声に出して読む! えんぴつでなぞる!! 百人一首
コエニダシテヨム! エンピツデナゾル!! ヒャクニンイッシュ
60歳からの脳トレ/和歌に親しむ、意味を知る!/下の句・思い出しテスト付き
日本の古典に親しむ会 編
知的時間を楽しみながら、心と脳をリフレッシュ。
四季折々に展開される自然の情景と、そこに思いを重ねる心情や人生、さまざまな恋愛の形と微妙に揺れ動く恋の心の気持ちなどが、五・七・五・七・七という心地よいリズムに乗って、私たちの胸に響きます。悠久の昔に生きた人々の心に触れて、「声に出して読み」、「えんぷつでなぞり書き」し、知的時間を楽しみながら、心と脳をリフレッシュ。
- 価格
- 1430円(本体1300円)
- 判型
- A五判
- 頁数
- 160 頁
- 発行日
- 2016.12.12
- ISBN
- 978-4-87795-345-4
立ち読み
古典に親しみながら、あなたの脳を活性化しましょう―はじめに
『百人一首』と聞くと、何を思い出すでしょうか。お正月に坊主めくりで遊んだかるた? それとも高校生の頃、「テストに出します」と言われ必死に覚えたこと?
かつては多くの家に一つはあった『百人一首』のかるたセットがいつの間にか姿を消した昨今。しかし、最近では、競技かるたに没頭する少女を描いたコミックが登場して人気が高まり、映画化されるなど、日本人の琴線に触れる魅力が『百人一首』にはあるようです。
『百人一首』には、飛鳥時代の天智天皇から、宮廷文学が花開いた奈良・平安時代を経て、武士の時代へと移っていった順徳院までの約五百年にわたる和歌の中から、優れた歌人百人の珠玉の一首が収められています。
その成立には不明な点もありますが、選歌は、平安時代末期から鎌倉時代にかけて名声を博した大歌人・藤原定家が行なったと言われています。
四季折々に展開される自然の情景と、そこに思いを重ねる心情や人生、さまざまな恋愛の形と微妙に揺れ動く恋の気持ちなどが、限られた文字数の中に凝縮され、五・七・五・七・七という心地よいリズムに乗って、私たちの胸に響きます。まさに日本人の美意識の結晶です。
本書は、実は親しみやすく、また覚えやすい『百人一首』を通して日本の古典文学に親しんでもらおうというものです。さらに一首ずつを、リズミカルに声に出して読み、現代訳を参考に情景を思い浮かべながら、文字をなぞることで、手を使うという一連の動作で脳の活性化を図ろうとするものです。
なぞる書体は、第一部では丁寧にかっちりと書けるように楷書体に、第二部では少し勢いをつけて書けるように行書体にしてあります。最後の第三部で厳選の60首について、下の句の穴埋めテストにも挑戦して、更なる記憶力アップを図ってみてください。
歌の表記、漢字の使用や作者名は『現代語訳 日本の古典11 小倉百人一首』(宮 柊二/学研刊)に従いました。現代訳は、歌の真髄を損なわない範囲で意訳を施し、鑑賞の一助となるように歌の背景の説明を加えました。
悠久の昔に生きた人々の心に触れて、「声に出して読み」、「鉛筆でなぞり書き」し、心と脳をリフレッシュしてください。
日本の古典に親しむ会
目 次
声に出して読む! えんぴつでなぞる!! 百人一首☆もくじ
古典に親しみながら、あなたの脳を活性化しましょう ―はじめに
第一章 「百人一首」を読んで、えんぴつでなぞりましょう
「声に出して読む」、そして、「えんぴつでなぞり書く」、この二つのシンプルな行為が、記憶力・注意力を高め、脳の働きを若返らせてくれます。
基本の字形を書き記す「楷書」は、私たちが子どもの頃から学んできています。この分かりやすい書体を、アミ文字に沿ってなぞり書きしましょう。
第二章 もう一度、行書体で「百人一首」をえんぴつでなぞりましょう
「行書」は、筆づかいを重視してスピーディーに、しかも読みやすく書くために、点画の形を変化させたり、省略したりしています。流れるようにスラスラと記すことができ、親しみを込めた手紙などが贈れます。
ここでは、本書をコピーして、それになぞり書きすることをお勧めします。
第三章 「百人一首」代表60歌〜穴埋め思い出しテスト
上の句を受けて下の句を思い出し、〇部分をひらがなで埋めてください。このときは旧仮名遣いでなくてもOKです。漢字で思い出した場合は、〇の数は読み方に合わせてください。
正しく思い出せたか、間違っていたかの判定は、歌の番号がありますので、第一部により確認してください。
楽しみながら記憶力を高める「穴埋め思い出しテスト」に反復してトライしましょう。白い紙に○部分の文字を入れることをお勧めします。また、ここでも声に出して読みましょう。