ふりかえれば愛だった! 涙の実話30
フリカエレバアイダッタ! ナミダノジツワ30
じ〜んとしみてくる30人の心の漂流記
文章スクール@カフェバー編
疲れた脳をリフレッシュ!
『〜文章術』の著者、高橋フミアキさんが主宰し、読売、朝日、NHKでも取り上げられた文章スクール@カフェバーの受講生が書いた、涙の実話集。「生きていてよかったと感動したこと」の一つ一つの話が、疲れた脳をリフレッシュ。“人間っていいな”シリーズ第二弾。
主な内容
1 グッとくる「いい話」
2 ジーンとする「いい話」
3 キュンとなる「いい話」
4 ホロッとする「いい話」
- 価格
- 1540円(本体1400円)
- 判型
- 四六判
- 頁数
- 192 頁
- 発行日
- 2010.11.15
- ISBN
- 978-4-87795-199-3
立ち読み
感動できる心があれば人は前に向かって生きていける!
感動は脳にいいそうです。「感動は脳を進化させる」。これは脳科学者の茂木健一郎さんの言葉です。人の話を聞いたり、本を読んだりして、脳に新しい情報が入ってきて「あ、これ凄いな」と感動すると、「尾状核」という脳の組織が活発に動きはじめます。すると、その後の判断力や理解力が高まるというのです。
感動は体にもいいそうです。感動して涙を流したりすると、免疫機能が上昇することが近年の研究で明らかにされています。
感動は心にもいいそうです。映画を見て感動したとき、あるいは本を読んで感動したとき、前向きに一歩踏み出してみようとポジティブな意欲が生まれたり、生きる勇気が芽生えたりします。
感動は、脳にも、体にも、心にもいいのです。
本書は僕が主宰する文章スクール@カフェバーの受講生らが書いたエッセイを集めたものです。「生きていてよかったと感動したこと」をテーマに作品を募集したところ、一〇〇編近い作品が届きました。そのなかから厳選したものが本書に掲載されています。なかには、何度も書き直してもらった作品もあります。
感動できる心があれば人は前に向かって生きていける!
感動は脳にいいそうです。「感動は脳を進化させる」。これは脳科学者の茂木健一郎さんの言葉です。人の話を聞いたり、本を読んだりして、脳に新しい情報が入ってきて「あ、これ凄いな」と感動すると、「尾状核」という脳の組織が活発に動きはじめます。すると、その後の判断力や理解力が高まるというのです。
感動は体にもいいそうです。感動して涙を流したりすると、免疫機能が上昇することが近年の研究で明らかにされています。
感動は心にもいいそうです。映画を見て感動したとき、あるいは本を読んで感動したとき、前向きに一歩踏み出してみようとポジティブな意欲が生まれたり、生きる勇気が芽生えたりします。
感動は、脳にも、体にも、心にもいいのです。
本書は僕が主宰する文章スクール@カフェバーの受講生らが書いたエッセイを集めたものです。「生きていてよかったと感動したこと」をテーマに作品を募集したところ、一〇〇編近い作品が届きました。そのなかから厳選したものが本書に掲載されています。なかには、何度も書き直してもらった作品もあります。
僕は文章スクールで、自分の書いた作品は最低でも三回は読み返すように指導しています。声を出して読み返すのです。ですから、僕も、今回の作品はすべて最低3回以上、声に出して読み返しています。三回読んで、三回とも涙が流れた作品もあります。何度読んでも涙が出るというのは本物です。
感動の涙が出るかどうかは、作品の出来もありますが、読む人の感性にも左右されます。僕が感動したからといって、あなたが感動するかどうかはわかりません。
僕は吉本新喜劇が大好きで、新宿の「ルミネtheよしもと」へよく行きます。行くたびに、大笑いをしますが、同行した人はあまり笑いません。「いったい、どこが面白いの?」と問いかけられたこともあります。そのとき、僕はこう答えました。
「ここには笑いに来ているの。笑わなきゃ損でしょ」
感動も同じです。受け手が「絶対に感動しないぞ」と眉間に皺を寄せていると、決して感動することはできません。せっかく脳や体や心にいいのに、その感動を享受することができないのです。もったいないことです。
「だって、面白くないんだもん」
と言う人もいます。でも、感動は、受け身の姿勢で待っているだけでは湧き起こってきません。ただボーッと待っているだけではやってきません。太陽が燦々と降り注いでいても、太陽電池パネルを準備していなければ電気を起こせないのと同じです。
笑いも感動も、それを受け取るための準備をしなければいけないのです。そのために必要なことは、次の三つです。
1 ゆっくり落ち着いた気分にひたること。飛ばし読みや速読はダメ。一つひとつの言葉をかみしめながら読んでください。
2 深呼吸して集中すること。他のことを考えながら読むのはダメ。呼吸を整えて、静かな気持ちで読んでください。
3 ハンカチを手にすること。ひねくれた気持ちで読むのはダメ。素直な気持ちで感動を待ち望みながら読んでください。
いかがですか? 準備はできましたか? さあ、感動ドラマのはじまりです。
プロフィール
文章スクール@カフェバー(ぶんしょうすくーる@かふぇばー)
東京・四谷にあるカフェバーで開かれている文章スクール。作家の高橋フミアキ氏が運営している。主婦や仕事帰りのサラリーマンなどが主な受講者。スクールのない日にも、受講生が集まり、文章談議で盛り上がる。新聞各紙やNHKの番組などでもユニークな文章教室として取り上げられる。「カウンターごしの文章教室」(読売新聞「夜な夜な腕磨く『文章バー』作家の卵や就活生も集う」(朝日新聞)。