発達障がい児が普通級に入れた!
ハッタツショウガイジガフツウキュウニイレタ!
医師も認めた!ぶっちぎりですごい!!/こどもの脳にいいこと3/中度、重度の子が改善! 7人の事例集
内藤眞禮生・鈴木昭平著
積極的な「改善法」を提唱するEEメソッド
発達障がい児に対して、「療育」ではなく、積極的な「改善法」を提唱するエジソン・アインシュタインメソッド。このEEメソッドで、何よりも親御さんが望む、普通学級に進学するケースがぞくぞく生まれている。発達障がいの治療に積極的に取り組んでいる、ブルークリニック青山の内藤眞禮生院長も、EEメソッドに賛同・理解を示す。
- 価格
- 1430円(本体1300円)
- 判型
- 四六判
- 頁数
- 168 頁
- 発行日
- 2014.7.7
- ISBN
- 978-4-87795-292-1
立ち読み
まえがき 発達障がい児でも普通学級に進学できる!
もともと大学院で経営学を研究し、短大で教えていた私が、紆余曲折を経て、オリジナルの「*発達障がい児」の教育法を編み出し、それをみな様にお伝えするようになって25年が過ぎました。
最初は地方で細々とやっていた活動も、今では「エジソン・アインシュタインスクール協会」という協会となり、全国に支部を持つに至っています。この間、発達障がい児の改善指導例は1500人を超えます。
自閉症、発達障がい、ADHD(注意欠如多動性障がい)、アスペルガー症候群、学習障がいなど、発達障がい児は今、非常に増えています。ダウン症などの染色体異常も同様です。
ところが年々増加しているのに、教育法や改善法が確立されていません。我が子が発達障がいとわかったとき、親御さんはそれだけでも計り知れないショックを受けます。さらに、それを改善させる方法がないという無残な現実にも直面しなければならないのです。
療育機関、特別支援学級・学校で行われていることは、「療育」であって、積極的に改善させるための「教育」ではないのです。もちろん現場においては心理の先生、療育の先生たちが、とても熱心に取り組まれていることには頭が下がります。
しかし、私の方法は「療育」ではなく、積極的な「改善法」なのです。
それこそが、私が提唱する方法、エジソン・アインシュタインメソッド(=EEメソッド)が、これだけみな様の支持をいただいている理由だと思っています。
EEメソッドについて、「エビデンス(科学的根拠)がない」「標準化された方法ではない」と批判を受けることもあります。私も学者の端くれだった者として、エビデンスの重要性は十分に認識しているつもりです。
しかし、私にはそれを学術的に実証している時間がありません。それよりも実際に一人でも多くの子どもの改善に時間を使いたいのです。ですから、当初「わかってくれる人だけがわかってくれればいい」という気持ちでいたことも事実です。
ところが、一生懸命にやっているうちに、医師や教育者、あるいは科学者といった専門家の方々がEEメソッドに関心を持ってくださり、それを臨床現場に取り入れてくださるケースも増えてきたのです。
今回は「ブルークリニック青山」の院長で、栄養療法、点滴療法など、統合医療を実践されている内藤眞禮生先生のご賛同を得て、本書に共著者としてご協力いただくことができました。
内藤先生は、もともと総合病院の内科部長でしたが、ご長女のアトピーを経験されたことから、東洋医学を研究されたことを発端に、漢方医学、インド医学のアーユルヴェーダ、酵素栄養学など、各種医療について広く研究され、青山にクリニックを開業され、西洋医学・東洋医学を統合したすばらしい医療を実践されています。
発達障がいについても「器質的な精神・心理障がいではなく、脳神経の代謝異常である」との見地から画期的な治療を行っておられ、めざましい効果をあげておられます。
私どものEEメソッドと、内藤先生の治療がタッグを組むことで、極めて強力な発達障がい児の教育法・改善法が実現できると信じています。
お子さんに発達障がいがあるとわかったとき、ショックを受け、どの親御さんも断崖絶壁から突き落とされるがごとき絶望に襲われると存じます。しかし、ここに確かな改善法があるのです。
私にいわせれば、発達障がい児は天才性を秘めています。地球の将来を担う大事な宝です。エジソンもアインシュタインも発達障がいがあったといわれます。だからこそ、あのような世紀の大発明、人類史に残る偉大な学術成果を残せたのです。
