給食で死ぬ!!
キュウショクデシヌ!!
いじめ・非行・暴力が給食を変えたらなくなり、優秀校になった長野・真田町の奇跡!!
大塚貢・西村修・鈴木昭平共著
子どもを救った奇跡の食育
非行で荒れた中学校に赴任して、「給食」と「花」で優秀校に変貌させ、その後教育長として赴任した長野県真田町を「非行ゼロの町」に大変身させるなど、子どもを救った奇跡の食育を紹介する。DVD付き。
主な内容
第一章 荒れていた中学が「給食」と「花」で優秀校に変貌
第二章 「荒れた町」が「非行ゼロの町」に大変身
第三章 生活習慣病予備軍をなくし医療費を下げよ!
第四章 改善のカギは食べ物と教育環境にあった!?
第五章 「食と潤い」で企業も驚くほど変わる
第六章 まずは地元から学校給食を変える
第七章 「食」を変えることで知的障がい児が大幅改善
あとがき やむにやまれぬ思いを持った人間が世界を変える
本書は、DVD付です。その一部を紹介します。
- 価格
- 1540円(本体1400円)
- 判型
- 四六判
- 頁数
- 208 頁
- 発行日
- 2012.9.21
- ISBN
- 978-4-87795-239-6
立ち読み
あとがき やむにやまれぬ思いを持った人間が世界を変える
私は、現在一般社団法人エジソン・アインシュタインスクール協会の専務理事として、知的障がい児の改善に取り組む保護者の方々のためのセミナーの講師、そしてサポートをさせていただいております。
また、福島原発事故後の放射線被曝を何とかして軽減する方法はないものか、との思いから2011年4月に『放射能汚染から命を守る最強の知恵』(阿部一理・堀田忠弘著、コスモ21刊)の出版をプロデュースし、「日本を放射線被曝から守る会」を設立、推進委員長を務めております。
私が初めて大塚先生のお話を講演でお聞きしたとき、正直耳を疑いました。
「まさか、学校給食を変えるなんて……。そんなことができるのか……」と。
私は、いつも知的障がい児の保護者の方々に訴えている「食」の改善、その重要性について、私の力が至らず、なかなかしっかりとしたカタチで伝えきれていないことを、非常に申し訳なく思っておりました。
そこで、私はまさに「食」と子どもの健全な発育とのかかわりを、自ら実証された先生に、「先生の偉業を多くの親御さんにお伝えしたいのです。本当にお願いします!」と土下座せんばかりの勢いでお願いし続け、ようやく今回の出版に至りました。
大変ご多忙の中、お時間を割いていただいた大塚先生に、この場を借りて深く御礼申し上げます。
この本は、全国のすべての親御さんに、本当に読んでほしい本です。
そして付録のDVDを、是非多くの親御さんに見てほしい、と切に願います。
大塚先生の本気が、長野県上田市の中学校、小学校の子どもたちの未来を変えたのです。先生の子どもたちへの愛、教育に賭ける情熱、その慈愛に満ちた表情とまなざしに触れることで、みなさんの人生が大きく変わるキッカケになる、と確信して出版社に強引にお願いして添付されることになったDVDなのです。
2011年の東日本大震災、そしてそれに続く福島原発事故から1年半が過ぎようとしている今日、私たちは問われています。
自らの未来を、自分の愛する者の未来をどうしたら守れるか? と。
絶望的になってしまうことも多々あることでしょう。
日々接する政府・行政の無策、当事者意識、危機感の欠如を見るたびに、私自身も無力感、絶望感に苛まれることは度々です。
しかし、「あきらめるわけにはいかない」。
それが愛する者を持つ人間の責任ではないでしょうか。
大塚先生はあきらめなかった。
そして本書に登場する西村先生、鈴木先生も、絶望の淵から甦り、あきらめることなく、自分のできることを発見し、体を張って、日々子どもたちの未来のために奮闘し続けています。
どんな人間にも、自分にしか伝えられないことがあり、自分にしか支えられない人がいる。
これは私の信念です。
それを発見した人の内側からやって来るもの、それは「やむにやまれぬ思い」です。
スワンベーカリーという従業員の約半分が障がい者のパン屋さんがあります。現在、店舗数は約20店舗、すべての店舗が黒字です。この店を運営している株式会社スワンの海津歩社長のお話を聞く機会がありました。彼の言葉は、私に衝撃を与えました。
障がい者を雇用することをお考えの会社の担当者の方にお伝えしたいことがあります。
「いいことをしたい」とか「世のため人のためになることをしたい」とかそんな考えで障がい者雇用をやろうとしたら、大火傷しますよ。「やむにやまれぬ思い」がなきゃ駄目なんです!
