薬に頼らず病気に克つ最強の食事術
クスリニタヨラズビョウキニカツサイキョウノショクジジュツ
熊本地震で被災者を救った酵素玄米食のチカラ
高浜はま子&酵素医療取材班
本当に体に合った食事こそ病気に克つ最高の方法
20代に玉突きの大事故に見舞われた後、耐えられない痛みに苦しめられ、全国の名医を求め東奔西走しても一向に改善されず、「もはや自分で治すしかない」と自分の体で試しながら東洋医学、代替療法、民間療法を試すなどして克服した。看護師、療術師でもある著者は、現代医療から見放された多くの患者さんに、「酵素玄米魚菜食」を中心とした食事療法に、代替療法を組み合わせて指導、3カ月から半年で治癒に導いている。熊本地震の被災者の崩れた体調もこの食事術で劇的に変化した。カラー8ページ。
※4刷より帯にくまモンが入ったデザインに変わりました。
立ち読み
プロローグ 酵素玄米と魚菜食で病気を克服
●日本の伝統食に酵素玄米を組み合わせる!
今、私は現代医療から見放された患者さんに「酵素玄米魚菜食」を中心とした食事療法に、いくつかの代替療法を組み合わせて指導し、3カ月から半年で治癒に導いています。
そのなかには末期ガンもあれば、糖尿病や心臓病、高血圧、膠原病、アトピー性皮膚炎や喘息はじめ、線維筋痛症、S字側湾症、脊椎間ヘルニア、脊椎間狭窄症、逆子など、現代医学ではほとんど治せない難治性疾患まで含まれています。
酵素玄米魚菜食とは、酵素玄米に魚介類と、野菜、果物、いも類、豆類などの植物性食品を組み合わせた食事のことです。一汁三菜という日本の伝統食に酵素玄米を組み合わせた食事といったほうがわかりやすいかもしれません。
もちろんベースとなっているのは酵素玄米ですが、これは、玄米に小豆・黒豆を10%ほどと、天日塩を小さじ半分ほど混ぜ、炊き上げて3日寝かせたご飯のことです。
カラーページに酵素玄米魚菜食の写真があります。ご覧になると、私たち日本人がごく普通に食べてきた主食のご飯が酵素玄米になっていて、それと一汁三菜の組み合わせになっていることがわかっていただけると思います。
酵素玄米は、専用の玄米炊き釜を使って炊いてもいいですし、ふつうの炊飯ジャーでも炊くことができます。
玄米ご飯を食べられた方もいらっしゃるかもしれませんが、この酵素玄米は、あの硬くてモサモサした感じはなく、発酵しているので“モチモチ感”があって、とても柔らかいのです。しかも、いわゆる玄米ご飯のように何十回も嚙む必要はありません。
この酵素玄米に魚菜食を加えたメニューを続けるだけで、腸が整い、解毒排泄作用が円滑化し、自然治癒力が高まることでさまざまな症状が改善するのです。
玄米菜食という食べ方もありますが、魚を加えることで、生活習慣病の主な原因となっている血中の中性脂肪や悪玉コレステロールを抑制することができます。
さらに魚に含まれるオメガ―3系脂肪酸は血栓を溶かし、血液をサラサラにする改善効果もあります。含まれているDHAは老化による脳の機能低下を大幅に遅らせる働きをします。
その結果、アルツハイマー病や認知症の予防も可能なのです。
●20年間、痛みに耐える生活
もともと看護師として西洋医学の世界にいた私が、食事療法の大切さに気づくきっかけとなったのは、30数年ほど前、まだ27歳だったときに遡ります。ちょうど赤十字病院を退職し、看護教員になろうと準備していた矢先、玉突き事故で何台もの車に追突され、大事故に巻き込まれてしまったのです。
全身の痛みが酷く、1週間たっても首が曲がらず、前屈もできない状態になってしまいました。整形外科では“異常なし”との診断でしたが、この時の後遺症で骨格の歪み、ムチウチ症、骨盤不安定症候群、線維筋痛症などを併発し、いつも続く全身の痛みによる睡眠障害は20年も続いたのです。
このような状態は誰にも理解されませんでした。いつも毎日朝3時半ごろ起きてすることは、「神様、どうか私を助けてください。私を立たせてください」と必死に祈ることだけでした。洗面所に行って顔を洗うにも、首が回らないのです。体が動かない日は、床を這って移動するしかありません。
