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総合出版 コスモ21

頭にいい、体にいい、楽しい本満載!

ママの自己肯定感がグンと高まるアドラー流「感情マネジメント」

ママノジココウテイカンガグントタカマルアドラーリュウ「カンジョウマネジメント」

子育てのイライラ・怒り・不安は手放せる!

愛川よう子著

感情を味方につければすべてが変わる!

「私は“いいママ”になれるはず。けれども、その後の現実はまったく違っていた」
「なぜママになると感情をコントロールできないのか。感情をそのまま子どもにまでぶつけてしまう」
そんな子育てイライラママだった著者が、アドラー流のコーチングに出合い、自己嫌悪から抜け出し、感情を味方につけることで最高に幸せなママになる。その体験をもとに誰でも簡単に実践できる「感情マネジメント」を紹介。
感情を味方につけることで、4つの変化が起こる。
「気持ちがラクになり、自己肯定感が高まる!」
「辛い子育てがスッとラクになる!」
「夫婦関係がもっと良くなる!」
「ママから私へ 自分らしく生きられる!」
すでに実践したママたちからは
「怒ることがなくなった」
「ママ大好きと言ってもらえるようになった」
「こんなに毎日家族と笑顔で幸せに生きられるなんて!」
と数々の感動のメッセージが届いている。

主な内容

プロローグ 子育てのイライラ・怒り・不安は手放せる!
1章 自己肯定感がグンと高まる感情マネジメント
2章 子育てがスッとラクになる感情マネジメント
3章 夫婦関係がもっと良くなる感情マネジメント
4章 「ママ」から「私」へ! 幸せになる私をつくる

詳細な目次のページを開く

ママの自己肯定感がグンと高まるアドラー流「感情マネジメント」
価格
1650円(本体1500円)
判型
四六判
頁数
208 頁
発行日
2023.10.27
ISBN
978-4-87795-430-7

立ち読み

プロローグ 子育てのイライラ・怒り・不安は手放せる!

それまで体験したことのない感情が次々と襲ってきた

 この本は、子育て中のママに贈るアドラー流「感情マネジメント」です。

 ママになるまでの私は、思うようにならないことがあっても、ある程度は自分の感情をコントロールできると思っていました。

 ところが、いざママになってみたら、その自信は見事に打ち砕かれてしまったのです。思いどおりにならない子どものこと、夫婦関係のすれちがい、さらに仕事でのストレス……、それまで体験したことのない「イライラ」「怒り」「不安」「落ち込み」などの感情が次々と襲ってきました。

 それまでの私は、どんなにつらいときでも感情をコントロールして生きてきたつもりなのに、ママになった今はどうしてそれができないのか。ひとり戸惑う毎日が続きました。私のママ体験のスタートはそんな状態でした。

 もしもあなたが、同じような悩みをひとりで抱えていて、この本を手に取ってくださったのであれば、きっとお役に立てると思います。

 そう言えるのは、なぜなのか。まずはもう少し、私の話をさせてください。

私は“いいお母さん”になれるはず

 私は小さいころから、そして大人になっても長い間、上がったり下がったりする自分の感情の嵐に巻き込まれ、苦しい時期を過ごしてきました。ちょっとしたことでも他者と比較して自己嫌悪に襲われます。職場では「できる女」でありたくて、そんな仮面をつけて仕事をこなしていましたが、内心は自己否定の強い自分に苦しんでいました。

 それは、私が育った家庭環境や子ども時代の体験も影響していると思います。母子家庭、いじめの経験、激しい反抗期……。そんななかで

「生きるのってつらいし大変」

「人生って思いどおりにならないものだな」

「どうせ私なんて」

といった感情がいつも私のこころを覆っていました。生きているのがつらい、そんな時代が長くありました。

 私にとって大学を卒業し、社会に出て働くことは、そういう自分を手放すことでもあったのです。そして結婚し、子どもが生まれ、ママになったとき、私はこれでようやく普通の幸せを手にしたんだと思いました。

 子どもは本当に可愛いし、子育てはいろいろ大変なことがあっても幸せなものだし、私は“いいお母さん”になれるはず。生まれてきたわが子を抱っこし、愛しい顔を眺めながら、そう信じてやまなかった私。

 けれども、その後の現実はまったく違っていました。

イライラして感情をぶつけてしまう自分が情けない

 当時の私は毎日必死で赤ちゃんのお世話をし、子育てのノウハウ書を参考に、どんな小さな変化も見落とすまいと頑張っていました。

 本の情報とわが子の成長とを重ね合わせ、そのとおりに育っていると思えたら安心しましたが、反対にそうでないと心配で仕方ありませんでした。

 それでもなんとか子育てはできていましたが、様子が変わってきたのは子どもが2歳、3歳とイヤイヤ期を迎えたころです。

「ご飯たべようね」「それは危ないからいけないよ」

と一生懸命言い聞かせているのに、言うことを聞いてくれない。それどころか、癇癪を起こし、どこでもかしこでもひっくり返り大声で泣かれると、人目が恥ずかしいやら、どうしていいのかわからないやらで、ついイライラしてしまう。