この本を読まれた読者の中の1人でも多くの人が、自分の中に「やむにやまれぬ思い」を発見し、自分の愛する人々のために、志に燃えて生きる方が生まれることを願い、祈り、筆を置かせていただきます。
一般社団法人エジソン・アインシュタインスクール協会 専務理事 井上祐宏
目 次
もくじ・・・給食で死ぬ!!
第一章 荒れていた中学が「給食」と「花」で優秀校に変貌
赴任した中学校の状況──非行を犯す中学生が続出!
非行の原因はつまらない授業にあった!
何はともあれ授業の改革を!
教師の熱意が授業を変えた
コンビニ前で張り込む──食の調査
お弁当にはお母さんの愛情が詰まっている
くわしい調査で見えてきた〝食の実態〟
●コラム じつはたくさん摂っている食品添加物
給食を変えるしかない!?
とんでもない校長と言われても私は引かない!
子どもたちが本を読み出した
花作りで心に潤いを
咲いたら分かる花の美しさ
だれも見ていなくても花壇を世話する子どもたち
第二章 「荒れた町」が「非行ゼロの町」に大変身
夜中の張り込み──盗まれたオートバイを探す
腐らないパン?
米を自分で買い歩く
無農薬、低農薬の素材を使った給食がついに実現!
子どもに魚を食べさせたい
給食を変えたら子どものアトピーが消えた!
非行が消え不登校の生徒がいなくなった
塾に行かなくても高レベルの学力を保持!
食べているもので子どもの描く「絵」も変わる
『子どもの脳が危ない』福島章(PHP新書)の元になった論文と
子どもの絵に現れる農薬多用地域と農薬不使用地域での違い
9割の生徒が「授業がよく分かった!」
──アンケートから見える授業内容の向上
子どもたちが楽しく通学、家でも自主的に学習!
第三章 生活習慣病予備軍をなくし医療費を下げよ!
全国初!「食のまちづくり条例」を制定した小浜市
──「食」で子どもの学力日本一に、お年寄りは明るく元気に──「食育推進都市宣言」をした三島市
差別のない教育──障がい児を白眼視することは絶対許せない!
日本中が第二の夕張に!?──医療費を膨らませないことが先決!
●コラム どこまで増える!? 破綻への道をひた走る国民医療費の実態
崩壊が目に見えている年金制度
勇気を持って医療費削減に取り組む町
食を変えることで子どもが変わり、大人が変わり、町の犯罪件数が半分に!
第四章 改善のカギは食べ物と教育環境にあった!?
……謎の青少年事件が起きるワケ
驚くべき凶悪犯罪の「共通点」
「佐世保小6女児同級生殺害事件」
「板橋両親殺害事件」
「奈良医師宅放火殺人事件」
「会津若松母親殺害事件」
「秋葉原通り魔、荒川沖駅通り魔、元厚生事務次官宅連続襲撃事件」
「秋田児童連続殺害事件」
「神戸連続児童殺傷事件──酒鬼薔薇聖斗」
●コラム 犯罪と「食べ物」の微妙な関係
第五章 「食と潤い」で企業も驚くほど変わる
社員食堂で無農薬栽培のお米や野菜を提供
花は人の心を動かす
アメリカでもハンバーガーの高カロリー給食追放運動
特別取材 食と花で社員に健康を 株式会社コロナ 代表取締役社長 内田 力
・「日本の食」への危惧
・無農薬米を生産し美味しい食事を社員食堂で提供
・花いっぱい運動
・コロナのアクアエア事業への取り組み
・食は人に良いと書く
第六章 まずは地元から学校給食を変える
憧れのプロレスの世界へ……
アメリカへ渡り体を大きくする
ヨーロッパから帰国、そして再度の渡欧へ
ガンの宣告
台湾へ、そしてシチリアへ
インドで死の恐怖と闘って……
マクロビオティックを実践
玄米を食べながら──復帰への道のり
フリースクール設立
政治家として「食の改革」を訴える
給食改革への決意。そして給食改革の大先達「大塚貢先生」との出会い
第七章 「食」を変えることで知的障がい児が大幅改善
給食を変えたことで子どもが変わった!――大塚貢先生との出会いで受けた衝撃
イギリスの学校給食を変えた男「ジェイミーのスクール・ディナー」
世界を震撼させたイギリス暴動の遠因は学校給食?
知的障がいは改善できる
ダウン症でも改善は十分可能!
目標はエジソンやアインシュタインを超える人材を生み出すこと
エジソン・アインシュタインメソッドの3本柱
エジソン・アインシュタインメソッドと大塚方式の共通点
親が本気になることで子どもが変わる!
川崎さんご夫妻と感動の再会!
ポストハーベスト(収穫後)農薬の危険性
学校教育と家庭教育の連携こそが日本の未来を作る
あとがき やむにやまれぬ思いを持った人間が世界を変える