寝たきりにならない腸づくり
ネタキリニナラナイチョウヅクリ
食を正す!60歳からはじめる健康法/腸は最大の免疫器官、腸が悪いと病気になる
阿部一理著
薬や手術の必要のないつくる
東洋医学やマクロビオティックを長年研究してきた著者は、「食」の乱れを正して腸の能力を高めることと、その効果を高めるために「気」の流れを調整する、この2つのことを実践すれば、60歳からでも手術や薬の必要のない体になれると力説する。
主な内容
第1章 健康の基本の基本は腸にあった!
第2章 60歳からでも間に合う腸の鍛え方
第3章 いま、だからこそ伝統食を見直そう
第4章 気を高めるマッサージと食物の力で体の手当てを

- 価格
- 1430円(本体1300円)
- 判型
- 四六判
- 頁数
- 160 頁
- 発行日
- 2013.4.12
- ISBN
- 978-4-87795-257-0
立ち読み
はじめに
2010年のWHO(世界保健機関)の発表では、日本は全人口に占める60歳以上の人口が約3割、と世界1位です。その数字を反映するかのように、老人介護や高齢者医療など高齢者の健康に関するニュースが毎日報道されています。
人間は元気なまま老いていき、そしてある日なんの苦しみもなく死んでいくのが理想だと私は考えています。元気なまま=ピンピン、楽に死ぬ=コロリ。
「ピンピンコロリ」は、健康な一生を過ごし、家族や親戚に迷惑をかけない最期を迎えるという理想の人生といってもよいのではないでしょうか。
この「ピンピンコロリ」と正反対にあるのが、晩年に寝たきりになり、もしくは様々な薬に頼って生き、最期は痛みや苦しみの中で死を迎えるというものです。
はじめに
2010年のWHO(世界保健機関)の発表では、日本は全人口に占める60歳以上の人口が約3割、と世界1位です。その数字を反映するかのように、老人介護や高齢者医療など高齢者の健康に関するニュースが毎日報道されています。
人間は元気なまま老いていき、そしてある日なんの苦しみもなく死んでいくのが理想だと私は考えています。元気なまま=ピンピン、楽に死ぬ=コロリ。
「ピンピンコロリ」は、健康な一生を過ごし、家族や親戚に迷惑をかけない最期を迎えるという理想の人生といってもよいのではないでしょうか。
この「ピンピンコロリ」と正反対にあるのが、晩年に寝たきりになり、もしくは様々な薬に頼って生き、最期は痛みや苦しみの中で死を迎えるというものです。
年齢という数字だけを見れば長生きになるのですが、このような晩年や最期を望む人はおそらくいないでしょう。
日本経済新聞で「人間関係」、「健康」、「お金」の3分野についてそれぞれ「60歳までにやっておくべきだった」と後悔していることをアンケートしたところ、最も多かったのは健康面の「腹八分目を意識し、大食い、大酒をしない」。「守っていれば生活習慣病の心配をしなくてよかった」(70歳男性)や「大酒をよく飲んだが、体を傷めただけだった」(67歳女性)など体の衰えを嘆く声が多かったというのです。
年をとるとともに健康管理は深刻な問題になります。そして、最期はできることなら「ピンピンコロリ」を選択したいと思っているはずです。ところで、自分の体の健康に関して、最も注意をしている年代は60歳代と言われています。還暦を迎えたことで「さあ、これからもう一花咲かすぞ」という思いが強いのもこの年代。しかしその思いとは裏はらに、体の不調が現れるのもこの時期です。ですからこの60歳から真剣に自分の健康に目覚める人が多いのです。
「でも60歳あたりからなにかはじめても無駄でしょ?」「いまからではもう遅いのではないか?」などと思ってしまう方も多いことでしょう。
しかし、東洋医学やマクロビオティック(注)を長年研究してきた私は、「食」の乱れを正して腸の能力を高めることと、その効果を高めるために「気」の流れを調整する、この二つのことを実践すれば60歳からでも十分間に合うと確信しています。手術や薬の必要のない体になれるのです。
どちらも実践するうえで、高価で特殊な器具などは全く必要としません。食に関しては、日頃の食生活を腸の健康を基準に見直すだけで信じられないくらいに健康になりますし、気の調整には1日最大10分でできる超簡単マッサージ(気流調整法)で全身がよみがえります。
60歳は、いわゆる第二の人生のスタート時。本書がみな様のより充実した老後へ向けての健康な暮らしの一助になるものと確信しています。
注:マクロビオティック
マクロ+ビオティックの合成語で、語源は古代ギリシャ語「マクロビオス」である。「健康による長寿」「偉大な生命」などといった意味がある。1928年に桜沢如一が始めたのが起源と言われている。現在も桜沢如一に始まった食に関する哲学や独自の宇宙観に関してほぼ同じ考えを保ちながら多くの指導者が普及している。
玄米を主食、野菜や漬物や乾物などを副食とすることを基本とし、独自の陰陽論を基礎に食材や調理法のバランスを考える食事法として、アメリカの有名人も実践する健康法でもある。
プロフィール
阿部一理(あべ いちり)
1944(昭和19)年、北海道網走の寒村に生まれ、虚弱な幼少青年期を送る。27歳の時、故・桜沢如一(マクロビオティックの創始者)の書物に出合う。生前の秋月辰一郎博士より直接お話を伺い、その凄まじい効果に衝撃を受け、食事療法を実践。生来の虚弱体質を克服。その後「信ずるな、疑うな、確かめろ」を信条として食事療法、民間伝承医学等を研究。講演回数は1万2千回以上。
・民間療法研究家
・千島学説学会理事