 子どもは親の思うようには動いてくれないことは頭ではわかっていても、そんなことがたびたび続くと、このままだとどうなってしまうのだろうと焦ったり、私の方が泣きたくなったりすることも。やがて、その焦りや悲しみを通りこしてイライラすることがどんどん増えてきました。そして気づいたときには、言うことを聞かないわが子を怒ってばかりいる私がいたのです。

 それはママとして、わが子を一人の自立した人間として、しっかり育てたいという使命感・責任感から来るものです。「ちゃんと育てなければ!」「私がこの子をしつけなければ!」という気持ちで毎日必死でした。しかし、そうして必死になればなるほど、毎日ガミガミ怒ってばかりだったのです。

 夜、泣き疲れて眠った子どもの顔を見ながら、怒ることをやめられなかったことを悔やみ、情けない自分に涙することもよくありました。

 いいママになれると思ってスタートしたはずなのに、実際は理想のママとは程遠い自分、感情をコントロールできず同じ過ちをくり返す自分に、激しく自己嫌悪する日々が続きました。そのうち、幸せだったはずの子育てを苦行と感じるようになっていたのです。

 ママになる前、会社員として働いていたときの自分は、どんなにイヤなことがあっても、それを人にぶつけたりはしなかった。それなのに、幼いわが子には自分の感情をコントロールできず、イライラして感情をぶつけてしまいます。それは、自分が自分ではないような、恐ろしくて醜い自分に出会う感覚でした。

 正直、これほどまでに自分が感情的で、愚かで、情けなくちっぽけな人間だったのかと、打ちのめされたのです。そして、「どうしたらいいの⁉」「どうしたらいいママになれるの⁉」「誰か教えて!」そうこころの中で叫んでいました。

子どもが気づかせてくれた大切なこと

 そんな私が大きく変わるきっかけを作ってくれたのが、当時5歳だった長男の言葉です。3歳年下の弟と兄弟喧嘩をしていた長男のことを、私がいつものように叱っていたとき、長男が泣きながら私にこう言ったのです。

「どうせ僕が全部悪いんでしょ? 僕なんか、いなくなっちゃえばいいんでしょ?」と。

 その言葉を聞いた瞬間、私は頭をハンマーで強く殴られたような衝撃を受けました。

(え⁉ 私はそんな言葉、一言も言ってないのに! あなたが全部悪いとも、ましてや、いなくなってしまえばいいなんて、これまで一度も言ったこともないのに!)

 それでも長男は、私の関わり方から、そんなメッセージを受け取っていたのだと気づかされたとき、私は絶望し、いてもたってもいられなくなりました。自分ではそうは思っていませんでしたが、私が自分の感情のままにぶつかってきた結果、子どもはちゃんと育つどころか、自己肯定感すら育っていなかったのです。

 このとき私は、ようやく、

「このままではいけない。変えなければいけないのはこの子ではなく、私自身だったんだ」

と気がつきました。

(以下つづく)

目 次

ママの自己肯定感がグンと高まるアドラー流「感情マネジメント」……もくじ

プロローグ 子育てのイライラ・怒り・不安は手放せる!

それまで体験したことのない感情が次々と襲ってきた

私は“いいお母さん”になれるはず

イライラして感情をぶつけてしまう自分が情けない

子どもが気づかせてくれた大切なこと

コーチングとの出合い

なぜママになると感情をコントロールできないのか

感情には目的がある

感情を味方につければすべてが変わる

1章 自己肯定感がグンと高まる感情マネジメント
   ――ママになって自信を失ったあなたへ

生きていくうえで大切な自己肯定感

あなたの自己肯定感は条件付き?

【感情マネジメント1‐1】「自己肯定感を数字で書いてみましょう」

自己肯定感をいちばんに奪っているのは自分自身

【感情マネジメント1‐2】「こころの声を書き出してみましょう」

マイノートに書くこと(自由記述法)