あまりの痛みに「もう耐えられません。私から痛みを取り除いてください。どうして、こんな試練を与えるのですか?」と神様に質問したこともありました。
すると不思議なことに、【あなたには、他の人には耐えられない痛みを与えた。それを乗り越えれば、すべての痛みがわかるようそうした】という声が聴こえたのです。
●“誰も治せないなら自分で治すしかない”
名医と聞けば整形外科や鍼灸・整体院など全国どこへでも主人に連れて行って貰って治療を受けましたが、全然良くなる気配はありませんでした。
それで、「現代医療では誰も治せないのなら、もはや自分で治すしかない」と決心し、36歳になって福岡にあるカイロプラクティック学院に通いました。もちろん、体は動かないので、妹に車で乗せてもらって通ったのです。聴講は月に一度でしたが、これを3年間続けて、自分を実験台に骨格調整を学んだのです。
そのほかに、筋調整法や操体法、各種温熱療法なども学びました。
栄養補助食品も良いといわれたものは何でも購入し、20年間で1000万円以上は使ったと思います。この体験で、どんな栄養が自分の体に効くのか体感しながら学ぶことができました。
こうしたことを積み重ねて、10年後にようやく散歩できるまで回復することができたのです。
50歳ころから、いつも早朝瞑想と呼吸法を行なっていましたが、そのとき「神様、どうか私に気をください。エネルギーを使えるようにしてください」と祈っていたのです。すると、自分の体だけでなく、苦しんでいる人にも気のエネルギーを使えるようになったのです。
●酵素玄米魚菜食3カ月で、ぽっこりお腹が消え慢性病の数値も正常に!
酵素玄米魚菜食のイメージは、21頁以降のカラーページに紹介していますが、それは前述したように、酵素玄米と日本の伝統食である一汁三菜を組み合わせたものです。一汁三菜はご飯と汁物、おかず三品(主菜一品、副菜二品)という構成が基本形ですが、ご飯はもちろん酵素玄米です。これに、汁物、おかず、漬け物と4つの要素の構成になっていれば良いのです。
三食でなくとも、一日一食以上酵素玄米魚菜食にして3カ月以上続ければ、必ず体が変化してきます。
たとえば、糖尿病や高血圧の方なら、1週目、2週目、3週目と続けるうちに数値が正常値に近づいていきます。それとともに腸壁の機能が改善されて、体内に蓄積した不要な老廃物や化学物質が吸着され、排泄されます。
肥満、メタボ系の方は、1カ月、2カ月もすると、お腹周りが減り、減量していることに気がつくでしょう。もしそうした体感がないとしたら、それは食べ過ぎです。腹八分を心がけます。そうして3カ月、半年もしたら、ほとんどの人はかなり体がすっきりしているはずです。
女性に多い便秘は、1週間以内に改善し、肌の張りが良くなり、体が軽快になってくる人がほとんどです。
●看護師の私が気づいた酵素玄米魚菜食の素晴らしさ
私は幼少から、不思議な霊的現象を受けることがよくありました。
とくに今でも鮮明にも脳裏に焼き付いていることがあります。それは4歳のころのことで、白い龍が部屋の天井に現われ、毎夜毎夜シューシューと音をたてて舞っているのです。それから何日かして、天井の上から「人を救いなさい、人を救いなさい」という声が聞こえてきたのです。びっくりして部屋を見ますと誰もいません。
しばらくして今度は、夜な夜な私の寝ている部屋に、鎧兜の格好をしたご先祖さまや笠を被った黒衣のお坊さんなど10人が立っておられます。70センチくらいの高さに浮いた状態で光に包まれているのです。
私を取り巻き何か言われるのですが、全然意味がわからなく、怖くて泣いてしまったこともあります。
じつは、私の先祖は800年前ころ武士からお坊さんになり、お寺を創業したという話が伝わっています。
両親は、「この子は何か霊障にでもやられているのではないか」と心配していたようです。そのため、霊能者のお坊さんの所に相談に行ったこともありました。
そんな私が看護師になり、20代後半から現代医学では治すことのできない病を患い、日本の伝統食、とりわけ酵素玄米魚菜食の素晴らしさを知ることになりました。その経験を活かし、人を癒やしに導くことが自分の使命、天命であることに気づかされたのです。
●難病で悩む1万人以上を指導!
