名古屋編「死後世界地図」
ナゴヤヘン「シゴセカイチズ」
数奇な体験を重ねた著者の“眉間のスクリーン”に映る前世の映像——名古屋の地から見えた霊的真理を明かす!
三島衣理著
前世で魂が決めた「運命設計」が見えてくる!
死の恐怖から始まり、長年、不思議な霊的現象や予知体験に翻弄され続けてきた著者の実体験を通じて、霊障・守護霊・予感・運命の本当の意味と対処法をアドバイスする。死とは、肉体が滅びるだけで、その魂は延々と長らえる、次なる世界への扉であり、人生は前世での思い残しを解消するよう設計されていると言う。
主な内容
Ⅰ 霊障に地域性はあるのか?
Ⅱ 前世はどこまで現世に影響するか?
Ⅲ どうしたら守護霊の働きを感じられるか?
Ⅳ 予感はどこまで信じていいのか?
V 運命といかに向き合えばいいのか?
Ⅵ 霊的真理が見えると人生の扉が開く!

- 価格
- 1540円(本体1400円)
- 判型
- 四六判
- 頁数
- 192 頁
- 発行日
- 2012.3.21
- ISBN
- 978-4-87795-230-3
立ち読み
はじめに
死への恐怖とどう向き合えばいいのか
この本を手にしていただいたご縁に、心より感謝いたします。
皆様はきっと、死後の世界や霊的な世界について、少なからずご興味をお持ちかと思います。あるいは、いつか必ず訪れる死への恐怖を払拭したいと願っていらっしゃるかもしれません。
昨年、日本を震撼させた東日本大震災、続く福島原発事故の「神も仏もいない」と嘆きたくなるほどの惨状と、苦難にあえぐ人々の姿に心を痛め、死をごく身近に感じられた方もいらっしゃるでしょう。
近しい方の死とどう向き合えばいいのか苦悩する方もいらっしゃるかもしれません。
そういう私も、かつては自分や家族の死の恐怖に脅かされる悩ましい日々を送っていました。
始まりは物心ついた四歳の時、縁日で買ってもらったヒヨコがすぐに死んでしまい、命のはかなさを子どもなりに感じたことです。「死んだら、どうなるの?」という素朴な疑問が芽生えました。その際、母親が何気なく「何も無くなるのよ」と答えたことが恐怖を呼び込みました。
祖父母や両親はいつか必ず亡くなる=無くなる、自分やまだ生まれてもいない自分の子、孫、その後に続く子孫も誕生と同時に死が決定づけられ、いずれ無くなることを思うと、恐くてしかたありませんでした。
私の想像はさらに全人類に及び、地球という星にすら寿命がきて、何もかもが無くなってしまうという無間地獄のような闇へ陥ったのです。
しかも、それをイメージしている自分の意識だけは暗闇の中に孤立無援で「在り続ける」。その壮絶な恐怖に耐えきれず、ノドが切れるほど叫ぶこともありました。「ほんとうに死んで、無になったほうがマシ」と思ったほどです。
はじめに
死への恐怖とどう向き合えばいいのか
この本を手にしていただいたご縁に、心より感謝いたします。
皆様はきっと、死後の世界や霊的な世界について、少なからずご興味をお持ちかと思います。あるいは、いつか必ず訪れる死への恐怖を払拭したいと願っていらっしゃるかもしれません。
昨年、日本を震撼させた東日本大震災、続く福島原発事故の「神も仏もいない」と嘆きたくなるほどの惨状と、苦難にあえぐ人々の姿に心を痛め、死をごく身近に感じられた方もいらっしゃるでしょう。
近しい方の死とどう向き合えばいいのか苦悩する方もいらっしゃるかもしれません。
そういう私も、かつては自分や家族の死の恐怖に脅かされる悩ましい日々を送っていました。
始まりは物心ついた四歳の時、縁日で買ってもらったヒヨコがすぐに死んでしまい、命のはかなさを子どもなりに感じたことです。「死んだら、どうなるの?」という素朴な疑問が芽生えました。その際、母親が何気なく「何も無くなるのよ」と答えたことが恐怖を呼び込みました。
祖父母や両親はいつか必ず亡くなる=無くなる、自分やまだ生まれてもいない自分の子、孫、その後に続く子孫も誕生と同時に死が決定づけられ、いずれ無くなることを思うと、恐くてしかたありませんでした。
私の想像はさらに全人類に及び、地球という星にすら寿命がきて、何もかもが無くなってしまうという無間地獄のような闇へ陥ったのです。
しかも、それをイメージしている自分の意識だけは暗闇の中に孤立無援で「在り続ける」。その壮絶な恐怖に耐えきれず、ノドが切れるほど叫ぶこともありました。「ほんとうに死んで、無になったほうがマシ」と思ったほどです。
霊感・予知能力が抑制できないほど高まる
娘のただならぬ様子に驚き、両親は精神科で脳波の検査などを受けさせましたが、結果は「とくに問題はありません」。しかし、私は発作のように襲ってくる無間地獄から救われたいと、長じてからは、宗教、哲学、精神世界の本を手当たり次第に読むようになりました。
同時に、自分の数奇な環境や苦難についても思い巡らしました。
私の母はキャリア四十年を超える評判の占い師です。弟は、幼い頃からぜんそくや原因不明の病気に苦しみ続けました。母は医者も打つ手がない息子の病苦を何とか癒したいと、東洋医学や漢方、宗教を経た後、何人もの占い師に弟子入りして四柱推命の勉強をするようになりました。
気がつくと、母はプロの占い師になっていましたが、その甲斐もなく、弟は事件に巻き込まれて早世しました。私のほうは、常識では理解できない不思議な霊的現象や予知体験に度々遭遇。霊的なことを一切認めない父親の影響もあり、何かの錯覚に違いないと考えては苦しみました。