あなたのお子さんは、地球の未来、人類の未来を担う天才に育つ可能性すらあります。10年後、20年後のエジソンであり、アインシュタインなのです。
ただし、そのお子さんの教育にはいわゆる普通の療育ではなく、スペシャルな方法で教育をする必要があるのです。EEメソッドこそは、まさにその「スペシャルな」方法なのです。
と、私はどこにいってもこのようにお話申し上げるのですが、この話を聞くとどの親御さんも困惑されるようです。
「うちの子は言葉も出ないのに天才児なんてとんでもない」
「奇声をあげて暴れまわって人に迷惑ばかりかけているこの子が、人の役に立つ日が来るなんてとても考えられない」
そしてみなさんが口をそろえておっしゃるのは、「とにかく普通に育ってほしい」「普通学級でほかの子に迷惑がかからないように過ごせればそれでいい」ということです。
発達障がいのお子さんの第一関門となるのは、小学校の入学です。ここで普通学級ではなく、特別支援学級、あるいは特別支援学校に振り分けられることが多いのです。
親御さんであれば我が子を普通学級に入れたいと思うのは、当然です。
そこで本書の2章においては「発達障がい」の診断を受けたのち、普通学級に進学した子どもたちのケースを紹介しています。この方々のケースを見れば、みなさんもきっと勇気づけられ、希望が湧いてくると思います。
この教育法は私や、協会のカウンセラーが行うものではありません。お母さん、お父さんが家でお子さんを教育する、その方法なのです。とにかく「やるか」「やらないか」、その違いだけなのです。
みなさん、「とにかく普通学級に」とそれだけを願っておられる方が実に多いのです。成績がいいとか悪いとか、そんな贅沢なことは望むべくもないとおっしゃいます。
しかし、今はそういっておられるお母さん、お父さんも、数年後にはきっとお子さんのテストを見て「え、90点? がんばったけど、ここさえミスしなければ100点だったのに、もったいない」などと「贅沢な」ぼやきを口にしておられることでしょう。
だまされたと思って試してください。その先に必ず希望はあるのです。
目 次
もくじ◎発達障がい児が普通級に入れた!
まえがき 発達障がい児でも普通学級に進学できる!
1 発達障がいを改善させるエジソン・アインシュタインメソッドとは
発達障がいを改善させる治療法はないというのが医学の常識
脳の神経回路を増やせば「発達障がい」は改善
改善プログラムを実践してみよう
エジソン・アインシュタインメソッドの三つの柱
〈①ご両親の意識改革と指導能力向上〉
お父さんはお母さんのサポート役に回る
お母さんは最高の「先生」
気絶するほど子どもをほめる
〈②お子さんの体質改善〉
お子さんをしっかり抱っこしてあげる
発達障がい児を改善する食事
①食物繊維とフラクトオリゴ糖で「出す」ことを
胎便を出す
デトックスのために味噌・塩が必要な理由
どんな味噌、塩を摂ればいいのか
②レシチン、DHA、EPAを「入れる」こと
しっかり摂りたい栄養素
・レシチン/・DHA、EPA/・糖鎖
脳に効く脊髄マッサージ
足のマッサージでぐっすり眠れる
〈③超高速学習法〉
右脳を刺激する超高速学習
言葉がけで子どもはぐんぐん伸びる
子どもにやってほしいことを「歌でインプット」
まったく言葉の出ないお子さんに試してほしい「発語ノート」
五つの魔法の言葉
10分間バスタイム学習法
いつからはじめればいいのか
EEメソッドは4ヶ月を目安に
2 障がい児でも普通学級に行けた! 喜びの体験談
軽度自閉症と診断されるも私立小学校に進学
特別支援学級から普通学級へ編入!
「絶対に特別支援学校」といわれたが普通学級に就学できた
足し算ができず低成績に悩むも、100点を取れるまでに成長
自閉症を疑われたが、普通学級で元気に楽しく通っています
EEメソッドを開始して2日目で改善を実感! 言葉が飛躍的に伸びた
3 発達障がいの改善は腸の改善から 医師・医学博士内藤眞禮生先生との対談
西洋医療の限界に気づきさまざまな療法に取り組む
代謝障害の原因は遺伝子要因と環境要因
腸の異常が脳に悪影響を及ぼす仕組み
重金属による汚染も発達障がいを引き起こしている
代謝障害治療1年で普通学級へ
ほとんど出なかった言葉がポンポン出て、驚異の成長を遂げた
17歳のADHDでもめざましく改善
皆が改善方向に向かっている
「右脳と左脳の違い」を明確にした「EEメソッド」に共鳴
天才性を秘めた発達障がい児が持つ無限の可能性
「医療の常識」を超えていく「発達障がい児教育」
対談を終えて――クリニックの現場から
あとがき