私の療術院に来られる方たちは、総合病院、治療院、鍼灸、整体などにかかってもどうしても治らなかったという場合がほとんどです。これまで難病で悩む1万人以上の方たちが私のところに訪れていますが、私と同じようにヒーリングができるようになった方も少なくありません。
最近では、大病院の先生まで食事療法はもちろん氣功やヒーリングを習いに来られるようになっています。
本書では、誰でも簡単にできる酵素玄米魚菜食の作り方やレシピ、どうして病気知らずの体になるのかをわかりやすく紹介しています。
さらに、酵素玄米魚菜食と組み合わせると相乗効果が期待できる「生体ミネラル溶液」や「野菜果物ジュース」、線維筋痛症に効果的な「手作り万能酵母液」、日本の伝統食である「甘酒」などの作り方についても紹介しています。
●病気に克つ最強の食事術
国民医療費が45兆円を超えた現在、このままでは日本は薬漬け医療で破綻してしまいます。薬はほとんどが石油から化学合成されていますので、長期間飲んだ場合、体にいいわけがないのです。
その一方で、65歳以上が3000万人以上という、超高齢化社会が早晩、確実にやってきます。年金支給開始が70歳以上になるのが既定路線になっている今日、自分の健康は自分で守らないといけない時代が到来しています。
医療費削減は、日本国民の緊急の課題です。西洋医学、東洋医学、代替療法、そして民間医療の垣根を取り払い、その中から“いいとこ取り”すれば、素晴らしい医療が生まれます。
大切なことは何より病に苦しんでいる本人が無理なく、苦しむことなく、難病から開放されることでしょう。人は、苦しむために生まれて来たわけではありません。ましてやベッドに伏せ、薬漬けになりながら、生きているのでは何のために生きているのかわからなくなってしまいます。
生きている喜びを感じ、生を享受することが大切です。
もし、万が一、あなたが健康を損なっているのなら、日ごろの食生活を振り返ってみてください。本当に体に合った食事術を身につけること、とりわけ酵素玄米魚菜食を基本にした食事を取り入れることが病気に克つ体をつくることになるのです。
健康が一番大切です。誰にでも優しく、明るく生きていきたいものです。本書がそのためにお役に立つことを確信しています。
2017年11月
高浜はま子
目 次
薬に頼らず病気に克つ最強の食事術◎もくじ
プロローグ 酵素玄米と魚菜食で病気を克服
●日本の伝統食に酵素玄米を組み合わせる!
●20年間、痛みに耐える生活
●“誰も治せないなら自分で治すしかない”
●酵素玄米魚菜食3カ月で、ぽっこりお腹が消え慢性病の数値も正常に!
●看護師の私が気づいた酵素玄米魚菜食の素晴らしさ
●難病で悩む1万人以上を指導!
●病気に克つ最強の食事術
●慢性病に克つ食のチカラ(カラー)
●病気を防ぐ体をつくる食の基本型(カラー)
●誰でもできる『酵素玄米』の作り方(カラー)
●伝統食は世界最強‼(カラー)
1章 熊本地震で被災者を救った食のチカラ
(一)被災者を救った酵素玄米魚菜食のチカラ
●半年たっても破壊された街はそのまま
●大型スーパーマーケット店に100メートルの長蛇の列が
●親戚、友人、家族一緒に納屋での生活を開始
●発酵玄米食と魚菜食が糖尿病や高血圧などの改善に役立った
●3カ月間で160/78㎜Hgの血圧が128/60台に下がった
●1カ月の酵素玄米食で体重が減少
●義母が2年間の酵素玄米魚菜食で認知症と骨粗しょう症を改善できた
●療養にやってきた67歳の私の友人の手の激痛が1カ月半で取れた
●体育館に避難した被災者の野菜不足が深刻
●食事を変えると驚く変化が!
