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総合出版 コスモ21

頭にいい、体にいい、楽しい本満載!

玄米は神様からの贈り物「今すぐ食事を変えなさい」

ゲンマイハカミサマカラノオクリモノ「イマスグショクジヲカエナサイ」

薬に頼らず病気に克つ「食の予防医療」

松田史彦監修 高浜はま子著

玄米菜食が医療・看護・介護に大変革を起こす

看護師であり療術家である著者は、自ら治療院を開き、健康を回復する食についての研究と実践を長年にわたり続けてきた。そこでたどり着いたのは玄米菜食を中心とする食事で健康の土台をつくることである。それは医療・看護・介護の土台でもあることを実証した内容が本書である。そして、医療・看護・介護に玄米菜食を取り入れることで大変革が起こると述べている。
世界では、食事こそ心身の健康の核心であり、食事の主流はプラントベース(植物性中心の食物)とホールフード(全粒穀物)になっている。これに対して日本では、玄米菜食こそプラントベース、ホールフードの代表であることが、本書を読むと納得できる。
「薬中心から玄米菜食中心に変えるだけで心身自立の土台ができる」
「『食の予防医療』で薬に頼らず病気に克つことができる」
ことが、看護師であり療術家である著者が取り組んできた実践内容と素晴らしい事例を通して説明されていく。
そして、薬中心から玄米菜食中心に変えることで、心身自立の土台ができていくことをわかりやすく解説している。
本書の後半では、著者が長年身を置いてきた医療や看護、介護の世界に玄米菜食を導入することで本来の姿へと大変革がもたらされると述べられている。
「食物について知らない人が、どうして人の病気について理解できようか」という本書を貫く訴えが実感として伝わってくる。
もちろん、玄米菜食の実践書としてもわかりやすいレシピがカラーで掲載されている。誰でも今日から始められるようになっている。

「私も同じ思いです。高浜先生の提唱される食と看護、介護が全世界で実践されれば、この世界から病む方々が減り、皆が健康的で幸せな生活を送れるだろうと、私は思います」(監修のことばより)

主な内容

プロローグ 看護師の私が療術院で証明した「玄米菜食」の力
1章 玄米菜食から日本人の身体・精神は変わる!
2章 「玄米菜食+代替医療」で心身が生まれ変わる
3章 世界で広がる「食」革命
4章 医療・看護・介護を変える玄米菜食の力
付録 簡単にすぐ始められる玄米菜食レシピ(カラー)

詳細な目次のページを開く

玄米は神様からの贈り物「今すぐ食事を変えなさい」
価格
1980円(本体1800円)
判型
四六判
頁数
400 頁
発行日
2023.5.11
ISBN
978-4-87795-425-3

立ち読み

プロローグ 看護師の私が療術院で証明した「玄米菜食」の力

 私たちは今、医療、看護、介護といった分野において、いくつもの大きな課題を抱えています。近年猛威を振るった新型コロナウイルス感染症の拡大だけでなく、ガンや糖尿病などの生活習慣病の増加、不妊症の増加、発達障害の増加、高齢者が複数の病気を抱えることによって生じる介護負担の増加など、健康で幸せな人生を送ることはますます難しくなっています。このような課題に、進歩し続けているはずの現代医療は充分な対応ができないままです。

 じつはこれらの問題には、ある共通点があります。皆さんは何だと思われますか?

 全ての問題に共通するもの、それは「食事」です。

 本書を読んでいただければ、私たちが日常、当たり前に食べているものが心身の健康をいかに左右しているかが見えてきます。そして、これまでの「食事」に対する認識を転換する以外に、個人の健康はもちろん、日本の医療を未来につなげる道は無いことがわかります。

免疫力を上げることがもっとも大事

 2019年より新型コロナウイルス感染症が世界的に流行し、2023年2月時点で日本では約7万人、世界では約600万人以上が死亡したといわれています。また、これらの方々の多くは元々、基礎疾患(高血圧・高脂血症・肥満・糖尿病・呼吸器疾患・心臓病・ガンなど)を患っており、免疫力が低下していて、そのことが原因で肺炎などが重症化し、亡くなっているものと考えられています。また、その多くは高齢者です。

