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総合出版 コスモ21

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発達障害を改善するメカニズムがわかった!

ハッタツショウガイヲカイゼンスルメカニズムガワカッタ!

世界的な脳神経外科医の証言/子どもの未来がビックリするほど変わる新常識!!

鈴木昭平・篠浦伸禎 共著

家庭教育と脳科学、奇跡の出会い!

「発達障害」という診断が下されると、医師や教育関係者から一生治らないと言われ、路頭に投げ出された心境に陥る親御さんたち。「改善しない」という常識を覆してきたEES教育メソッド。これまで6000家族以上の改善指導の実績を積み重ねてきた。共著者でもある世界的な脳神経外科医は、母親の愛情を家庭教育の中心に据えているEES教育メソッドは、脳科学の観点からも理にかなっていると期待を寄せる。

主な内容

プロローグ 子どもの未来がビックリするほど変わる!
1章 「発達障害は改善しない」を覆した親子の感動物語
2章 発達障害の改善を促す10のポイント―脳科学の視点
3章 EES発達検査表で客観的に分析でき、わが子の特性を伸ばせる
4章 脳タイプがわかると発達障害の改善が加速!
5章 脳科学から見た発達障害の原因

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発達障害を改善するメカニズムがわかった!
価格
1540円(本体1400円)
判型
四六判
頁数
202 頁
発行日
2018.12.28
ISBN
978-4-87795-374-4

立ち読み

プロローグ 子どもの未来がビックリするほど変わる!

☆『最新の脳科学が子育ての常識を変える』

発達障害は脳の扁桃体が活性化しすぎていることが関係

 私は、「覚醒下手術」という最先端レベルの手術を10年以上にわたって実施してきた脳外科医です。

「覚醒下手術」について簡単に説明すると、患者さんの意識がある状態で、私と会話をしながら、手術を行ないます。脳細胞は痛みを感じないので、意識があっても患者さんには苦痛がありません。しかも、手術中に異変があれば患者さんの意識に変化が起こるので、すぐに確認ができ対応が可能になるというメリットがあります。患者さんの自然治癒力を引き出すという側面もあります。

 この覚醒下手術を行なった副産物として、患者さんの反応から脳の機能局在がはっきりとわかってきました。私は鈴木先生の著書を読み、こうした私の経験と鈴木先生のEE教育メソッドには、共通する点が多いことに驚きました。とくに発達障害の本質については、子どもの脳の扁桃体(脳の奥にある最も原始的な活動を司る器官)が非常に活性化していることが関係している。このことについて確信に近い感触を得ています。

 後ほど詳しく説明しますが、扁桃体が活性化されるとストレスホルモンが分泌されます。大人の鬱や不安障害もこのストレスホルモンが引き起こしています。

 一方、EE教育メソッドでは、お母さんの愛情を家庭教育の中心に据えています。お母さんの愛情は脳の扁桃体を安定させるのにベストです。それによって発達障害の改善が起こる。それは、実に脳科学に即していると感じました。

愛情と厳しさが発達障害の改善を促す

 発達障害に対して、現在の日本の医学界では、「発達障害という診断をつければいい」というムードです。つまり、教育のみならず医療の現場でも「発達障害は改善しない」という立場に立ち、停滞したままです。しかし、私は、それは間違っていると思っています。

 発達障害は、薬では絶対に治りません。なぜなら、脳の状態は薬では治らないものだからです。しかし、脳の機能を正常化すれば、十分改善し得る。そう考えています。そのために子どもにまず必要なものは愛情です。

 神経はオキシトシンというホルモンが出ないと発達しません。オキシトシンは脳の下垂体後葉から分泌されるのですが、一般に「幸せホルモン」とか「愛情ホルモン」などと呼ばれています。つまり、ストレスを緩和し、幸せな気分にするものなのです。このホルモンを出すには母親の愛情が必要なのです。

 愛情によって子どもの状態がある程度安定したら、そこから先で必要なものは厳しさです。愛情と厳しさの両面があると、自律神経が高いレベルで安定し、機能することができます。それが発達障害の改善をさらに促します。

 

 今後、他国では治せない発達障害を日本で治せるようになったら、日本はますます医療立国として世界平和に貢献できるようになると思います。そのためには、正しい情報を伝えられる仲間づくりが重要です。世の中をよくするには、トップダウンでは絶対に変わっていかないのです。

 伝える人を増やしていくと、ある時点で臨界点に達し、一気に広まる。EE教育メソッドも、そのように広まっていくだろうと私は考えています。

(篠浦伸禎)

目 次

発達障害を改善するメカニズムがわかった!…もくじ

プロローグ 子どもの未来がビックリするほど変わる!

