大和言葉 思い出しテスト
ヤマトコトバ オモイダシテスト
60歳からの脳トレ/美しい日本語で心がやすらぐ/この日常語を大和言葉で言い換えましょう
美しい日本語を研究する会 編
日本で生まれた独自の言葉『和語』遣いの達人に!
日本人の繊細さや豊かな感性をうまく言い表すことができる大和言葉。普段使っている言葉を、心やすらぐ美しい大和言葉に言い換えてみませんか?本書のテスト形式で楽しめば、あなたの表現力が美しく変身します!
立ち読み
その折々にふさわしい大和言葉を自在に使いこなそう―はじめに
大和言葉とは、日本で生まれた独自の言葉です。和語と言ってもいいでしょう。
日本語には中国から来た「漢語」、中国以外の国から来た「外来語」がありますが、日本人の繊細さや豊かな感性をいちばんうまく表すのが大和言葉です。
言葉は「魂」です。日常的に使っている言葉を大和言葉に言い換えることにより、皆さんがもっている「和の心」を相手に上手に伝え、相手の心を揺さぶることもできます。また、自身のイメージを優美で知的な大人の雰囲気にすることもできます。
では、あなたは「普段遣いの言葉」を「大和言葉」で言い換えられますか? 様々な年代に広まっているようにみえる大和言葉ですが、実際に生活の中で使えなければ、意味がありません。それがこの本の目的です。
たとえば、一般的な使い方で「いい天気です」は、大和言葉で「よいお○○りです」(一章の問4)になります。このほうが、心がなごむ穏やかな気候であることをよく表しています。そして、「それは過大評価です」という表現を「それはお○○かぶりです」(二章の問20)と言えば、自分を謙遜し、相手をたてる配慮が見事に伝わります。
このように、生活の様々な場面、あるいはメールや手紙をしたためるときなど、折々にふさわしい表現で日本の心を伝えられます。
角を立てたくないときには、それなりの言葉がありますし、感謝をたくさん込めたいときにはそれにふさわしい言葉があるのです。
本書はふだん使っている一般的な言葉を大和言葉に言い換える、というテスト形式をとり、楽しみながら大和言葉を使いこなせるようにしました。
子どもの頃、年配の大人たちが使っていて、記憶に残っている大和言葉もあるかもしれません。そんな言葉をできる限り思い出してください。
わからないときは、すぐに解答を見ないでください。また再度、挑戦してください。脳のサビがとれ、活性化すること間違いありません。本書が美しい大和言葉を自在に使いこなすことに役立てば、これにまさる喜びはありません。
尚、今回は『60歳からの脳トレ・思い出しテスト』シリーズの生みの親である「ど忘れ現象を防ぐ会」が、企画・構成・編集面で全面協力しています。
美しい日本語を研究する会
目 次
大和言葉 思い出しテスト◎もくじ
その折々にふさわしい大和言葉を自在に使いこなそう ―はじめに
第1章 心に響く「自然、季節、状態」の言葉 【全34問】
日本の国ならではの四季の移ろいを、大和言葉で味わい学ぶ。
第2章 心に響く「おもてなし」の言葉 【全30問】
さりげない言葉遣いに、お客様への心配りが満ち溢れる。
第3章 心に響く「お付き合い」の言葉 【全51問】
ほんの少し違う言葉を選ぶだけで、お互いに心地よいひとときが過ごせる。
第4章 心に響く「仕事、勤しみ」の言葉 【全48問】
美しく柔らかな表現・伝え方で、仕事上の問題や人間関係が円滑に。
第5章 心に響く「遊び、学び」の言葉 【全39問】
無駄なようでそうでない、粋な生き方を示唆する表現を学ぶ。
第6章 心に響く「交情、心柄」の言葉 【全42問】
相手を思いやる優しい気持ちが、素直に伝わる表現・言葉遣い。
第7章 心に響く「暮らし=衣・食・住」の言葉 【全42問】
日々の事柄を柔らかい言い回しにすれば、また違った趣きが……。
第8章 心に響く「別れ、時」の言葉 【全34問】
やすらぎの言霊が、過ぎ去りし日々の思い出を輝かせ、心を癒す。