 逆にいえば、免疫力が高ければ新型コロナ感染症に罹っても、無症状か軽症で済む可能性があるともいえるでしょう。

 同じく感染症であるインフルエンザの場合、毎年約一万人の方々が亡くなっていますが、これに対しては任意でワクチンの予防接種を行うことができます。しかも、毎年経験を繰り返してきたため、私たちは比較的怖がらずに冷静に対処してきました。

 一方、初めてのコロナウイルス感染症に対しては、マスク、うがい、手洗いをする、三密を避ける、予防接種をするなどという対策を取っていますが、予防接種については3回、4回と受けた人でもコロナウイルスに罹ることがわかり、皆さん不安に感じられたものと思います。

 インフルエンザやコロナウイルス、さらに次に発生する可能性のある未知の感染症に対しても、もっとも重要な対策は「免疫力を上げること」です。そのための確かな方法がわかれば、過度に怖がらずに対処できるはずです。

 免疫力が重要となるのは、もちろん感染症に対してだけではありません。ガンや糖尿病などの生活習慣病を予防、改善するためにも、免疫力を向上し、維持することが大切です。

 日本では毎年約100万人がガンに罹り、約30万人から40万人が死亡します。生涯の中では2人に一人がガンに罹患し、3人に一人がガンによって死亡するという大変な状態が起きているのです。人数的に見れば、これはコロナウイルス感染症よりもかなり深刻な問題です。アメリカをはじめとする先進国ではガンの患者数が減少傾向にあるなかで、日本ではうなぎ登りに増えています。日本は、先進国のなかでも世界トップクラスのガン大国なのです。

 なぜこのようなことが起きているのか、皆さんは考えたことがありますか?

 これまで私たち日本人は、現代医学中心の医療に慣れ、病気をしたときは病院に行けば助けてもらえる、薬をもらって飲めば治ると考えてきたと思います。しかし、生活習慣病は現代医学では完治することができません。対症療法として死ぬまで薬を飲みなさいと言われることがありますが、薬は長く飲み続けるほど副作用による弊害(医原病)を抱える可能性も高くなります。

 一方、アメリカでは約40年前から現代医学と各種の自然療法(代替医療)の良い点を取り入れた補完代替医療(統合医療)が、主に生活習慣病対策として行われています。その流れは世界にも広がっているのです。ところが日本では、代替医療は未だ国民皆保険制度のなかで行われていません。一部の開業医・治療院では統合医療を自由診療によって行っているところもありますが、まだまだ少数です。

 それでは私たちは、ガンや糖尿病などの生活習慣病やこれから現れる感染症に対して、いったいどのように向き合っていけばよいのでしょうか?

 そのためにもっとも重要なことが、日々の食事を「正しい食事」に変えることなのです。

 具体的には、動物性食品(肉・卵・乳製品など)の摂取を減らし、植物性食品(プラントベース)・未精製穀物(ホールフード)を中心にした食生活に切り替えることです。

 特にこの本では、プラントベース・ホールフードの食事として、「玄米菜食・一汁一菜」(玄米+具だくさん味噌汁+漬物や野菜のおかず一品)による食養法を、皆様にご紹介しています。

 なかでも私が実践・指導している「発酵玄米」は消化・吸収の良いもので、炊飯ジャーを使い普通のご飯を炊く要領で玄米を炊くことができます。初めて食べた方でも「これが玄米? モチモチしてお赤飯のようで美味しい。これなら食べられる」と言われることが多く、小さな子どもから義歯をつけた高齢者まで、とても喜ばれています。

 一般の方々にも、予防食・日常食・治療食・介護食・健康長寿食として、またダイエット食・美容食・子育て中の方々の健康教育食として、さらに免疫力を上げる食物として有効ですし、コロナウイルスなどの感染症対策にも応用することができます。