☆『発達障害児は発達特性児』

人間には三つの使命がある

従来のストレス教育では発達障害に対応できない

世界一のフィンランド教育に学ぼう

家庭教育に力を入れたほうが格段に効果的

五感を活用した家庭教育

脳科学の観点からも本格的に解説

☆『最新の脳科学が子育ての常識を変える』

発達障害は脳の扁桃体が活性化しすぎていることが関係

愛情と厳しさが発達障害の改善を促す

1章 「発達障害は改善しない」を覆した親子の感動物語

「一人で喜んで学校に行けるようになりました」

いつまでも親から離れない幼さが気になる

7カ月で100点満点、普通高校進学も射程圏内に

「『一生治りません』と言われたが、服薬する選択をしなくてよかった」

就学前健診で自閉症スペクトラム症候群と診断されて

普通級に入るも、支援級に移る

再三の却下に負けず、2年生から普通級へ

「IQが倍近く伸び、普通級へ」

自閉症スペクトラムと診断される

IQが倍近く伸び、普通級に進学

「小児性脳性麻痺と診断されたが、普通級も射程圏内に」

小児性脳性麻痺と診断されて

今は普通級しか考えていない

2章 発達障害の改善を促す10のポイント―脳科学の視点

①発達障害は改善できる。絶対に諦めてはいけない!

【脳科学の視点】お母さんの愛が、弱った視床下部を元気にする

②早期発見と早期指導こそ最良の改善策!

6歳までに「基礎能力」を身につけるのがベスト

医者の「様子を見ましょう」はもっとも危険!

【脳科学の視点】時間をこれ以上ムダにしてはいけない

③子どもの特性を見つけて大きく伸ばす

わが子を客観的に詳しく知ることがベース

スモールステップで大きな壁を越える

【脳科学の視点】脳のすべての部位の機能に働きかける

④親の笑顔で子どもは変わる

これが発達障害の正しい定義

お子さんは天才の卵です

子どもに負けないパワーを持ち続ける

【脳科学の視点】発達特性を強化すると、競争社会での武器になる

⑤6歳までは母親中心主義の子育てがいい

お父さんとお母さんの協力関係が大事

子ども中心ではなくお母さん中心で取り組む

【脳科学の視点】お母さんが自信を持つと子どもの脳が活性化

⑥プラスマインド(可能性志向)に徹する

「親ばか」が子どもを伸ばす

暗示で自己イメージを変える

叱って伸ばすことも大事

【脳科学の視点】扁桃体をコントロールできるようにする

⑦8割主義がちょうどいい

【脳科学の視点】完璧を期すると逆効果に

⑧一人で悩まず、成功者の知恵を活用する

【脳科学の視点】できるだけ早い段階から治療に取り組むことが大事

⑨脳の体質を改善する

発達障害のいちばんの原因は脳のストレスからくるトラブル

お母さんの笑顔が学習ホルモンの分泌を促す

食事が体をつくり脳をつくる

熟睡できるようになると脳の状態も改善する

【脳科学の視点】脳の機能を知ると効率的に改善できる

⑩子どもの周波数に合わせたアプローチ

【脳科学の視点】戦闘状態の脳にアプローチできる「超高速楽習法」

3章 EES発達検査表で客観的に分析でき、わが子の特性を伸ばせる

①EES発達検査表を使って子どもに働きかける(0〜6歳)

最強の発達検査表を使用

EES発達検査表(普及版)について

EES発達検査表を使って子どもを伸ばす

発達検査表が示すこと

②EES発達検査表の使い方

発達検査表のとり方・活かし方

発達検査表をチェックするときのポイント

※EES発達検査表(普及版)

データ化と可視化で子どもの変化が一目瞭然

③自立の基礎をつくる

○ファーストステップ――基礎能力・自信・我慢

○セカンドステップ――思いやり・勇気・知恵

④親の脳タイプを知る

脳科学に基づくタイプ別性格診断テスト

【各脳タイプの特徴】

4章 脳タイプがわかると発達障害の改善が加速!

脳には4つのタイプがある

脳科学に基づくタイプ別相性診断

発達障害の子どもと接する場合の注意点

左脳3次元/左脳2次元/右脳3次元/右脳2次元

5章 脳科学から見た発達障害の原因

医学論文も「百聞は一見にしかず」

推理小説を読むように、発達障害の原因を知る

発達障害の鍵となる脳の部位の特徴

脳の部位から見た発達障害の原因

EE教育メソッドで発達障害が改善する理由

エピローグ 子どもたちの未来を支えたい

大人たちが子どもの未来を滅亡に向かわせている

人類にとって大きな福音になる

プロフィール

鈴木昭平(すずきしょうへい)

1950年茨城県北茨城市生まれ。76年3月横浜国立大学大学院経営学研究科修士課程修了。経営学修士。ジャスコを経て常磐大学職員、常磐学園短期大学学内講師、桜美林短期大、産能短大、日本航空高校、国土交通省・住宅産業研修財団などの講師を務める。1988年より幼児教育に携わり、2008年までに30人以上の知的障害児が劇的に改善。その指導方法を広めるべく2009年、一般社団法人エジソン・アインシュタインスクール協会を設立。現在同協会代表。すでに6000家族以上の相談指導を行なっている。

篠浦伸禎(しのうらのぶさだ)

現在、都立駒込病院脳神経外科部長。1958年愛媛県生まれ。1982年東京大学医学部卒業、同年医師免許取得。東京大学医学部付属病院、国立国際医療センター等に脳神経外科医として勤務し、1992年東京大学医学部の医学博士を取得する。シンシナティー大学分子生物学部に3年間留学し帰国後、都立駒込病院に勤務。脳外科における覚醒下手術のトップランナーである。著書に『脳にいい5つの習慣』『脳腫瘍機能温存のための治療と手術』『統合医療の真実』他多数。