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読むだけでスッキリわかる「あの世」とのつき合い方

ヨムダケデスッキリワカル「アノヨ」トノツキアイカタ

霊感がなくても見えない世界とつながると生きやすくなる!/世界の心霊書が教える真実!

頌桂著

心霊世界は人生にどこまで影響するのか?

霊能力もなく心霊体験もないごくふつうの地方公務員の著者が、人生の壁にぶつかりたどり着いたのが心霊書。その後、10年以上にわたり世界中の膨大な心霊書に目を通して「霊は実在する」「神もいる」と確信する。著者厳選の事例を読み解くうちに、真の幸福を得るための「あの世」とのつき合い方が学べる。

主な内容

1章 「幽霊は死者の魂の姿」ってほんとうか?
2章 日本特有の「動物霊が祟る」はほんとうか?
3章 「祟りが人生を左右する」はほんとうか?
4章 「あの世からの通信」はほんとうか?
5章 「前世・過去世がある」はほんとうか?
6章 「幸せと心霊研究が関連する」ってほんとうか?

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読むだけでスッキリわかる「あの世」とのつき合い方
価格
1760円(本体1600円)
判型
四六判
頁数
288 頁
発行日
2016.11.21
ISBN
978-4-87795-343-0

立ち読み

はじめに

1 「霊は実在する!」この発見が私の人生観を変えた

 心霊についての本を著す人は、たいてい霊能者だったり(私は神からのメッセージを受け取りますとか神と会話ができますという人も最近は少なくありません)、あるいは心霊体験者だったりすることが多いようです。しかし、私に霊能力はまったくありませんし、また、幽霊を見るなどの心霊体験もスプーンを曲げるなどの超常的現象の体験もありません。それに霊能者や心霊体験者が身近にいるわけでもありません。

 そんな私が心霊現象の真偽を解明しようと心霊世界の研究に入り込んでしまったのには理由があります。かつて私は人生に疲れて非常に苦しい時期がありました。生きる希望もない苦悩の日々のなかで、どうすればそこから抜け出せられるかと自己啓発本など幅広く書物を読み広げていきました。すると、感謝だの心のあり方、あるいは意識などの言葉によく出会うようになり、さらには神や祈りや先祖供養などの言葉さえも目に付くようになりました。そうして行き着いた先が心霊書です。

 先祖霊が供養してほしいと息子さんを病気にさせている、怒りに任せた生活のなかで浮遊霊が彼に取り憑いて異常な言動をする、といった内容を記した本は、最近減少しつつありますが、これまで大量に出版されていました。

 このような心霊書を読んだ私は、「こんなことは本当なのだろうか。人間は死んだら終わりだろう。それなのに、死後も魂は消滅しないで死後の世界に移行するなどあり得るのだろうか。それに、神はいるのだろうか。神がいるのなら、私の苦しみを救ってくれるのだろうか」などと考えるようになりました。

 そもそも霊感や霊視などの超常的能力(霊能力)が本物でなければ、霊能者の発言に信ぴょう性を認めることはできません。霊的な問題は科学的な見地から解明したいものだと、欧米の翻訳書を含む膨大な心霊書をさらに読み漁っていくなかで出会ったのがスピリチュアリズムです。これを心霊主義と訳す人もいますが、「主義」という言葉を使うのは適切ではなく、心霊思想とか心霊科学と理解するのが良いようです。

 浅野和三郎氏や近藤千雄氏などのスピリチュアリズムに徹した著書をいくつも読みふけることにより、私は確信しました。

『霊は実在する! 神もいる! 人間は肉体の機能が喪失し火葬されても生き続けている! 人間の人生には、そして幸せには、霊や死後の世界が大いに関わっている!』

 これらの事実は、私にとってその後の人生を変える目から鱗の大発見でした。ここで私は生き方を見直す決心をしました。心霊学徒の誕生です。人間は息を引き取ると、美しい花が咲き乱れる死後の世界に移行し(ただし在世の生き方による)、また、人間は生まれ変わって、再び地上に誕生する。そのとき、前世の悪行や善行が影響するといったことは、まさしく真実であることがわかりました。

 それゆえ、私たちは死を恐れなくてもいいし、人生を幸せに過ごすためには、思いや行ないを正す生き方をすることが大切であることも、スピリチュアリズムの観点から理解できるようになりました。