 私は、自分自身がこの食養法を実践するだけでなく、私の営む代替医療の療術院においても、来院された方々に対して食養法の指導を行っています。療術院には、足腰の痛み、五十肩、椎間板ヘルニア、脊椎間狭窄症などを合併したガンなどの生活習慣病の方も来院されます。私はそのような方々をみて、代替医療の施術によって改善させるだけではなく、同時に生活習慣病を根本から改善してあげたいと思ったのです。

 療術院で食事指導するとき、皆さんは全員「食事はなんでもお腹いっぱい食べれば栄養が摂れると思っていた」と言われます。日本は飽食で、なんでも美味しいものがすぐに手に入る状況にあるので尚更です。

 私は、日本は今、自分たちの「食事」を見直し、冷静に病気に対する見方、考え方を捉え直さなければならない危機的な状況に来ていると考えています。生活習慣病を予防し、健康を守るためにも、私たちは何を選んで食べ、何を食べないのかを知る必要がありますが、日本国民のほとんどは残念ながら、その情報を知らされないままで過ごしているのが現状だと思います。早急にそのことを、国民一人ひとりが気づく必要があります。

看護・介護の負担を軽減できる食事療法として普及させたい

 私は療術院を開設し20年間、看護師・代替医療の療術家として生活習慣病の方々に玄米菜食を中心にした養生食を指導してきました。その結果、生活習慣病(ガンをはじめ、高血圧、肥満、便秘、生理痛、糖尿病、膠原病、認知症、不妊症、精神障害、子どもの病気など)の方々が次々と改善していくのを目のあたりにしてきました。

 このような働きかけは私の療術院に限ったことではなく、たとえば2009年より沖縄の琉球大学病院では、国立大学病院として初めて入院患者さんに玄米菜食を提供するシステムが導入されました。詳しくは本文中でご紹介していきますが、そのほかにもこのような取り組みはさまざまな地域、機関で実践・研究されています。

 また、この本の中では、私がこれまでに指導体験した延べ一万人の中から、玄米菜食による食事療法に取り組まれた方々の事例をご紹介しています。この方法で得られた結果の特徴は次頁の表にある通りですが、より多くの方たちが実践できるようにお知らせしたいという思いで、この本を書きました。ご自分や身近な人の健康管理を考えている方はもちろん、すでに栄養学を学び患者さんに食事指導を行うことのできる看護師(約200万人)の方たち、地域医療に介護職(約180万人)として携わられる方たちが活用されることを願っています。それによって患者さんの状態が改善し、看護・介護の負担が大きく軽減する助けになればと期待しています。

 少子高齢化の日本では、現在多くの方たちが家庭内での介護を行っています。そのなかには老々介護を行っている方も多く、一人で暮らす高齢者の方も増えてきました。一人で5つ以上の合併症を抱え、5、6種類以上の薬を飲んでいる高齢者も多くいます。

 長寿社会にはなりましたが、人生の最後の時期に自立した生活を送ることができなくなる期間(平均寿命と健康寿命の差)は、2019年時点で男性は平均で約9年、女性は平均で約12年であり、その間にはなんらかの介護を受けるようになります。

 2025年には、団塊の世代を中心に75歳以上の人口がピークを迎えて3500万人となり(日本全体では3〜4人に一人)、看護・介護の手がさらに必要になることは避けられない状況です。特に介護上での問題が大きい認知症は、高齢者のおよそ5人に一人が発症すると推計されており、その進行は20年以上前から始まっているともいわれています。

 こうした状況に対処するために、もっとも最優先に取り組むべきなのが、まだ若いとき、できれば子どものころから生活習慣病にならないための「正しい食事」を身に付けることです。

