さすが! と思わせる できる人の話し方
サスガ!トオモワセルデキルヒトノハナシカタ
すぐ使えるとっておき10のテクニック
高橋フミアキ著
坂本竜馬もこの話し方で歴史を変えた!
話し方の根本は、人と議論で勝つことや説得することよりも、人とつながり互いに共感し合って仲良くすることにある——。坂本竜馬もこの話し方で歴史を変えた! ◎ひとつひとつの文を短く話す◎強調したいことを真っ先に言ってしまう◎上手なスピーチをどんどん真似る◎リズムよく話すコツをつかむ……心がつながる会話・スピーチ術。
立ち読み
プロローグ “人間関係をよくする”が話し方の基本
仲間を増やす話し方
あなたが話しているとき、相手はあくびをかみ殺していたりしませんか。
自分はおもしろいと思って話しているのに、相手にとってはなぜかつまらないのです。あなたの話を聞いても、3秒後にはもう忘れています。そんな状況だと、相手は、あなたにもう一度会いたいとは思わないでしょう。そして、あなたは相手にとって、どうでもいい存在になるのです。
多くの人に愛され、多くの人が集まってくる、そんな圧倒的な存在感を手に入れたいと思いませんか。
あなたが思い描く、圧倒的な存在感をもった人とはどんな人ですか。
戦国武将の織田信長や豊臣秀吉、徳川家康は、いまでも光り輝いています。吉田茂や田中角栄など大物政治家も存在感がありました。ビル・ゲイツやジャック・ウェルチといった企業家も圧倒的な存在感があります。長嶋茂雄さんは、選手時代や監督、引退してからもその存在感が色あせることはありません。
彼らはその存在感をどうやって手に入れたのでしょうか。
それは、彼らが偉大な業績をあげたからです。では、なぜ彼らは偉大な業績をあげることができたのでしょうか。それは、人を感動させ、人を動かし、人を奮い立たせたからです。
では、なぜそのように人を奮い立たせることができたのでしょうか。
それは、人を奮い立たせる話し方ができたからです。
長嶋茂雄さんには、数々の名言があります。「我が巨人軍は永久に不滅です」との引退時の言葉はいまだに心に残っています。「永久に不滅」とは、二重表現で文法上間違っていますが、そんなことはどうでもいいのです。
田中角栄の「まあ、そのぅ」という口癖はちょっと鼻につきますが、そんなことは関係ありません。この口癖は、多くの人が物まねしました。田中角栄が亡くなったいまでも、その存在感は大きなものがあります。
戦国武将も、大物政治家も、企業家たちも、みんな話し方が上手だったのです。
話し方は、どんなスキルよりも真っ先に習得すべきものです。それほど重要なスキルなのに、いままでこれを真剣に学ぶ人が少なかったように思います。
本書には人間関係をよくする話し方のテクニックが書いてあります。人間関係を築き、応援し合う仲間を増やすことができれば、あなたの夢は一歩も二歩も前進します。夢実現のためにも本書を役立ててみてください。
目 次
もくじ●さすが!と思わせるできる人の話し方
プロローグ “人間関係をよくする”が話し方の基本
仲間を増やす話し方
人の心をつかむ文章テクはそのまま話し方テク
話し方の根本は人とのつながりを築くこと
Part1 話し方がヘタだとこんな損をする10パターン
1 そんなつもりじゃないのに傷つけてしまう
2 気軽に言っただけなのに嫌がられる
3 うまく話せなくてせっかくのチャンスを逃す
4 サービス精神で言ったのに勘違いされる
5 しっかり伝えたはずが間違って伝わる
6 相手を思ってしたアドバイスが批判ととられる
7 話がまだるっこい(理屈っぽい)と言われる
8 “自分のことばかり話してる”と嫌われる
9 口がうますぎて嘘っぽいと言われる
10 下書きまでしたスピーチが盛り上がらず
Part2 苦手な場面でも上手に話せる10の秘訣
1 慣れない敬語を使わなくてはいけない
2 言いにくいけど言わなければならない
3 人と話すこと自体に苦手意識がある
4 できるなら避けたい相手と話すことに
5 スピーチがヘタなのに人前で話すことに
6 説得しようとするほどうまくいかない
7 自分の言っていることがうまく伝わらない
8 誉めたつもりが嫌味だと思われてしまう
9 初対面の人とは思うように会話がはずまない
10 雰囲気を変えたいのに言葉が出てこない
Part3 話し上手になるとっておき10のテクニック
1 ひとつひとつの文を短くして話す
2 強調したいことを真っ先に言ってしまう
3 何を話すか予感させる話を最初にする
4 できるだけ具体的に描写して話す
5 いつでも使える話の構成テクニックを身につける
6 話のなかに物語を入れてみる
7 上手なスピーチをどんどん真似てみる
8 リズムよく話すコツをつかむ
9 セリフを使って臨場感を出す
10 人前でもあがらず話せるコツをつかむ
Part4 背伸びせずにはじめられる7つの実践
1 会話力がつく“メモ書きワーク”を実践しよう
2 音声CDといっしょに声を出してみよう
3 いつでも使える“話のネタ帳”をつくろう
4 話すときの笑顔を鏡の前で練習しよう
5 親しい人からはじめてどんどん誉めてみよう
6 周りの人に大きな声で挨拶してみよう
7 服装や髪型から変えてみよう
Part5 自分の気持ちから出た言葉でないと響かない
☆失礼な態度で聞いていませんか?
☆「口ベタですから」と防波堤をつくっていませんか?
☆自分はちっぽけな人間だと思い込んでいませんか?
☆相手のことを嫌っていてもいいのです!
☆心のなかで「ありがとう」と言ってみよう!
あとがき