2 心霊研究でひも解く正しい心のあり方

 世の半数近い人は「心霊現象があるかもしれない」程度の理解のもとで、悪事に手を染めることなく過ごしています。しかし、「心霊は確かにある」と考えて生活するようでなければ、駄目だと考えます。なにせ相手は見えなくてもあなたのそばにいるかもしれず、隙あらばあなたに取り憑こうとしているのかもしれないからです。取り憑かれて病気になったり、悪事に手を染めたりする人は多いのです。

 それにしても先進国で心霊世界を科学的な視点で研究するようになってから、1世紀半ほど経ち、膨大な心霊研究書が出されました。にもかかわらず、「心霊はある」と断言できる絶対的証拠がないではないかという指摘が根強くあるのも確かです。

 かつては誰もが霊の存在を目撃できるような物理的心霊現象(物質化霊や物品引き寄せ現象など)が実験室で起きましたが、科学が発展するのと反比例して物理的心霊現象は減少してきました。霊能者の霊視などではなかなか絶対的証拠とまでは言えません。

 なぜ心霊の絶対的証拠は存在しないのでしょうか。これには当然理由があるはずです。その理由を本書で世に問うてみたいのです。

 10年以上にわたって世界中の膨大な心霊書にできる限り目を通してわかったことは、心霊世界を知ることは誤りのない人生を歩むうえで重要だということです。心霊世界を知ることによって、多くの人間にとって大きな恐怖である「死」と、大きな疑問である「死後の世界」及び「生きる意義と目的」の諸問題に対する納得できる答えを導き得るからです。それにとどまらず、高級な精霊によって伝えられる情報、いわゆる霊界通信は人間が地上でどのように生きるべきかを神的な観点から正しく教えてくれるからです。

 心霊世界を知って確かだと思えるのであれば、“心のあり方(どのような思いを抱くか)”と“幸せ”と“心霊世界”とは関わりが大いにあると知ることができるはずです。これはとくに大事なことです。幸せに生きられれば天国に行けるみたいな単純なことではありませんし、心苦しい状態で人生の最期を迎えるかどうかだけでもありません。

 事業や仕事が順調に行なえる、家庭生活が円満である、良い出会い(縁)に恵まれる、健康で過ごせるといったことも、病気になる、経済面で極貧な生活となる、交通事故に遭うといったことも、心霊と密接に関わり合いがあります。

 なぜだかわかりますか。私たちの思いや意識はエネルギーであり、その情報が波動になってあの世にも瞬時に伝わってしまいます。しかも、その内容に応じて、あの世の人が私たちを助けてくれるかもしれませんし、逆に災厄を加えるかもしれません。生まれ変わることも考えれば、カルマ(業)の問題もあります。

 私たちの多くは犯罪を行なわないにしても、低級な思いに根差した煩悩をもったまま人生を過ごしやすいものです。その煩悩そのものが、あるいは煩悩に基づいた行為が後々に人生に陰りや悲劇をもたらすことがあると数多くの心霊書が指摘しています。

 たとえば、嫁をいびって楽しんでいたところ自殺してしまい、後日自分の生活や健康などさまざまなところで不運が続いて苦しんでいる(霊能者の話では嫁の霊の祟りが原因だという)といった話は少なくありません。また、酒好きの人が「ストレス解消だ」と怒りの心から酒量の増えた生活を過ごすうちに、生前アル中だった未浄化霊に憑依されてアルコール依存症になることがあります。それが元になって職業を失い、家庭を破壊し、健康を害して人生を破たんさせてしまうことだってあり得ます。

 仏教でいう貪・瞋・痴という三毒は人間の苦しみの根源とされています。貪はむさぼる欲、瞋は怒り、痴は愚かしさのことです。これらの煩悩を持ったまま、しかもその点に何の疑問も持たないままで幸せを求める人生は危ういものでしかありません。

 そうしますと、一寸先のこともわからないこの世にあって、心霊研究は正しい心のあり方を学んで煩悩の解消に努め、私たちの生活を真に豊かに幸福に生きるために必要ではないかと考えられます。