 高齢者の方はさらに、適度な運動などを取り入れることで良い睡眠を取り、足腰を鍛えることによって、自立した生活を少しでも長く保つようにすることです。

 看護・介護についていえば、「食で病気を予防する」という考え方、「食の予防医療」(玄米菜食、プラントベース・ホールフード)を中心に据えた予防食・治療食の指導が行われることによって、生活習慣病の改善が確実に進み、医師・看護師・介護士の手から自立する方が増えるでしょう。そうなれば、医師の過労が解消され、看護師不足、介護士不足を補うことができますし、各種の検査回数や多剤服用を減らし、医療費の高騰を食い止めることにつながります。本書ではこのような考えに基づき、これからの看護システムとして『21世紀の看護モデル・高浜理論』を提案しています。

 この本は、健康と食事の関係について関心のある方々や若い方々、現在介護をされているご家族や自ら何らかの生活習慣病を患っておられる方々にも参考にしていただければと思いまとめたものですが、特に四章は、看護職の方や看護学生向けに書いています。介護職の方は『看護』を『介護』に置き換えてお読みください。その他の医療従事者、保健、福祉、教育分野の方々には、これからの21世紀の予防医療、健康増進を行うために「食による予防医療」が果たす役割について考える機会にしていただければ嬉しく思います。

(以下つづく)

目 次

玄米は神様からの贈り物 「今すぐ食事を変えなさい」……もくじ

監修のことば

プロローグ 看護師の私が療術院で証明した「玄米菜食」の力

免疫力を上げることがもっとも大事

看護・介護の負担を軽減できる食事療法として普及させたい

看護師である私がなぜ、「玄米菜食」にたどり着いたのか

病院回り、治療院回りをしても改善されない方たちのために療術院を開設

一章 玄米菜食から日本人の身体・精神は変わる!

なぜ今、玄米菜食なのか?

若者にこそ、玄米菜食(プラントベース・ホールフード)を実践してほしい!

 【事例】クローン病の手術後に体調不良を抱えた男性が改善

 【事例】便秘と卵巣嚢腫を抱えた看護師さん(女性)が玄米菜食で改善

 【事例】男性不妊・女性不妊の夫婦が玄米菜食で改善

玄米菜食は一汁一菜で腹八分がおすすめ

コラム スムージーについて

そもそも発酵玄米は玄米と何が違うのか

コラム お米と麦と雑穀の分類

玄米食、発酵玄米食が身体にいい理由

 1栄養素が豊富で野菜不足も補える

 2体温を上げる

 3食物繊維とファイトケミカルが豊富

 4玄米の糠に含まれる成分の効果にも注目

発酵玄米と具だくさん味噌汁は最強の万能薬

発酵食品は日本人の伝統食

一汁一菜には日本の風土と季節に合った食材を選ぶ

食養生と栄養学の違い

西洋医学のなかには5つの医療があった

 【質問コーナー】

①玄米が消化に悪いと聞いたことがあります。合わない人はいますか?

②玄米の残留農薬について心配なのですが……

③玄米のアブシジン酸は生命体にとって毒になるのでしょうか?

④フィチン酸の排泄作用でミネラル不足になりませんか?

⑤玄米菜食では魚や肉に含まれるビタミンB12が摂れないのではないでしょうか?

⑥牛乳を豆乳に変えてもカルシウムは摂れますか?

⑦マクロビオティックの「正食」と、本書で紹介している高浜式・玄米菜食の違いは?

⑧減塩しなくても大丈夫ですか?

二章 「玄米菜食+代替医療」で心身が生まれ変わる

現代の西洋医学だけでは生活習慣病は減らない

本来の医学にはいろんなアプローチがある

これからは玄米菜食による食事療法を医療現場にも取り入れるべき

コラム 自然医学の力強さを経験

「玄米菜食」が糖尿病改善へのカギ

 【事例】糖尿病が悪化し、線維筋痛症を合併した男性に玄米菜食を指導し改善

 【事例】高血圧、糖尿病でインシュリン注射を行っていた女性に玄米菜食を指導し改善

 【事例】大腸ガン手術後の子宮筋腫、子宮内膜症、直腸ポリープが改善

アメリカで糖尿病患者が増加

カロリーゼロに要注意!

