物の人生を生きよう』(小学館)ほか多数。