「避難所でパン菓子、ジュースばかり摂って発症した糖尿病が改善」
「全身の激痛が半年飲んだら、消失した!」
「6年間悩んだ線維筋痛症の痛みが5カ月で軽減、1年間で8割改善」
コラム 「手作り万能酵母液」の作り方
(二)慢性病に打ち克つ酵素玄米魚菜食のメリット
●玄米には生命機能の一切を担うビタミン・ミネラルが豊富
●玄米中の胚芽がコレステロールの低下、血管障害や心臓病の予防に有効
●活性酸素を消去し、不眠を解消し、大脳を活性化する
●ダイオキシンの吸着・排泄効果も
●黒豆と小豆を入れることで筋肉量低下を防ぎ、体脂肪を減らせる
●納豆との組み合わせは世界最強の動脈硬化症の予防食品だ
●女性に多い便秘を短期間に解消できる
●酵素玄米は誰でも簡単に作れる
(三)酵素玄米魚菜食は無理のないダイエットにも最適
●中高年のダイエットにもぴったり
●ダイエットは楽しく食べるのが基本
●脳と舌が正常化すると、お菓子や甘いものを食べなくなる
●自分なりに工夫し、美味しく楽しく食べましょう
コラム 「野菜果物ジュースは植物栄養素がイッパイ」
2章 “酵素玄米魚菜食”は健康づくりの王道食
(一)人の健康は食事で決まる
●母親の生命エネルギーは子どもに伝播する!
●何を食べたかで健康状態が左右される
●野菜、海藻、小魚中心の食事でアトピーが3カ月で改善
●肉は食べず、果物、魚、野菜中心の息子の友人は学年で1番
(二)食べてはイケナイ危険食品
●オメガ3系、オメガ6系脂肪酸の摂取は1対1が望ましい
●スナック菓子や菓子パン、清涼飲料水の多量摂取は非行につながる
●遺伝子組み換えトウモロコシが原料のコーンシロップが難病を誘引
コラム 酵素って何?
(三)ガンはさほど難しい病ではない
●ガンは腫瘍そのものより腫瘍ができる体自体に問題
●ガン対策も酵素玄米魚菜食の食養生がベース
●体を温めることもガン対策には重要
(四)ガン、難病も克服
「急性骨髄性白血病の術後の高熱による体調不良を改善」
「放射線障害の副作用なしで退院できた」
コラム 「ミネラル不足の解消に最適な生体ミネラル溶液」
「缶コーヒーを毎日8本飲んで起きた全身痛が消失」
「酵素玄米魚菜食を1週間続けると妊娠糖尿病が改善」
「心筋梗塞を3カ月間の玄米魚菜食で克服」
「20年来の便秘が3日目で改善」
「高齢者の物忘れや高血圧、認知症が改善」
「夫婦ともども、長年のうつ病を発酵玄米魚菜食と還元水素水で克服」
コラム 「めざめ玄米R(発酵発芽玄米)を食べて、1年で20代のスーツも着れるように!」
3章 伝統食の復権で医療費は減らせる
(一)1人が年間米1俵を摂取すれば日本人は健康になる
●先進国中で日本だけガン死が増加している!
●『医食同源』より『医食農同源』への転換が必要
●お米の消費量は約半世紀でほぼ2分の1に
●「玄米食にすると日本経済が沈没する」(国立栄養研究所)はあり得ない
コラム どうしても肉を食べたいときの食べ方・選び方
●酵素玄米魚菜食には老化遅延効果もある
コラム 食を変えることが福祉財政を改善するいちばんの道
(二)日本古来の伝統食は万能薬だった!
●味噌・醤油は世界最強の伝統食品
コラム 放射能汚染を抑制するには
コラム 「放射線吸収を抑制できる根昆布水の作り方」
●毎日味噌汁を飲んでいる人は発ガンリスクが40%も低い!
●遺伝子組み換え小麦の除去で免疫疾患や統合失調症の改善も
●古くから伝わる梅干の抗菌・殺菌作用
●梅干は高血圧と動脈硬化を防ぐ
●梅干に含まれるクエン酸の疲労回復効果
●医療界の減塩指導は一面的!
●天日塩や自然塩には健康増進効果がある!
●ショウガにも素晴らしい効果が
●江戸文化が生んだ「甘酒」は解毒排泄・免疫力アップの最強ドリンク!
●栄養が豊富で整腸作用、美肌作用、免疫力アップの「豆乳ヨーグルト」
コラム 対応が遅れる日本の農薬、食品添加物への対策
4章 病気に克つ食事術を実践するコツ
(一)料理する心得15箇条
(二)「作り置き常備菜」のすすめ
●すぐ出来る常備菜
●私がいつもストックしている乾物類
●簡単な作り置き惣菜
(三)ガンにおすすめのレシピの心得
●酵素玄米食を上手に取り入れるコツ
コラム 「ガンを治すのは食事」
(四)楽しく食べる工夫
エピローグ “まったなし”の医療行政は酵素玄米魚菜食で解決できる