日本がガン大国から脱するためには……

ガンに自然の力で向き合う

玄米菜食がガン克服への道をひらく

 【事例】乳ガンが急に大きくなった女性に玄米菜食を指導し改善

 【事例】下行結腸ガン・3ステージの女性に玄米菜食を指導し改善

 【事例】肺繊維腫ガン・4ステージの女性に玄米菜食を指導し改善

 【事例】体調不良の娘さん、多動性障害のお孫さんに玄米菜食を指導し改善

 【事例】高血圧、便秘に苦しむ女性に玄米菜食を指導し改善

 【事例】ひどい痔で苦しむ女性に玄米菜食を指導し改善

 【事例】慢性関節リウマチ、歯周病を抱える女性が発酵玄米菜食を実践し改善

 【事例】いじめによる精神的不調を抱える中学2年男子に玄米菜食を指導し改善

世界の精神医療の変遷

精神疾患に食事療法を取り入れる世界の動き

 【事例】統合失調症の女性に玄米菜食を指導①

 【事例】統合失調症の女性に玄米菜食を指導②

 【事例】強迫観念症で苦しむ看護師さんに玄米菜食を指導し改善

ノイローゼになった私自身の体験より

 【事例】拒食症・パニック障害・人格障害で苦しむ女性に玄米菜食を指導し改善

 【事例】双極性障害で苦しむ女性に玄米菜食を指導し改善

 【事例】拒食症(摂食障害)で苦しむ女性に玄米菜食を指導し改善

精神病棟で働いた私の体験

介護の要らない身体づくり

認知症にどう取り組むか

脳の老化を防ぐためにはどうしたら良いか

認知症になった母たちへの家庭看護の経験より

現代医学と自然医学

 1世界四大医学とは

 2近代西洋医学(現代医学)

 3予防医学・ホリスティック医学・代替医療・統合医療

三章 世界で広がる「食」革命

なぜ、世界で肉食中心の食事が広がったのか

なぜ、食物繊維が注目されるようになったのか

アメリカで始まった食生活の変化―マクガバンレポートとは

1982年、どうしてチャイナプロジェクトが始まったのか

アメリカの健康に対する国家政策

アメリカでは1992年以降、政府に代替医療部門が作られ推進されている

『食品と栄養とガン予防―世界的展望』―ガン予防15箇条

アメリカの公的機関による植物性食品の推奨

日本における食生活改善の動き

日本の国民健康対策

全ての人に食育の知識を

長野県の食育推進モデル事業から学ぶこと

コラム 食育活動で再認識した子どもたちの体温

玄米菜食を応用した食育活動

食べるものを正しく変えるだけで学業成績が上昇したニューヨーク州の子どもたち

医師、看護師、医療従事者に求められる「医食同源」から「医食農同源」への知識

日本の農業のこれからについて

近年、世界から日本食が健康的と注目されるようになったのはなぜか

日本の伝統的な「和食」の歴史

玄米から白米へどのように変化してきたのか

食形態の崩壊によって生活習慣病が増加

四章 医療・看護・介護を変える玄米菜食の力

看護の土台に「食」を据える!

ナイチンゲールの生涯と看護の考え方

近代西洋医学を席巻した細菌学説

ナイチンゲールはなぜ細菌学説を容認しなかったのか?

家庭内看護で肺炎と誤嚥性肺炎を改善へ導く

誤嚥性肺炎の看護診断・看護計画・看護治療

「食の予防医療」で看護の力を発揮

「食事で治せるものを他の手段で治そうとするなかれ」

「食の予防医療」こそが看護の真髄

 【事例】初期膀胱ガンの男性に玄米菜食を指導し改善

ほかのガン療法で体験したガンの自然退縮

緩和ケアにも「食」が重要

21世紀の地域医療と看護の展望

食事指導教育は看護師がリーダーシップを取る

看護の視点から世界の人口変動と食糧・食事のあり方を考える

「21世紀の看護モデル・高浜理論」とは

①『RLT看護モデル』を活用し、その中心に「食の予防医療」を置く

②『文化的ケア論』及び『サンライズモデル』を活用し、看護の中心に「食の予防医療」を置く

③「食の予防医療」を共有した知識の輪の図

看護は将来その姿形を変える

世界の長寿地域における食文化の共通点

世界的な食文化の危機

21世紀の看護大学教育と研究のあり方

そもそも看護とはどんな働きをするものか

「医療・看護・介護革命を起こそう」

 