マイノートを書く時間・タイミング

振り返る

ネガティブ感情との付き合い方

感情ではなく思考をコントロールする

悩まない体質になる「ゆる」習慣化の法則

ママだって甘えてもいい、できなくてもいい

あなたの自己肯定感を左右するセルフイメージ

【感情マネジメント1‐3】「セルフイメージを書き換えてみましょう」

ママの自己肯定感を育てる魔法の言葉

【感情マネジメント1‐4】「自分を褒める言葉を書いてみましょう」

★ママSTORY★いつも自分にダメだししていたママが一生ものの自己肯定感を手に入れた

2章 子育てがスッとラクになる感情マネジメント
   ――子育てでイライラしやすいあなたへ

子育てがつらいと感じるママへ「あなたは大丈夫」

怒りやイライラの正体を知ろう

タイプ別にイライラを分析

★べき・ねばママ

★オロオロママ

★冷静沈着ママ

★マイペースママ

イライラをコントロールする「3ステップ」

【ステップ1】怒りの根っ子にある感情に居場所を与える

【ステップ2】自分の中にあるマイルールや期待が何かを発見する

【ステップ3】マイルールや期待を書き換えたり、緩めたりする

【感情マネジメント2‐1】「マイルールを書き換えてみましょう」

怒らずに気持ちを伝える方法

【感情マネジメント2‐2】「イライラ観察レコーディングをしてみましょう」

「ダメ出し子育て」から「あるもの探し子育て」へ

【感情マネジメント2‐3】「わが子にあるものを探してみましょう」

完璧なママじゃなくて大丈夫、オンリーワンママになろう!

あなたらしい子育ての軸を見つけよう!

【感情マネジメント2‐4】「子育ての軸を見つけてみましょう」

「信じる子育て」をしよう

★ママSTORY★「怒っちゃダメ」から「怒っても大丈夫」な絆を結べた

3章 夫婦関係がもっと良くなる感情マネジメント
   ――夫婦関係に悩んでいるあなたへ

夫婦関係はママの幸せの大切な構成要素

あなたの夫婦のカタチはどのタイプ?

①激情型夫婦/②ワンオペ夫婦/③仮面夫婦 /④無関心夫婦/⑤愛情夫婦

夫婦仲がうまくいかない理由

妻が変われない本当の理由

相手を許せない裁判官――人にはそれぞれの価値観がある

パートナーシップ改善のカギ

【感情マネジメント3‐1】「自分が望む夫婦像を描いてみましょう」

夫婦関係をこじらせる思い込み

【感情マネジメント3‐2】「思い込みを手放してみましょう」

夫婦関係改善コミュニケーション「3ステップ」

【ステップ1】伝えたい本当の気持ち、言葉を事前に整理しておく

【ステップ2】話をしやすい環境や時間を設定する

【ステップ3】話し合いの見通しを立てる

「ありがとう」が円満の秘訣

【感情マネジメント3‐3】「感謝日記を書いてみましょう」

夫を最強の味方にする

ご機嫌な妻でいる秘訣

★ママSTORY★離婚寸前! から夫の良き相談相手にまでなった

4章 「ママ」から「私」へ! 幸せになる私をつくる
   ――自分らしく生きられていないと感じているあなたへ

ママだからという呪いの呪文

「人生の主人公として生きる」というマインドセット

悩みから抜け出す方法

自分軸を持つということ

なぜ自分軸が大切なのか?

他人軸になってしまう理由

【感情マネジメント4‐1】「自分軸を習慣化してみましょう」

人生を切り拓く力

「自信がない」世界から引っ越そう

強み・才能の見つけ方

【感情マネジメント4‐2】「強み・才能を発掘してみましょう」

未来の記憶をつくる

【感情マネジメント4‐3】「未来記憶を作ってみましょう」

【ステップ1】未来を描く

【ステップ2】ヒーローインタビューに答える

未来の理想の自分として生きる

★ママSTORY★自分にはなんの取り柄もない、この先何がしたいかもわからなかったのに、大きな夢を見つけて動き出した

 

エピローグ

プロフィール

愛川よう子(あいかわようこ)

1976年生まれ、二児の母。メンタルコーチ、公認心理師、一般社団法人日本親子コーチング協会理事、MUSEママコーチスクール主宰。

会社員時代、自身の子育ての挫折からコーチングに出合い、それをきっかけに親子の信頼関係の土台をつくり直す。その経験を生かして、同じように子育てで悩む母親たちにコーチングの輪を広げたいとプロコーチに転身。

アドラー心理学に基づいた「勇気づけ」や「聴く」「伝える」コミュニケーションを交え、子育てママのイライラ・自己嫌悪を解消し、子どもの勇気と自信がぐんぐん育つ「子育てコーチング」を専門にしている。講演会・研修・コーチング講座・セッションなどを行う。アドラー流コーチングをベースに、これまで1300人以上のママが変化した感情マネジメントやノートワークを取り入れ、女性の3大悩み(子育て・パートナーシップ・仕事)を解決する独自カリキュラムを開発。現在はママのためのコーチングスクールを創設し運営しており、好評を博している。

ママたちからはたった半年で「怒ることがなくなった」「ママ大好きと言ってもらえるようになった」「こんなに毎日家族と笑顔で幸せに生きられるなんて!」と数々の感動のメッセージが寄せられている。