そうして必死に否定し、意識的に封印していた自分の霊感・予知能力が、五十歳を迎えた三年前頃から抑制できないほど高まり、日常生活に支障をきたすほどになったのです。運転中に霊障が起こって事故になりそうになったり、他人の霊障や前世が見えたりするようになりました。
自分の霊感に確信がもてないまま更年期障害を疑い、心療内科を訪ねたこともあります。すると意外なことに、担当した女医さんが「私もそういう霊的な体験はしょっちゅうですよ」と前置きして、私が強い霊媒体質であると説明し、霊に翻弄されない対処法を身につけるように勧めてくれました。
お医者さんにそんな診断をされるとは思ってもみませんでしたが、私は大いに納得しました。以来、霊や霊界に関するさまざまな文献をひもとき、よかれと思うものはすべて試し、ようやく霊感や霊障をコントロールできるようになったのです。
その頃、今度はお会いする方々から、まるで口裏を合わせたかのように「霊感を生かしたお悩み相談をしなさい」と諭されることが急に増えました。そして、とうとうスピリチュアル・ヒーリングのサロンを開くことに。
私としては「カウンセリング(相談援助)」より「ヒーリング(癒し)」への思いが強く、スピリチュアル・ヒーラーと名乗ることにしました。
そうして船出はしたものの、名古屋在住でライター業を営んでいる私に、それほど問い合わせがあるとは思えませんでしたし、大した宣伝もしませんでした。ところが、次々と人づてに噂を聞いてご相談者が訪れるようになり、意外な展開から東海地方のパワースポットの本の執筆も依頼されました。
名古屋から見えた死後世界地図
霊的真理に触れるにつれて、死とは洋服のような肉体が滅びるだけで、その魂は延々と長らえるという確信が深まりました。死は次なる世界への扉だったのです。気がつくと、死んで無になることへの恐怖はすっかり消えていました。無間地獄のような宇宙の闇も、実は、輪廻転生を卒業した後、「気」として還る極上の癒し空間であると悟りました。
この本は、そのような境地に至るまでに、私の身に起きた不思議なお話、霊的な体験のほか、前世や未来を垣間見た体験などを、まさしく死後世界地図を描くようにつづったものです。その多くは、名古屋市に在住する私や家族の身辺で起きたこと、身近な友人・知人に起こったことです。
ご存知かもしれませんが、名古屋界隈は『おもてなし武将隊』(名古屋市)や『長久手歴史トラベラーズ』(長久手市)、『「葵」武将隊』(岡崎市)なども活躍する、戦国時代の歴史が息づく地域です。再建された城や城跡、合戦跡地も広く点在しています。そのため、歴史にまつわる霊的な話も世間話のように語られたりしています。
前世での思い残しを解消するように人生は設計されている
ここで本書がとくに伝えたい霊的真理について触れておきます。
輪廻転生の途上、現世に至った人々は、前世での思い残しを解消すべく(そのために生まれ変わったのですが)、誕生前に本人の魂が決めたプラン(運命設計)に従って性別、環境、人間関係や遭遇する困難などを選んで生まれ変わってきます。
たとえば、前世で虐待され、そのことを「報われたい」という思い残しは、虐待した相手の「報いたい」という思い残しと通じ、互いの条件が整った同じ時空に、ともに生まれ変わります。
その記憶は多くの場合、生後どこかで忘れてしまうでしょうが、誰かに報いたいという素朴な思いとして心の中に生きています。その思いを大切にして行動すれば、一見どんな苦境でも思い残しは解消されていきます。それを後天的に身につけた他人の基準で考えたり、判断したりすると、心の葛藤が起き、悩みが生まれるのです。
スピリチュアル・ヒーリングは、本人が忘れている魂の思い残しを霊視で見つけ出し、言霊の力で顕在意識まで引っ張り上げて自覚していただきます。その様子は最終章でもご紹介しますが、今は行なっておりません。なぜなら、一対一で気を集中させる前世療法は、一日おふたりが限度。しかも悩みの原因は、共通して思い残しの無自覚で、それは日々の生活を意識的に送ることで、ご自身で気づけると思ったからです。
長年ライター業をなりわいにしてきた私が、多くの方々の悩みを解消するには、この思い残しの気づきも含めた霊的真理を著すのが最良だと悟りました。ちなみに、ペンネーム「三島衣理」は、二十年前、占い師の母がたまたま名づけてくれたのですが、漢字の「衣」は僧侶の袈裟、「理」は宇宙の真理を表すと、つい最近知りました。
本書に登場する方たちのお名前は、個人情報保護のために仮名を用いてはおりますが、身近で起きたリアルな体験をできる限り正確に記述することにより、霊的真理をお伝えしようと努めました。
私たちは皆、霊的存在であり、壮大な宇宙=スピリチュアルな世界を旅する仲間です。それを自覚し、死への恐怖を少しでも払拭していただければ、そして、スピリチュアルな旅のワンシーンである現世を思う存分に楽しんでいただければ幸いです。
プロフィール
三島衣理(みしまいり)
名古屋市生まれ。京都芸術短期大学(現・京都造形芸術大学)卒。プランナー&ライターとして広告・編集、および店舗CIやインテリアプランの仕事に携わる。
生来の予知・霊視力を活かし、スピリチュアルヒーラーとしても活動後、現在は執筆に専念。
著書に、『うつ、のち晴れ。』『元気になれる小さな旅』(ともに、ゆいぽおと刊/KTC中央出版)などがある。