 本書では国内外の信頼性の高い心霊の事例を厳選して取り上げ、確かな事実かどうかを読書の皆さんと一緒に検討しながら読み進めるようにしました。そして、それらの事例の背後にある人間や動物、また死んで霊界にいる人や幽霊や動物霊といった霊的存在が抱く思いや意識や行ないが、私たちに後々どのような影響をもたらすのか、可能な限り解明に努めました。

 自画自賛ながらも私は断言します。この本はお金で買えない真の幸福と「あの世」や霊的存在といった心霊世界の関わりを学べる最適なものだと。

心霊学徒 頌桂

目 次

もくじ◎読むだけでスッキリわかる「あの世」とのつき合い方

はじめに

1 「霊は実在する!」この発見が私の人生観を変えた

2 心霊研究でひも解く正しい心のあり方

1 章 「幽霊は死者の魂の姿」ってほんとうか?

1 幽霊の現れ方

2 幽霊の特徴

3 幽霊を棒で叩けるか

4 白っぽい姿の幽霊

5 自分が死んだことを娘に知らせる

6 目の前にいた人は実は幽霊!

7 一緒に飲食した幽霊

8 見えない霊と意思疎通

9 多くの人の前でも現れる

10 何度も死のうとする霊

11 物質は幽霊になるか――本当にあった幽霊船の話

12 「幽霊」の正体

13 幽霊はこう考えられないか

イ心と脳は別のもの/ロ幽霊の意識は魂の意識ではない/ハ霊魂の意識は分離増殖する/ニ幽霊の立体映像/ホ量子論から見た幽霊の構成物質/ヘ「あの世」のことがわかると「この世」で生きやすくなる

2 章 日本特有の「動物霊が祟る」はほんとうか?

1 欧米には見られない日本的動物霊

2 狐・狸が人を化かす

3 狐狸に本当に人を化かす能力はあるのか

4 私は狐狸に化かされたという記録 

5 動物にまつわる超常現象

6 動物霊の祟り

7 狐憑き・狐使い

8 実在する憑きものとしての狐霊

9 憑きもの(動物霊の憑依)はこう考えられないか

3 章 「祟りが人生を左右する」はほんとうか?

1 霊の影響で災難や悲劇に遭う

2 憑依と障りの分類

3 多重人格

4 先祖霊が障る その1

5 先祖霊が障る その2

6 生霊が憑依する

7 霊に憑依された物が障る 

8 墓石の霊障

9 精神疾患の治療は憑依霊を浄霊する

10 怨霊が加害者の子孫へ障る

4 章 「あの世からの通信」はほんとうか?

1 外国人霊を招霊したらどう交信し合うか

2 欧米の交霊会

3 死んでいるのにまだ苦しい

4 霊界通信によってわかる死後の世界

5 コナン・ドイルが提示した死後の世界

6 弾けないはずの三味線を霊媒が弾く

7 自動書記による霊界通信

8 亡兄があの世から心霊研究を支援

5 章 「前世・過去世がある」はほんとうか?

1 催眠術による過去世調査

2 生まれ変わりの仕組み

3 生まれ変わりとカルマの関係

4 カルマの法則

5 前世を記憶している子ども

6 雲の上の世界にいたという幼児

7 松太郎の転生の事例

8 森田健氏の取材した「生まれ変わりの村」

9 生まれ変わりは2種類あるのか

6 章 「幸せと心霊研究が関連する」ってほんとうか?

1 私たちはどう生きるべきか

2 心霊世界について知るべきこと、実践すべきこと

 

おわりに

プロフィール

頌桂(しょうけい)

1959年、東京葛飾区に生まれる。1983年3月早稲田大学法学部卒業。司法試験にチャレンジするも撃沈。1986年4月に東京都内の区役所に就職。その後、1991年1月に区役所を辞めて司法試験に再チャレンジするが再度撃沈。このとき親しい知人から「人生を棒に振ったバカなヤツ」と言われる。渋谷の司法書士事務所に勤務後、1992年4月に東京都内の区役所の現業職に再就職し、4年後に事務職に移って今に至る。

このままの人生では人は真に幸せにはなれないと気づき、新たな生き方と価値観を模索。心理学や成功哲学など幅広い分野を探求するが、そのなかで心霊書に出会い、徹底して見えない世界の存在を探求する中で心霊世界の存在を確信。心霊学徒として、あくまで資料に基づいた科学的アプローチによる研究を続けている。

1993年結婚。2006年から日本心霊科学協会会員。