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総合出版 コスモ21

頭にいい、体にいい、楽しい本満載!

反骨のブッダ

ハンコツノブッダ

インドによみがえる本来の仏教

髙山龍智著

日本人が知らなかった仏教の真髄

 筆者は、在日インド人仏教徒と行動を共にする関係上、日頃から、仏教用語を原語から直接現代日本語に訳す機会が多い。この作業の中で、
「もしかしたらこれは、今日の日本人、特に青年層へ届く言葉ではないのか」
との考えに至り、はなはだ無謀は承知の上で、かかる一冊を世に出そうと志したのである。
 ブッダは、一人一人の悲しみに寄り添う連帯と共感(慈悲)により、偽りとまやかしに「反骨」の意志を示して立ち上がった。そしてその思いは、国と時代を越えて仏教徒の心に受け継がれ、今日まで生き続けていると筆者は信じたい。それが、本書表題の意味するところである。(序章より)

主な内容

序 章 今という時代の仏教
第一章 原始仏教ではなく、「原語」仏教へ
第二章 フォーエバー、ハッピー、オンリーワンという勘違い
第三章 「無」は「三猿」ではない
第四章 三宝の本来の意味とは?
第五章 慈悲とは未来への希望
第六章 アンベードカル、そして親鸞

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反骨のブッダ
価格
1512円(本体1400円)
判型
四六判
頁数
152 頁
発行日
2018.1.16
ISBN
978-4-87795-361-4
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立ち読み

巻頭に寄せて

 此の度、私の弟子・髙山龍智が一書を世に出すこととなった。

 題して『反骨のブッダ』とは、じつに龍智らしい書名であるが、彼は日本において、多くのインド人仏教徒と共に、世界全人類の大導師ビームラーオ・アンベードカル菩薩の大慈大悲、人間解放の御教えを弘通せんと、高らかに法炬を掲げていると聞いている。

「ボーディサットヴァ、バーバー・サーヘブ、アンベードカル」

 我らインドの仏教徒は、独立政府初代法務大臣にして憲法起草者、仏教改宗運動の大先達アンベードカル博士を「菩薩」とお呼び申し上げる。

 日本の仏教徒、あるいは僧侶の中には、このことを知らない方のほうが多いようである。

 しかし、インド社会の最下層に生まれ、数限りない差別と凄まじい抑圧を受けながらも、慈悲に基づく反骨の意志によって、一歩も怯むことなくそれに立ち向かい、人間平等を説くブッダの御教えを仏教発祥の地インドに復活せしめたその御方を菩薩と呼ばずして、何処に菩薩が居ろうか! なんのための仏法か!

 さて、龍智が此の書で語ることは、あくまで彼の領解である。言うなれば、地上を流れる幾多の川の、一筋に過ぎない。だが、あらゆる河川が海へ行き着くが如く、そんな彼をも漏らさず導くのが真如法性の大海である。そして、それはまた、龍智が日本で僧籍を置く浄土真宗の開祖、親鸞聖人の御教えにも通じると云えようか。

 現代日本の善男善女がこの書を通じ、各々みずからがさらにブッダの大白法に耳を傾け、アンベードカル菩薩の大白道に目を開かれる機縁とならんことを、南天竺龍宮城より願っている。

佐々井秀嶺

目 次

反骨のブッダ……もくじ

巻頭に寄せて

序 章 今という時代の仏教

第一章 原始仏教ではなく、「原語」仏教へ

仏典漢訳者、玄奘や鳩摩羅什の苦心

江戸庶民の仏教ジョーク

ブッダの言葉が「自国語」のインド仏教徒

音に宿る原語の息吹

第二章 フォーエバー、ハッピー、オンリーワンという勘違い

第一節 無常は「なげき」ではない!

無常を怖れる日本人、無常に希望を見たインドの仏教徒

自然環境や地形の違いで生じた食い違い

社会矛盾へのアンチテーゼ

闇ならばこそ、灯をともす

第二節 苦は「ネガティブ思考」ではない!

「リア充」という幻想

表裏一体の「スカ」と「ドゥカ」

第三節 無我は「アイデンティティの放棄」ではない!

無我とは、自由、平等、平和

「霊我」という支配原理

インドの「我」と日本の「我」

「我」はオンリーワンというアイデンティティの幻想

自我を自己承認(エゴ)と勘違いしてはいないか

無我はレイシズムを打ち砕く

第三章 「無」は「三猿」ではない

日本的理解の「無」とは

仏教の「無」とは、ベールで覆い隠し、曖昧にすることではない

「三猿」という処世術

いきなり「一〇〇点満点の正解」は出ない

インド人の情緒表現

第四章 三宝の本来の意味とは?

「仏法僧」に対する、大いなる誤解

反骨と平和的闘争

「サンガ」とは朋友のことでもある

階級によって分断された社会を融和するための「サンガ」

「僧法仏」であろう

サンガにダルマがあり、ダルマはブッダによる

現代日本人の共同体とサンガの違い

法とは祈りではない、行動である

真の賢人はサンガにいる

第五章 慈悲とは未来への希望

慈悲はサンガの実践面

ブッダの祖国インドでの、慈悲なる体験

慈悲とはすなわち希望である

第六章 アンベードカル、そして親鸞

現代インド仏教徒、その決意

仏教滅亡の歴史

インド仏教の復活

自由と解放、その絶唱

アンベードカル、そして親鸞

 

あとがきにかえて

プロフィール

髙山龍智(たかやまりゅうち)

1982年浄土真宗(東)で得度。寺院勤務の傍ら1992年より定期的に渡印し、日印でインド人仏教徒行動を共にしている。2009年にはインド仏教徒一億人の指導者である佐々井秀嶺師の44年ぶりの一時帰国を実現。また佐々井師著『必生 闘う仏教』(集英社新書)の編者も務める。アンベードカル博士国際教育協会参与。