エピローグ

付録 簡単にすぐ始められる玄米菜食レシピ

玄米菜食で気をつけていること

玄米菜食のレシピ

発酵玄米を美味しく炊くポイント

発酵玄米のおすすめの食べ方

発酵玄米/具だくさん味噌汁/お吸い物/野菜スープ/具だくさんスープ/おひとり様用一汁一菜/時短術で楽しく食べる料理/おひとり様用・応用編/作り置きにもなるおかず一品/一汁一菜〜一汁三菜食/簡単な漬物の作り方(10品)/プラントベース・ホールフードの料理

プロフィール

松田史彦(まつだふみひこ)

1987年聖マリアンナ医科大学卒業、同年熊本大学医学部麻酔科学教室。1993年熊本大学医学部第2内科学教室。1997年東京女子医科大学附属東洋医学研究所で漢方を学ぶ。2000年熊本県熊本市にて松田医院和漢堂を開業。漢方だけでなくさまざまな代替療法、統合医療を学び実践する。

2012年日本初の「薬やめる科」を開設、統合医療を行いながら減薬断薬をサポート。

主な著書に『薬の9割はやめられる』(2018年 SBクリエイティブ社)、監修書として『腸は宇宙の全てを記憶している』(2020年 渡邊千春著 ヒカルランド)等がある。

現在は医療法人社団東医会 松田医院和漢堂院長。日本東洋医学会漢方専門医、日本麻酔科学会麻酔科専門医。

高浜はま子(たかはまはまこ)

熊本県1955年生まれ。1978年(昭和53年)東邦大学看護専門学校(現・東邦大学看護学部)卒業後、熊本赤十字病院看護師。1983年八代医師会立准看護学校看護教員。1985年八代病院婦長及び看護学校講師。退職後、結婚し体調不良のなかで3人の子どもを育てる。1982年、追突事故に巻き込まれ、その後遺症で20年間痛み苦しむが、10年に及ぶ現代医学やさまざまな療法でも治らず、カイロプラクティックを学び、骨格・骨盤の歪み、全身痛を自ら治す。

カイロプラクター(脊椎矯正手技療法・歴30年)、イトオテルミー療術師(歴20年・会員歴38年)、基礎医学士、波動測定オペレーター、アロマセラピスト、指ヨガインストラクター、耳ツボ療法、田沼式美顔整顔術、統合医療コーディネーターなど各種の資格を取得し、玄米菜食養生法、分子整合医学、薬膳、ハーブ療法、テラヘルツや薬草温熱療法、色彩心理学などを学ぶ。

2003年高浜療術院を開設。療術家としてあらゆる疾患の施術及び食養生の指導を行い、生活習慣病の改善をサポート。また、幼いころから気感が高く、自発的に50歳代でエネルギーヒーリングに開眼し、高浜式量子医学療法を開発。量子医学療法師として、意識(気)により蝶形骨、骨格、骨盤変位を調整し、高浜式タッチヒーリングによるリンパ調整及び体調改善、また遠隔ヒーリングによる骨格調整・体調改善、メンタルヒーリングを含む癒しを行う。20年間、食の予防医療・統合医療・ホリスティック医療を実践する。

2010年に日本代替医療ナチュラルセラピー学院を設立し、療法家育成を始める。

主な著書に『薬に頼らず病気に克つ最強の食事術』(2018年 コスモ21)がある。

現在は高浜療術院院長、一般社団法人日本看護統合医療協会代表理事として、統合医療における看護研究及び自然医学療法師(食育食養生指導管理士・食育食養生インストラクター・メディカルアロマセラピスト・高浜式量子医学療法師)の療法家を育成する。